ベトナムって、どんなイメージですか?住んでみて分かった「好き」と「嫌い」
ベトナムって、どんなイメージですか?
フォーがおいしい
物価が安い
暑い
臭い
なんとなくごちゃごちゃしている
たぶん、日本にいるとそんなイメージを持っている人も多いと思います。
僕も住む前は、似たようなものでした。
でも実際にベトナムで生活してみると、
「思っていたのと違うな」と感じることが結構あります。
もちろん、良い意味でも。
悪い意味でも(笑)。
旅行で数日滞在するのと、そこで毎日起きて、仕事をして、ご飯を食べて、眠るのとでは見えるものが違います。
最初は面白かったことが、半年後には面倒になっていたり。
逆に、最初は嫌だったことが、いつの間にか何とも思わなくなっていたり。
そして時々、
「やっぱりベトナムっていいな」
と思わせてくれる出来事があったりします。
今回は「ベトナム旅行で気をつけること7選」
みたいな記事ではありません。
良いところだけを書くつもりもありません。
実際に生活している僕が感じている、
ちょっと嫌なところも含めた、ベトナムの話。
これからベトナムへ来る人も、すでに住んでいる人も、
「分かる(笑)」
と思いながら読んでもらえたら嬉しいです。
初めてベトナムの道路を見たとき、どう思いました?
ベトナムに初めて来た人が、かなりの確率で驚くもの。
やっぱり道路だと思います。
バイク。
とにかくバイク。
右を見てもバイク。
左を見てもバイク。
そして道路を渡ろうとしても、
全然途切れない(笑)。

日本だったら、車がいなくなるのを待ってから渡りますよね。
僕も最初はそうでした。
待つ。
まだ来る。
待つ。
また来る。
「いつ渡るんだ、これ?」となります(笑)。
しかも、やっと渡ろうと思ったらクラクション。
後ろからもクラクション。
横からバイク。
最初は普通に怖いです。
ところが不思議なもので、住んでいると慣れます。
僕自身、今では普通にバイクを運転しています。
昔の自分が見たら、
「お前、そこ走るの?」と思うでしょうね(笑)。
交通ルールがない……わけではない。でも日本とは全然違う
ベトナムの道路を見ていると、
「交通ルールあるの?」と思うかもしれません。
もちろんあります。
ただ、日本の感覚で道路を見ていると、
「いやいやいや(笑)」と思うことは今でもあります。
突然出てくる。
横から入ってくる。
ものすごく近い。
逆方向から来る。
それでも、なぜか流れていく。
ベトナムの交通を見ていると、
ルールだけではなく、
「お互いが相手の動きを見ながら避けている」
という感覚があります。
ベトナムに来たばかりの人に道路の渡り方を説明するのが結構難しいです。
「気をつけて渡ってください」
もちろんそうなんですが、
それだけじゃ説明にならない(笑)。
実際に何度か渡って、
「あ、こういうことか」と分かってくるものだと思います。
そして気づいた頃には、自分も普通に道路を渡っている。
人間って、慣れるものですね。
そして、とにかくクラクションが多い
道路の話をすると、これも外せません。
クラクション。
ベトナムに初めて来た頃は、
「みんな怒ってるの?」
と思いました。
日本でクラクションを鳴らされると、
ちょっと嫌な気分になりますよね。
でもベトナムでは、必ずしもそうではありません。
「通るよ」
「ここにいるよ」
「気をつけてね」
そんな意味で使われているように感じることもあります。
だから、
プップー。
プップー。
プーーーーーッ。
朝から聞こえます(笑)。
最初は結構うるさいと思っていました。
今ですか?
ほとんど気になりません。
怖いですね、慣れって(笑)。
むしろ日本に帰ったとき、
「静かだな……」と思います。
以前なら日本の静かさが普通だったのに、今ではそっちに違和感を覚える。海外に住むって、こういうことなのかもしれません。
空気はどう?と聞かれたら、これは普通に「悪い」と答えます
ここまで、
「最初は嫌だけど慣れました」という話が続きました。
でも、何でも慣れればOKというわけではありません。
僕が今でも嫌だと思うことがあります。
空気です。
特に都市部では、
「今日は空気悪いな」と感じる日があります。
バイクに乗れば排気ガスも近い。
工事をしていればホコリもある。
空が白っぽく見える日もあります。
これは、
「ベトナムだから仕方ないよね」
と無理に良い話にするつもりはありません。
日本と比べてどうですか?
と聞かれたら、
僕は普通に、
「日本の方がいい」と答えます。
ベトナムに住んでいるからといって、
全部を褒める必要はないですからね(笑)。
良いところは良い。
嫌なところは嫌。
そのくらいの方が、
実際に住んでいる人間の感想としては正しい気がします。
「海外だから英語でなんとかなる」と思っていませんか?
これも住んでいると感じます。
観光客が多いホテルやレストランなら、英語が通じることも多いです。
でも、
どこでも英語で大丈夫か?
と言われたら、そんなことはありません。
そして、ここで僕には一つ大きな問題があります。
僕自身、英語が得意ではありません(笑)。
だから言葉が通じなくてイライラしたときも、
「いや待て。俺も悪いな」と思うようにしています。
ベトナムに住んでいるのはこちらですし、
僕がベトナム語をペラペラ話せるわけでもない。
全部相手のせいにはできません。
でも仕事になると、
それでもイライラすることはあります(笑)。
説明する。
「OK」と言われる。
もう一度確認する。
「OK」。
安心する。
翌日。
全然違う。
「昨日のOKは何だったんだ……」と思います(笑)。
「分かった」と「伝わった」は、全然違う
海外で仕事をするようになって、これは本当に感じます。
日本語同士でも伝わらないことはあります。
それが違う言語になると、もっと難しい。
英語で説明する。
翻訳アプリを使う。
写真を見せる。
図を書く。
指を差す。
それでも伝わらなかったら、もう一度やる。
時には、
「これ!ここ!これをこう!」みたいな感じになります(笑)。
でも、それを繰り返しているうちに、
僕自身も少し変わった気がします。
昔だったら、
「なんで分からないんだよ」と思っていたことでも、
今は、「どう説明したら伝わるかな?」
と考えることが増えました。
これは海外で仕事をしていなかったら、
あまり考えなかったことかもしれません。
不便なことばかりではないんですよね。
ローカルのお店、最初から入れますか?
ベトナムへ来たことがある人なら分かると思います。
街を歩いていると、
小さな椅子。
小さなテーブル。
その横をバイクが走っている。
そして、そこで普通にみんなご飯を食べている。
初めて見たとき、
「ここで食べるの?」と思いませんでしたか?
僕は思いました(笑)。
日本の飲食店に慣れていると、衛生面が気になることもあります。
これは今でも、お店によります。
どこでも平気とは言いません。
でも住んでいると、だんだん分かってきます。
そして一度入ってみると、
「え、普通にうまいじゃん」となる。
しかも安い。
見た目だけなら絶対に入らなかったようなお店が、
実はかなりおいしかったりする。
ベトナムでは結構あります。
「きれいな店=うまい店」とは限らない
これはベトナムに住んでから変わった感覚の一つです。
日本にいる頃は、お店の外観や店内のきれいさも結構気にしていました。
もちろん今でもきれいなお店は好きです。
でもベトナムでは、
外から見ると、
「大丈夫かな……」
と思う。
入ってみる。
食べる。
「うまっ。」
みたいなことがあります(笑)。
逆に、すごくおしゃれなお店に入って、
「うーん……」
ということもある。
ベトナムで生活していると、見た目だけで判断しなくなった気がします。
これは食事だけじゃなく、人についても少しそうかもしれません。
ところで、ベトナム人ってどんなイメージですか?
これが一番難しい質問です。
優しい?
明るい?
真面目?
適当?
時間にルーズ?
気が強い?
たぶん、ベトナムに住んでいる人に聞いたら、
いろんな答えが返ってくると思います。
僕も、
「ベトナム人はこうです」
とは言えません。
約1億人いる人たちを、一言で説明できるわけがありませんからね。
ただ、僕自身が生活していて感じることはあります。
仕事では、
「もう少しちゃんとしてくれよ……」
と思うことがあります(笑)。
何度も説明したことが違っていたり、
確認したことができていなかったり。
正直、イライラすることもあります。
でも、その一方で、
「優しすぎるだろ」と思うこともある。
僕にとってベトナムの面白いところは、
この両方が普通に存在することです。
ガソリンが切れた日のこと
これは今でも覚えています。
ある日、バイクを運転していました。
すると突然、バイクが動かなくなりました。
故障?と思ったんですが、
違いました。
ガス欠です。
完全に僕が悪い(笑)。
どうしようもないので、バイクから降りて押して歩いていました。
すると、知らないおじさんが近づいてきました。
何かベトナム語で話しています。
正直、
何を言っているのか、ほとんど分かりません。
でも、おじさんの仕草を見ているうちに、
なんとなく分かりました。
たぶん、
「ガソリンスタンドまで押してやるよ」
と言っている。
「あ、あれをやるのか」
ベトナムで生活していると、たまに見かける光景があります。
バイクに乗っている人が、
横を走っている別のバイクを、
足で押している。
最初に見たときは、
「何してるんだろう?」と思っていました。
でも、このとき分かりました。
「あ、あれをやるのか。」
僕はおじさんのバイクの横につきました。
すると、本当におじさんが足を伸ばして、僕のバイクを押し始めました。
おじさんは自分のバイクを運転。
その横に僕。
そして、おじさんの足で僕のバイクを押す。
その状態で道路を進みます。
5分じゃありません。20分くらいです
最初は、近くのガソリンスタンドまでかな?
と思っていました。
でも、なかなか着かない(笑)。
5分。
10分。
まだ行く。
結局、
20分くらい押してもらいました。
ちなみに、
「言葉が全然分からないのに、どうやってガソリンスタンドまで行ったの?」と思う人もいるかもしれません。
僕はベトナム語がまったく分からないわけではありません。
「まっすぐ」
「右」
「左」
そのくらいの簡単な言葉なら分かります。
さすがにそれすら分からなかったら、
20分も一緒に走って目的地まで行くのは難しかったと思います(笑)。
そして、ようやくガソリンスタンドに到着しました。
僕は10万ドンを渡しました
当然、お礼をしたかった。
僕はおじさんに10万ドンを渡しました。
20分くらい押してもらっていますからね。
おじさんは笑っていました。
僕も笑って、
「バイバイ!」
それで終わり。
名前も知りません。
電話番号も知りません。
どこに住んでいる人なのかも知りません。
たぶん、もう二度と会わないと思います。
それなのに、この出来事は今でも覚えています。
あれは、お金のためだったのかな?
あとになって、ふと思いました。
おじさんは、最初から10万ドンが欲しくて僕を助けたのかな。
それとも、困っている外国人がいたから助けてくれただけなのかな。
答えは分かりません。
もしかしたら、
「お金のためでしょ」と思う人もいるかもしれません。
それでも僕は、
優しさだったと思いたいです。
というか、仮に多少お金を期待していたとしても、
20分も知らない人のバイクを足で押してくれた。
それだけで十分じゃないですかね。
僕が逆の立場だったらどうするだろう。
道端で困っている外国人を見つけて、
自分から声をかけて、20分かけて助ける。
……。
できるかな(笑)。
自信はありません。
だから僕にとっては、
あの日のおじさんは、ただの「優しいおじさん」です。
それでいいと思っています。
ベトナムは良い国?悪い国?
ベトナムについて記事を書いていると、
どうしても、
「良いところ」「悪いところ」
に分けたくなります。
でも実際に住んでいると、そんなに単純じゃないんですよね。
交通はカオス。
クラクションはうるさい。
空気が悪い日もある。
言葉が通じない。
仕事でイライラする。
「なんなんだよ、この国(笑)」と思う日だってあります。
でも別の日には、
知らない人が助けてくれる。
言葉が通じない店員さんと笑いながら注文する。
何となく入った店の料理がめちゃくちゃうまい。
そして夜、バイクで街を走っていると、
ふと、
「なんだかんだ、ここでの生活も悪くないな」と思う。
良いところだけでもない。
悪いところだけでもない。
たぶん、それが普通なんでしょうね。
「ベトナム最高!」とは言わない
僕は、
「ベトナム最高!絶対住んだ方がいい!」とは言いません。
合わない人には、たぶん合わないです。
静かな環境が好きな人。
日本と同じサービスを求める人。
細かいことが気になる人。
最初はかなりストレスを感じるかもしれません。
逆に、
多少のことなら、
「まあ、いいか(笑)」で済ませられる人には面白い国だと思います。
予想外のことが起きる。
予定通りにいかない。
でも、それをあとから笑い話にできる。
ベトナム生活って、そんな感じです。
海外に住んでも、毎日が旅行になるわけじゃない
これは実際に住んでみて分かりました。
海外生活って、日本にいると少し特別に見えます。
毎日新しい発見があって、
毎日おいしいものを食べて、
休日はいろんな場所へ行って。
そんなイメージがあるかもしれません。
でも実際は違います。
朝起きる。
仕事に行く。
疲れる。
帰る。
ご飯を食べる。
寝る。
また仕事。
普通です(笑)。
最初は珍しかった街並みも、いつの間にか日常になる。
大量のバイクも。
クラクションも。
ベトナム語の看板も。
最初は、
「海外に来た!」
と思っていた景色の中を、
今では何も考えずに歩いています。
でも、たまに「海外に住んでるんだな」と思う
そんな普通の日常の中で、
たまにあります。
知らないおじさんに助けてもらったとき。
日本では見たことのない料理を食べたとき。
言葉がほとんど通じない人と、なぜか笑っているとき。
バイクで夜のハノイを走っているとき。
そんな瞬間に、
「ああ、俺いまベトナムに住んでるんだな」
と思います。
毎日が刺激的なわけじゃない。
嫌なことだってあります。
それでも、こういう瞬間があるから、
海外生活は面白いのかもしれません。
結局、僕はベトナムが好きなのか?
ここまで書いて、自分でも考えてみました。
ベトナムが好きなのか。
嫌いなのか。
たぶん、
好きなんだと思います。
ただし、「何もかも大好き!」という意味ではありません(笑)。
嫌いなところも普通にあります。
イライラすることもあります。
日本に帰ったとき、
「日本便利すぎるだろ……」と思うこともあります。
それでもベトナムに戻ってきて、
空港から街に向かって、
大量のバイクを見て、
クラクションを聞いて、
「ああ、帰ってきたな」と思う。
そうなったら、もう十分好きなのかもしれません。
ベトナムって、どんなイメージですか?
最初と同じ質問を、もう一度。
みなさんは、ベトナムにどんなイメージがありますか?
物価が安い?
ご飯がおいしい?
バイクが多い?
ちょっと怖い?
人が優しそう?
行ったことがない人なら、
この記事を読んでイメージが少し変わったでしょうか。
そして、実際にベトナムへ来たことがある人。
住んでいる人。
きっと僕とは違う感想もあると思います。
「これは分かる。」
でもいいです。
「いや、それは違うだろ(笑)」
でもいい。
ベトナムの好きなところ。
ちょっと嫌なところ。
もしあれば、ぜひ教えてください。
僕自身もまだ、
この国のことを全部分かったわけではありません。
たぶん、これからも、
「なんなんだよ(笑)」
と思った翌日に、「やっぱり優しいな」と思う。
そんなことを繰り返しながら生活していくんだと思います。
今の僕がベトナムを一言で表すなら、
「完璧じゃない。でも、なんか好き。」
そんな国です。
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