noteでも、名前が言えなかった|「カムバック、自分」を書くまでの話
はじめに
以前、違う名前でnoteを書いていました。
ありがたいことに、反応はよかったです。
それなのに、そのアカウントを消しました。
別に、noteを辞めたかったわけではありません。
しばらくして、今度は「遠地陸矢」として、本名も顔も出してゼロからやり直しました。
名前だけ変えればよかった。
でも、それもしませんでした。
これは、「カムバック、自分」を書く前の話です。
「そら」という名前
以前のnoteでは、「そら」と名乗っていました。
顔も出していません。
書いていたのは、今とそこまで変わらないです。
自分に起きたことを書いて、そのとき考えたことを書く。
よく反応をもらえました。
今よりビュー数は少なかったですが、スキやコメントをもらえる割合は、当時のほうが高かった。
普通なら、そのまま続けます。
今の私が当時の自分に会えるなら、「いや、それ消さん方がええで」と言うと思います。
ちなみに、「そら」という名前は適当につけたわけではありません。
私の名前は、陸矢です。
陸。
その反対で、空。
「そら」にしました。
身元を隠したいなら、私と何の関係もない名前にすればよかったはずです。
「マイケル」とか。
でも、そうはしませんでした。
本名は出したくない。
顔も出したくない。
そのくせ、自分である痕跡は残す。
「そら」という名前をつけた時点で、すでに足掻いていたのです。
noteでも、名前が言えなかった
しばらくは、それで困りませんでした。
本名を出さなくても、自分の経験は書けます。
でも、一つ書けないものがありました。
吃音です。
私は、自分の名字を言うときに詰まることがあります。
「遠地です」と言いたいのに、最初の音が出てこない。
「え、え、え、え……遠地です」になる。
吃音について記事を書こうとしたとき、この場面を書きたくなりました。
でも、noteでの私の名前は「そら」です。
そのまま記事にするなら、「そ、そ、そ、そらです」になる。
なんか違う。
だから、その場面を削りました。
そもそも記事自体を書かなかったこともありました。
現実では、吃音で名前が言えない。
noteでは、本当の名前が書けない。
ずっと、「遠地」と書きたかったのです。
名前だけ変えれば、よかったのに
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