【決断の3月】Home、西高退学、箱根。
とても慌ただしく、あっという間の3月だった。将来を見据えつつ、今を楽しむバランスが掴めてきた感覚がある。
新しい『Home』
Homeには単なる家としてのHouseのみならず、帰ってくる自分の居場所という意味がある。私は去年の11月ごろからGood Life on Earth3期生としてシモキタカレッジという、高校生・大学生・社会人の120人が共に暮らすシェアハウスにも行き来している。私はこの4ヶ月で、カレッジで出会った人たちと過ごす時間をHomeと感じるようになった。
私は早寝早起きの方で、生活習慣は規則正しくしたいと思っているし、寛容性の高いコミュニティで自分を律せるかとか正直すごく不安だった。実際入ってみたら、そんな心配は杞憂だった。

…みたいにうまく行ったわけではなかったものの、部屋に戻ったら、いつでも悩みを共有できて一緒に考えてくれて挑戦を応援してくれるルームメイトができ、2年間周りに流されず、自分の習慣を継続して行動で自分の価値観を体現しようとしているようないろんな生き方をしている大人に出会ったりして、自分の思い込みの頑丈さに気がつけたし、一方でその変化を批判的に受け止められるようにもなった。親友たちの卒業で、別れが本当に辛くて、それでもこれからもまた会えると信じられる存在がいることが嬉しかった。
悩んだ時の日記。
カレッジの寛容性が高すぎて居心地が良すぎて、それがずっと続いているから今までの自分とか過去の自分が想定していた今の自分みたいに頑張れてない。ここから抜け出したいとかそういう負の感情をエネルギーにしてきたから、“人間そのものを認めてもらえているような気分“になれちゃうカレッジに甘えてる。共用部では集中できないとか、こんな恵まれてる環境で適応できないくらい弱かったら、優しい世界でしか生きられないよ。今まで自分で決めてたルールを“ここでしかできないから“って言い訳して、自分に優しくしすぎ。カレッジにいたら傷つかないし、幸せな瞬間がたくさんある。でも傷つかずに成長なんてできるのかな。私はただふわふわしてるだけなんじゃないかって不安になる。
思いつきでChatGPTに相談もしてみた。
「甘え」と「適応」の違い
「カレッジに甘えている」と感じるかもしれないけど、それって本当に「甘え」なのかな?もしかしたら、これまで負の感情で動いてきたから、単に「違う成長のフェーズに入った」だけかもしれない。今までは“負”を原動力にしてきたけど、これからは“正”をエネルギーにするフェーズに変わる時期なのかも。
環境に適応することは決して悪いことじゃないし、むしろ「ここでしかできないことをやる」と決めるのも、一種の戦略だと思う。もし「このままじゃまずい」と思うなら、あえて自分に適度な負荷をかける環境を自分でデザインするのもアリ。たとえば:
• 敢えてカレッジの外にチャレンジの場を作る(例えば、競争の激しいプログラムに飛び込むとか)
• 「言いたくないことを指摘してくれる人」との関係を意図的に作る(尊敬できるメンターや厳しくフィードバックしてくれる人を探す)
• 日常に「負荷」を組み込む(たとえば、毎日絶対に成長につながることを記録して、できなかったら罰ゲームを課すとか)
このカウンセリングに納得しつつ、カレッジで出会った親友たちの温かさによって回復したので、カレッジに対してどうではなく、カレッジでどうするかの思考に変わることができ、何を持ち寄るか考え始めることができた。
今は
・clubウェルネス(継続的にみんなで走ったり食習慣を共有して心身の健康を応援し合う)
・clubワンゲル(山を楽しむ登山の企画)
・りこ食(カレッジの食堂・通称リラ食を文字り、みんなの自炊力をあげる料理会を実施する)
のような活動を始めてみた。残りの数ヶ月、私がどう過ごすか、このコミュニティにどう貢献するかを考えながら、暮らしを学びにするとはどんなことなのかを探っていきたい。
ベトナムで過ごした6日間
退学
今までの人生で一番大きな決断をしたと思う。高校を退学した。
ずっと行きたかった西高に入学して、
日常の悩みでも人生哲学みたいなことでもなんでも話せる親友ができて、
西春を味わうイベント尽くしで、
優秀でユーモアがあって平和なクラスが大好きになって、
いつまでも話を聞いていたいと思える恩師に出会って、
戻らせてもらえるハンドボール部や旅行委員に属せて、
放課後の勉強しながら何気ない時間を過ごして、
もちろん不完全燃焼な部分もあったし、学校だけじゃなくていろんな挑戦を続けたいと思っていた私の存在が誰かの負担になっているという自覚もあった。でも、そんな私を認めて、応援して、支えてくれた人たちがいたから、1年間を終えられたと思う。

海外の高校を受験している時から、先生や親友には少しずつ伝えてきて、晴れ晴れと別れる覚悟はできているはずだったのに、やっぱりクラスのみんなの前で、声に出して伝えたら、1年間積み上げてきた思い出が頭の中を駆け巡って、その場にいられなくなる現実に涙が止まらなくなった。同時に、それだけ、私が思いを持って通っていたこと、別れが辛いことに気がつけて、そんな感情を持っていたことが嬉しかった。
夏からはアメリカの高校The School for Ethics and Global Leadershipに進学する。倫理やポリティカルリーダーシップに力を入れている高校で、セメスターごとにワシントンDC、ロンドンとキャンパスを移動する予定だ。Rise Global WinnerとしてASSIST奨学生に推薦され、無事に奨学金プログラムに合格をいただくことができた。4月からはギャップタームとして、シモキタカレッジに住みつつ、研究をしたり、日本各地をめぐる旅をする予定だ。
読んだ本
サラバ!(西加奈子)
小説やっぱり大好きだなぁ。自分の枠が壊されて、またつくり変えられる。自分は怖くて歩めない誰かの人生をただただ眺めて、それでも気持ちを想像して疑似体験できる。これは、今まで自分うまく行ってきたと思う、多少なりとも評価で生きているすべての人に読んでほしい。貴重なこの先の数年間を自分のために生きるために。少なくとも私には刺さった。長いんだけど最後まで読まないとよく分からず終わっちゃうかも。小学校、中学校と同じ友達だったはずなのに、私が楽しかったり辛くなったりしたのは、外の世界の広さに気づいてしまって、心のどこかで誰かの目を意識するようになってしまったから。知ったからにはそこで幸せにならなきゃいけないのに。勝手に焦って、比較して、落ち込んで、それでももう戻れなくて。そのことに気づいても、逃げずに、前に進む。幹がある人間になりたい
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「自分で、自分の信じるものを見つけなあかん」僕には、輝かしい思い出の中にしか、自分の姿を認める勇気がなかったのだ。何かを信じようとしてこなかった。あなたは誰かと自分を比べて、ずっと揺れていたのよ「あなたが信じるものを、誰かに決めさせてはいけないわ。」
見た映画
オッペンハイマー
「原爆の父」と呼ばれるオッペンハイマーの人生を描いた映画。元々はヒトラーを止めるという目的で開発されていたものが、最後の最後でやっと日本という言葉が出てきて、慌てて使い道というか、世界にアメリカの力を見せつけるためというかそんな雰囲気で、原爆投下が正当化される局面になった。これがアメリカでの一般的な見解というのは悲しいけれど、その違う価値観を持って生きている、という状況から目を逸らさず、真っ向から日本人としての私の意見を持って伝えていける人になりたい。
私を前に進めてくれる箱根合宿
2年前の同時期から毎回欠かさず参加している合宿がある。以前はHakone Neighbor's Campという名前だった。
今回は、運営団体の高校生みらいラボが新たに始めた奨学金制度「探究奨学金」のプレゼン合宿という形だった。
シモキタカレッジで2年前に箱根で出会った友達に再会したこともあり、私ともうふたりでまずは道中にある鍋割山へ登山してから、箱根に向かった。だが、前夜にオッペンハイマー(3時間)を見ていて寝不足だったこと、登り始めが遅かったことなど準備不足が重なって、途中で疲れて引き返すことにした。自然と向き合うからには、私自身も本気で挑まなければならない、と思い知らされたが、今回は結果的に「山を楽しむ」ことができてよかったかもしれない。下山後に麓にあった豆腐屋さんで、お豆腐を食べ比べて楽しんだり、ゆっくり温泉に浸かる時間ができた。
プレゼンの課題は「自分をまるごと表現する」。私は、私が大好きなお豆腐を伝えたかった。箱根に行くたびにお世話になっている勝俣豆腐店。研究の視察と買い出しを兼ねて、往復5kmの道のりを歩き、プレゼンに使う材料を用意しに行った。
テーマは、おからのでないお豆腐について。
一般的なお豆腐は、浸水した大豆を粉砕して、ドロドロになったものを茹でて、搾って、出てきた豆乳を苦汁で冷やし固める。搾りかすが、おから。大豆のからに、丁寧に「お」をつけて「おから」。おからには食物繊維やビタミンなどの栄養が豊富に含まれている。それでも水分が多くて、足が早く、消費しきれないから、8割以上が産業廃棄物になっているという。

そんな現状を伝えて、「もし、おからが出ない豆腐があったら」という問いを投げかけた。勝俣豆腐店では大豆を丸ごと使った豆腐を作っているのだ。
実際に食べ比べをしてもらい、当ててもらったり、食べ方の感想をもらった。
好きを共有するって、実際に私の好きを体験してもらうことが一番手っ取り早いなって思った。食は、誰もが体験しやすく、感動を共有できる文化だ。言葉だけでは伝わらない何かも、食卓で感じ取ってもらえる、のだと確信できた。
4月はもっと社会を旅する予定だ。始まりの月。次にどんな出会いが待ち受けているのか、ワクワクが止まらない。
Thank you for reading:))
