イライラを変えないから、関係が楽になる
この記事の概要
つい強く出ちゃったり、あとから自己嫌悪になるイライラ。
それは攻撃性の問題じゃなくて、「どこかで境界線が曖昧になってるよ」っていうサインかもしれない。
ここでは、感情を抑える前に、何を見直すといいかを一緒に整理するよ🐾
はじめに
やっほー、りなわんだよ🐾
おしごとをしていると、
「こんなことでイライラするつもりじゃなかったのに…」
って思う瞬間、ない?
ボクはあるよ…(しっぽしゅん…)
たとえば、
相手の一言に、なぜか引っかかった
忙しいタイミングで話しかけられて、余裕がなくなった
こちらの事情を分かってもらえなくて、じわっと熱くなった
声を荒げたわけじゃない。
大きなトラブルになったわけでもない。
でも、心の中に じわ〜っとイライラが残ってる。
そんなとき、ボクたちはついこう考えちゃうんだ。
「感情をコントロールしなきゃ」
「大人げなかったかも」
「もっと余裕を持たないと…」
でもね、まず伝えたいのはこれ🐾
👉 イライラは、必ずしも「抑えるべき感情」じゃないよ。
イライラは「攻撃性」じゃない
このマガジンで大切にしている前提があるよ。
感情は、行動の原因じゃない。
イライラも同じ。
イライラが出たからって、あなたが攻撃的だったとか、未熟だったとか、そういう話にはならないんだ。
神経科学や心理学では、感情は「良い・悪い性格の表れ」じゃなくて、
👉 環境との関係性を知らせる内部信号
として理解されてきたよ。
たとえば、ダマシオさんの「ソマティック・マーカー仮説」では、感情は意思決定や行動に先立って立ち上がる 身体的な信号 として位置づけられているんだ(Damasio, 1994)。
この見方に立つと、イライラは「攻撃したい気持ち」じゃなくて、
👉 自分と相手(あるいは自分と仕事)の間で、境界線が少し侵食されているよ
というデータとして読めるようになる。
イライラが生まれやすい場面
イライラが出やすいのは、たとえばこんなとき。
自分の役割を越えたことを求められた
断りたいのに、断れない空気があった
相手の期待と、自分の余力が噛み合っていなかった
こういう場面では、
どこまでが自分の責任なのか
何を引き受けるのか
何を守りたいのか
…みたいな 境界線 が、少し曖昧になってることが多いんだ。
だからイライラは、
👉 「もう少し線を引き直したほうがいいかも」
っていう通知みたいなものなんだよ🐾
イライラを抑えようとすると起きること
イライラすると、ボクたちはつい、
深呼吸して我慢する
表に出さないようにする
自分の感情を責める
ってやりがちだよね。
もちろん、それで場が収まることもある。
でも、イライラをずっと「コントロールすべきもの」として扱い続けると、
どこで無理をしていたのか
何を引き受けすぎていたのか
が見えないまま、同じ状況が繰り返されやすくなるんだ。
結果として、
小さなイライラが溜まる
ある日、別の形で噴き出す
…なんてことも起きやすい。
イライラがあるときに、見てほしい問い
イライラの理由を、感情として深く分析しなくていいよ🐾
代わりに、こんな問いを立ててみて。
👉 「どこで、自分の境界線が曖昧になっていただろう?」
たとえば、
本当は引き受けなくてよかったこと
言葉にできていなかった希望
守りたかった時間やペース
どれか一つでも見えてくると、イライラは少しずつ役割を終えはじめる。
予測処理モデルの考え方では、「私たちは期待や前提が侵食されたとき、身体感覚や感情としてフィードバックを受け取る」って考えられているよ(Friston, 2010; Seth & Friston, 2016)。
イライラはつまり、
👉 「その前提、少しズレてるよ」
って教えてくれる信号なんだ。
イライラを変えないから、関係が楽になる
イライラを消そうとしなくていい。
無理に穏やかになろうとしなくていい。
ただ、
どこで線が曖昧になったのか
どんな前提が崩れたのか
を、静かに見てみる。
それだけで、
次の伝え方が変わり
無理な引き受けが減り
関係性の疲労が小さくなる
のを感じるはずだよ🐾
イライラは、ボクたちをトラブルに導くものじゃない。
👉 自分と相手の距離を、調整し直すためのセンサー
なんだ。
次に「なんだかイライラするな」と感じたときは、抑え込む前に、一度だけ立ち止まってみて。
「どこで、自分の境界線が曖昧になっていただろう?」
これが、このマガジンで提案したい 3つ目の仕事術 だよ🐾
🐾 マガジン紹介
感情は直すものじゃなくて、判断の前に立ち上がる体からのサイン。
このマガジンでは、感情を操作せず、仕事の前提としてそっと使っていくよ。
感情マネジメントに疲れた人のための、実務に役立つ読みものだよ🐾
参考文献
Barrett, L. F. (2017). How emotions are made: The secret life of the brain. Houghton Mifflin Harcourt.
Damasio, A. R. (1994). Descartes’ error: Emotion, reason, and the human brain. Putnam.
Friston, K. (2010). The free-energy principle: A unified brain theory? Nature Reviews Neuroscience, 11(2), 127–138. https://doi.org/10.1038/nrn2787
Seth, A. K., & Friston, K. J. (2016). Active interoceptive inference and the emotional brain. Philosophical Transactions of the Royal Society B, 371(1708), 20160007. https://doi.org/10.1098/rstb.2016.0007
