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ふと、亡き家族を思いだす夜に

今日はいつもと少し違う話をします。
普段は子育てや日々の気づきについて綴っていますが、
今夜は、亡くなった家族のことをふと思い出したので、
自分の心と向き合ってみたくなりました。
誰かの心にそっと寄り添えたら——そんな思いで書いています。


こんばんは。りんごあめです。

今日は亡き家族へ思いが向いたので、書いてみようと思います。

私は23歳で母を、27歳で父と義母を亡くしました。

母は、私が22歳のときに原因不明の脳の病気を患いました。
診断名は出ず、ただ少しずつ、脳が萎縮していく。
言葉も、感覚も、動作も、だんだんと失われていきました。
それでも母は、自分の状態を改善しようと懸命にリハビリを続けていました。
でも、もしかすると無理をしすぎたのかもしれません。
リハビリ後に座って休んでいたとき、
突然の窒息で、帰らぬ人となりました。

父は、私が27歳の9月に末期がんと診断されました。
その時点で、すでに治療すらできない厳しい状態でした。
昨日まで元気で孫と遊んでいた父が、日に日に別人になっていく。
私は産後間もない中、息子2人を連れて実家へ帰省し、父の介護を決意しました。
何とか治療できないかと懸命に看病しましたが、父は12月に息を引き取りました。

この3ヶ月は、父と正面から向き合えた、
私にとって忘れられない大切な時間になりました。

義母も、私が27歳のときに亡くなりました。
ある朝、車で通勤中に、夫から電話がありました。
「息がなく救急車で運ばれた」と知らされ、そのまま還らぬ人となりました。心不全でした。

どの別れも、私にとっては突然で、予期せぬできごとでした。


母が亡くなったのは、私が社会人になったばかりの頃。
「これから親孝行を」と思っていた矢先のことでした。
ほとんど同じタイミングで長男を授かりました。
重たい悪阻とともに、
なんども、なんども、なんども、
母に会いたいと頬を濡らしました。

父は、初孫である長男をとてもかわいがってくれていました。
宝物のように長男を見つめ、毎日欠かさずテレビ電話をしていました。
ほんとうに孫が生きがいなんだなぁと、嬉しく思っていたのを思い出します。

次男の妊娠中、悪阻で苦しんでいた私に「長男をみさせて」と言って、
1ヶ月も預かってくれた父。
「孫が2人になるぞー!」と嬉しそうに話していた、まさにその矢先のことでした。

義母は、優しくて穏やかな人です。
誰かの悪口を言うこともなく、私が冗談を言うと嬉しそうに笑ってくれる人でした。

長男のときは里帰り出産をしましたが、次男のときは里帰りをしないと伝えると、
「じゃあ私が行くわね」と、産後のサポートをしてくれました。
その優しさが、本当にありがたかったのを憶えています。
亡くなられたのは、その半年後のことでした。


ショックは言い表せないほど大きく、
とてつもない喪失感がありました。

夢の中では、毎日亡き家族と笑いあって過ごす日々。
「良かった!夢だったんだ!」と安心して目覚めると、現実はこっちだ、と突きつけられる。
時には叶わない幸せな夢を見て、夢の中で夢だと気が付き
泣きながら目を覚ますこともありました。

それでも時間は止まらず、
幼い子どもたちとの忙しない日々が、過ぎていきました。
サポートがない中での2人育児。
初めてのことがたくさんでとにかく家族を支えることに一生懸命でした。

今思えば、その忙しさに救われていたのかもしれません。

そして、時間が経つにつれて、
少しずつ、少しずつ、記憶も感情も穏やかになっていきました。

私の人生が進むにつれて、家族との別れもひとつの「出来事」として
静かに過去になっていきました。


その頃は、どれだけ苦しくても、誰に話せばいいのかもわからなかった。
友人に? 会社の同僚に? 家族に?
——いや、苦しいのは自分だけで十分だ、と。
心の奥に苦しさを閉じ込め、話すことはほとんどありませんでした。

今思えば、苦しいときは「苦しい」と、誰かに吐き出せていたら
あのときの自分は、もう少し楽になれていたのかもしれません。

仕事、育児、家事、イベント、人づきあい——
過去を振り返る暇もないような日々の中で、
あのときの気持ちを抱えきれなかった自分もいます。

今では少しずつ過去の出来事として受け入れられるようになりました。


でも、ふとした瞬間に思い出すことがあります。それは悲しみやつらさではなく、
あたたかい笑顔や優しいまなざし、
一緒に大笑いした日々です。

私はむしろ、楽しいことや嬉しいことがあった時に、亡き家族のことをふと思い出すことが多いです。

「ああ、ここに母がいたらな」
「父が見てくれていたらな」
「義母は喜んでくれただろうなぁ」
——そんなふうによく思いを巡らせます。


でも、不思議と悲しさよりも、「見守ってくれているような感覚」があるんです。
亡くなった人のことを静かに振り返りながら、
今、目の前にある家族、祖母、義父を大切にしたいと思っています。
後悔のないように、できることを、できるだけ。

だからこそ、今ある幸せをしっかり噛みしめて、生きていきたい。
今夜、自分の心と静かに向き合って、あらためてそう感じています。

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