大貫妙子の7インチコレクション(24枚)
シュガーベイブ「DOWN TOWN」

A面「DOWN TOWN」
作詞:伊藤銀次/作曲:山下達郎/編曲:シュガーベイブ
B面「いつも通り」
作詞作曲:大貫妙子/編曲:シュガーベイブ
75年4月25日リリース、シュガーベイブのアルバム『SONGS』からの同時発売シングルカット、リリースから50周年を記念してCDとLPとカセット、そして中古では万超えのシングル「DOWN TOWN」も再発されたので、やっと入手
A面「DOWN TOWN」
シングルヴァージョンというよりシングルミックスといいべきか、元はキングトーンズ用に作られたが、その話自体がポシャったのでシュガーベイブに流用された、結局シングルにもなっているし、結果的にそれで良かったと思える、このシングルはヒットしなかったが、後にEPOのデビュー曲になり、「オレたちひょうきん族」に使われて、曲自体は有名になる
B面「いつも通り」
アルバムではB面の1曲目、作詞作曲大貫妙子の曲、A面が達郎の曲でB面が大貫妙子の曲というバランスの取り方がよい、シングルをバンドの自己紹介的な意味合いも踏まえるとしたら確かにこれがベストな選曲かもしれない(しかしバンドはアルバム1枚、シングル1枚で解散... )
愛は幻

A面「愛は幻」
作詞作曲 : 大貫妙子/編曲 : 山下達郎、大貫妙子
B面「One's Love」
作詞作曲 : 大貫妙子/編曲 : 細野晴臣、大貫妙子
76年9月25日発売のファーストソロアルバム『Grey Skies』のためのプロモ用非売品を2022年4月23日のレコードストアデイにリリース
近年のレコードブームにより、本来シングル化されていなかった楽曲が7インチ化されるケースがあり(「都会」など)、それは大歓迎なのだが、そもそもこのカップリング(A面「愛は幻」B面「One's Love」)はプロモ盤として存在しており、たまに中古で見かけても高値で手が出ない状況であった
それを復刻してくれるのは大変有難いのだが、問題はジャケをアルバムジャケの流用というツマラナイ改変を施してしまったことだ、確かにこのプロモ盤のままでは... というのも分からなくはないが、基本的に右上にある「非売品・見本盤」を消して、代わりに価格など必要事項を記載すればいいだけである、内容は問題ないだけに何とも惜しい

明日から、ドラマ

A面「明日から、ドラマ」
作詞作曲 : 大貫妙子/編曲 : 松任谷正隆
B面「Wander Lust」
作詞作曲 : 大貫妙子/編曲 : 坂本龍一
77年3月5日、ファースト『Grey Skies』とセカンドアルバム『SUNSHOWER』の間にリリース
A面「明日から、ドラマ」
アルバム未収録曲、プロモ/再発盤を除けば、これがソロとして最初のシングルになる、アレンジが松任谷正隆というのが前後のディスコグラフィ的にも珍しい、この起用はユーミンみたいなヒットが生まれないかな〜という本人よりかは周りのスタッフの願望を感じてしまうのだが、しっとりしたワルツで思い切りヒット狙いという曲調でもないものの、現在まで続く大貫妙子印のヨーロピアン路線の萌芽といえよう、現在は『Grey Skies』のボーナストラックとして収録
B面「Wander Lust」
B面が坂本龍一アレンジのこの曲だったというのが個人的にはポイント高し、A面が『Grey Skies』の曲ではないので、プロモ/再発盤を除けば、アルバムからは、この曲しか7インチ化されてなかったという希少価値(但しアルバムとはテイク違い)
ここに載せている全ての7インチの中でコレを1番最後に入手しました
サマーコネクション

A面「明日から、ドラマ」
作詞作曲 : 大貫妙子/編曲 : 坂本龍一
B面「Wander Lust」
作詞作曲 : 大貫妙子/編曲 : 坂本龍一
オリジナル盤は77年7月5日リリース、2015年4月18日のレコードストアデイにて再発
自分が再びレコードを集め出したのが2017年からなので、再発盤とはいえ既に高値だったのだが(オリジナル盤がさらに高いことは言うまでもない)、何年かかかって漸く個人的な適正価格で入手、同時期のRSD再発7インチ盤であるブレバタ「ピンクシャドウ」やいしだあゆみ&ティンパンアレー「私自身」も欲しいのだが、依然として高値で未入手、もう5年以上経っているので、再発の再発をしてもいいと思うのだが(ちなみに「都会/くすりをたくさん」の7インチは再発の再発で入手)
A面「サマーコネクション」は名盤『SUNSHOWER』収録曲のシングルヴァージョン、アレンジは坂本龍一のままだが、肝心のベースとドラムのプレイヤーがアルバムと違う、個人的にはアルバムヴァージョン派なので、何故シングルヴァージョンを作ったのか考えてみるに、アルバムの発売の方が後なことから、先にシングルを録音したものの出来に満足出来ず、一旦リセットしてからアルバムの録音が始まったのではないか、もしこのシングルヴァージョンの出来に満足していたならば、そのままアルバムのレコーディングに突入するだろうが、そうはならずに、わざわざクリスパーカーを来日させてレコーディングしたため(但し、逆の場合も十分にありえる、アルバムをレコーディングし終えてからシングルでは別ヴァージョンにした方がいいというスタッフ?の判断から新たなメンバーでレコーディングした可能性)
B面はアルバム未収録曲「部屋」(「サマーコネクション」シングルヴァージョンと共にCDのボーナストラックにて収録)
※その後、ブレバタ「ピンクシャドウ」は再発され入手、いしだあゆみ&ティンパンアレー「私自身」はカップリング曲変更で再発され入手
都会

A面「都会」
作詞作曲 : 大貫妙子/編曲 : 坂本龍一
B面「くすりをたくさん」
作詞作曲 : 大貫妙子/編曲 : 坂本龍一
77年7月25日リリースのセカンドアルバム『SUNSHOWER』より、2018年8月8日CITYPOP on VINYLにてリリース
近年、77年のセカンドアルバム『SUNSHOWER』のアナログ盤が何度も再プレスされようとは誰が予想したか、確かに知る人ぞ知る名盤ではあったが、もはや大貫妙子ファンとかシティポップうんぬんを飛び越えて、これからアナログレコードを集める人の最初の1枚といった定番アイテムと化している、この時点で天邪鬼な自分は完全に買うタイミングを失ったが、もともとCDで満足している、問題はこんなに再プレスしても結局オリジナル盤の値段は下がらないことで、それは兎も角、実は大昔ファースト『Grey Skies』と『SUNSHOWER』がカップリングされた2枚組セットを持っていたことがある、もう明確に時期を覚えてないのだが、両アルバムをCDで聴いてハマる前だったので、80年代の終わり頃だったかもしれない、80年代の大貫妙子から入った世代なので、ファースト/セカンドの良さがわからず割とすぐ売ってしまったというわけだ(買う方も買取る方も安い時代)、世間的にシュガーベイブの評価も全く現在の次元ではない時代ゆえ売ってしまったことに後悔はない、それから数年後にCDで買ってハマり、2000年代にはDJでもかけていた(もっとも「都会」は90年代から和モノの定番だったかと)、2006年に出版された「JAPANESE CLUB GROOVE DISC GUIDE」というディスクガイドでも選んでいる(ラインナップはこのInstagramと変わらないw)
『SUNSHOWER』の再プレスを買うことには抵抗ありつつ、近年集めている7インチなら欲しいということで、これが出た時はちょうど自分がまたレコードを集めるちょい前のタイミングで、気がついた時には高値で売買されていた、それから『SUNSHOWER』を何度も再プレスするなら7インチもしてくれと願っていたが、ようやく再プレスされ入手
『SUNSHOWER』は確かに大貫妙子の中では異色な作品ではある、時代がなせる技というか端的に言えばクロスオーバー色が強く、シュガーベイブからのファンを引き離してセールスは散々、クラウンから契約切られるきっかけにもなってしまったが、やってる方がやりたいことをやり通した結果、作品としてのポテンシャルはMAX、そのテンションが現在の再評価に繋がっているとしかいいようがない、大貫妙子の音楽としてどうなのかは二の次である、坂本龍一も全曲アレンジを任された力の入れようが半端なく、まず日本にはいいドラマーがいないと息巻いたタイミングで運良く当時のミュージシャンの目標だったStuffが来日( ローリングココナツレビュージャパンコンサート )したのでクリスパーカーにオファー、たまたまバンドのもう1人のドラマーであるスティーヴガッドは来日してなく、もしガッドが来てたら誰しもがガッドに叩いてもらえたらと考えるわけだが、冷静に考えてクリスパーカーで大正解だったように思う、それは日本のプレイヤーとの相性も考慮しつつ「ガッドじゃない方」とは言わせないほどの素晴らしいプレイをしてくれたからである(リズム録りは4日間で終えたそう)、現在もクリスパーカーは現役で矢野顕子とLIVEしてるくらいなので、世の中のニーズを考えれば、大貫妙子のコンサートにクリスパーカーが参加し『サンシャワー』再現LIVEというのが余裕で可能なのだが、あとは誰が大貫妙子を説得させられるのかの問題であろう
録音も素晴らしく、時間はかかったが、最高のレコードが最高の評価を得られてメデタシメデタシ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
※結局後年、何度目か分からないくらいのアルバム『サンシャワー』のアナログ再プレスに根負けして購入
何もいらない

A面「都会」
作詞作曲 : 大貫妙子/編曲 : 坂本龍一
B面「何もいらない」
作詞作曲 : 大貫妙子/編曲 : 坂本龍一
2022年11月3日レコードの日にリリース
「都会/くすりをたくさん」の7インチを入手出来た喜びも束の間、さらに新たな7インチがレコードブームによってリリースされた、昔の音源ながら当時リリースされていた7インチの再発ではないので、単なる再発盤と呼ぶには違和感がある、本来シングルではなかったアルバム曲をカットした企画再発盤といったところだろうか
個人的には「都会」は既に7インチカットされているので、『SUNSHOWER』の他の曲が良かったのだが、この曲がよっぽど人気なのか、盤を売り切るためには外せないといった状況でA面はまたもや「都会」、そして問題のB面は「何もいらない」が選ばれた
じゃじゃ馬娘

A面「じゃじゃ馬」
作詞作曲 : 大貫妙子/編曲 : 瀬尾一三
B面「海と少年」
作詞作曲 : 大貫妙子/編曲 : 坂本龍一
78年9月21日リリース、同時発売サードアルバム『MIGNONNE』からのシングルカット
アルバムには人気曲「突然の贈りもの」も収録されていたが、この時点ではまだ気づかれていなかったのかもしれない(しかしこの年に出た竹内まりやのファーストアルバムでカヴァーされているので、スタッフの中でこれはイイというのがあったのかもしれない、時期的に『MIGNONNE』発売前にカヴァーしたと思われる)、もし「突然の贈りもの」をシングルカットしていたらヒットしたかもしれないが、そういうタイプの曲ではなく、ファンの間でじわじわと後から名曲とされていった感じなのであろう(自分は作った本人同様この曲が特別好きではなかったが、昔六本木PITINNで矢野顕子がカヴァーした時に隣で泣いている女性がいたのを見て、あァ、と気付かされた次第)、いずれにしろ近年名盤といわれ、アナログで復刻された上に新たな7インチまで作られ、当時は売れなくて結果的にレコード会社の移籍を余儀無くされたセカンド『SUNSHOWER』に続く『MIGNONNE』からのシングルカットがこれだ、本人はもう歌ってはくれないであろう「じゃじゃ馬娘」だ、レコード会社の戦略は推して知るべし
これに限らずシングルをどの曲にするかというのは簡単なようで難しく、B面の方が評判でそっちがヒットしたとか(例「学生街の喫茶店」)、アルバム曲が評判でシングルにしたらヒットしたとか(例「神田川」「木綿のハンカチーフ」)、制作サイドが読めないところもあるにはある、結果的に『MIGNONNE』もこのシングルも売れなかったようだが
自分が大貫妙子をちゃんと聴き始めたのは『copine.』辺りからで、この「じゃじゃ馬娘」を平成元年頃に中野RAREで手に入れたのをきっかけに(この頃はシュガーベイブやはっぴいえんどのオリジナル盤が普通にあった、普通だっただけに見ただけで即買いしなかったことを現在後悔)過去作を遡っていった記憶、初期のアルバムは90年代に入ってからCDでガッツリ聴き、セカンドはセカンドで最高なのだが(2006年に出た「JAPANESE CLUB GROOVE DISC GUIDE」という本でレコメンしてます)、リアルタイムでもそうでなくても、シュガーベイブから入ってファースト〜セカンドと聴いて、このサードが分岐点、現在の作風に繋がるサードも好きになれば、大貫妙子ファンといえるのではなかろうか
B面「海と少年」は坂本龍一アレンジでYMO+αで演奏(後に矢野顕子もカヴァー)、「じゃじゃ馬娘」よりも「突然の贈りもの」よりも自分はこれがお気に入り、あとこのジャケ写みたいなジャケ写は他にもあるようで(坂本龍一、大江千里、永井真理子など)
※大貫妙子ヴァイナルバブルは予想以上に続き『MIGNONNE』、そしてそれ以降の作品も続々とヴァイナル化
CARNAVAL

A面「CARNAVAL」
作詞作曲 : 大貫妙子/編曲 : 坂本龍一
B面「雨の夜明け」
作詞作曲 : 大貫妙子/編曲 : 坂本龍一
80年8月21日リリース、7月21日リリースのアルバム『romantique』よりシングルカット
前作『MIGNONNE』より22ヶ月ぶりのアルバムであったが、当時としては約2年も何もリリースしなければ消えたも同然、とは大袈裟かもしれないが、捨てる神あれば拾う神あり、その辺の経緯はWikipediaに書いてあるので、簡単に「80年代と共に生まれ変わった」と以下省略
A面「CARNAVAL」
なんてったって1980年はYMOフィーバーの真っ只中、シュガーベイブからのファンが大貫妙子もテクノポップ化してしまったか〜と思われても仕方がない、しかし今まで知らなかった人にとってはマイナスでもなく時代の音としてポジティヴに捉えられたのではないか
B面「雨の夜明け」
こちらも『romantique』からのカット、アルバムを聴けば、テクノポップ化が単なる危惧であることがわかる曲調であり、大貫妙子風ヨーロピアンサウンドがここから何枚かに渡って熟成されていく(このシングルのようにポップな曲と落ち着いた曲を織り交ぜながら)
ふたり

A面「ふたり」
作詞作曲 : 大貫妙子/編曲 : 加藤和彦、清水信之
B面「愛にすくわれたい」
作詞作曲 : 大貫妙子/編曲 : 清水信之
81年1月21日リリース
前年7月にリリースされたアルバム『romantique』より2枚目のシングルカットだが、本来はアルバム未収録のB面「愛にすくわれたい」がA面の予定だったそうで、新たにシングル向けの曲を作ったものの、自身の作風から離れて過ぎてしまったというようなことでB面にしてしまったと、結果AB面ともサンバ調なのだが、時代背景を考えれば「異邦人」等が大ヒットしてた関係で異国情緒/地中海系を意識してると思われる、ブランク明けからの復帰作ということで、色々トライした中の1つだったのだろう、「愛にすくわれたい」ありきで作られ、結果ボツということでのB面収録であれば、その差し替えのA面は「ふたり」ではなく、現在もLIVEのレパートリーになっている名曲「新しいシャツ」で良かったのではなかろうか、そうではなく「ふたり」になってしまったのは、やはり上記の時代背景に寄せたという風に解釈してしまう
アルバム未収録曲「愛にすくわれたい」は現在CD『romantique』のボーナストラックとして収録
恋人達の明日

A面「恋人達の明日」
作詞作曲 : 大貫妙子/編曲 : 坂本龍一、山下達郎
B面「愛の行方」
作詞作曲 : 大貫妙子/編曲 : 坂本龍一
81年6月5日リリース、アルバム『AVANTURE』からのカット
A面「恋人達の明日」は何故かというと変かもしれないが、知ってる限り3人にカヴァーされており(白石まるみ、堀江美都子、大石恵)、聴き比べて結論からいえば、特に歌手のイメージがない白石まるみヴァージョンが1番しっくりくる、アニソン女王の堀江美都子は84年1月21日リリースのアルバム『Weekend』にて「恋人達の明日」となんと「チャンス」をカヴァー、そして大貫妙子書き下ろしと思われる「美しい秘密」等が収録されており、歌唱力からいって最も期待してしまうのだが、いまいちハマってないようなもどかしさがある、それでもこの時期のシングルとかに収録されていたら探してしまうでしょう(残念ながらそうではないので、意外性で「恋人達の明日/チャンス」の7インチ企画アリだと思うのだが)、大石恵のは98年で何故今更?と思ってしまったわけだが、歌はフツーとしてアレンジが物足りないというか、こういうアレンジだったら「横顔」とかでも良かったのでは?とか偉そうに思ってしまうのだが、アルバムコンセプトが「恋人」なので選曲された模様
チャンス

A面「チャンス」
作詞作曲 : 大貫妙子/編曲 : 大村憲司
B面「突然の贈りもの」
作詞作曲 : 大貫妙子/編曲 : 坂本龍一
81年7月21日リリース、同年5月にリリースされた『AVANTURE』よりシングルカット、但しB面は前々作『MIGNONNE』から「突然の贈りもの」
前シングル「恋人達の明日」が6月5日リリースなので、翌月に矢継ぎ早という感じなのだが、前80年のアルバム『romantique』で市場に復活した大貫妙子をこれでもかと仕掛ける作戦なのか、結局81年はアイドル並みに4枚のシングルをリリースすることになる、基本的にアルバムアーティストとはいえ、よりアルバムの売り上げをのばすにはシングルヒットが不可欠だということか
ここへきて2枚前のアルバムから「突然の贈りもの」が敢えて選ばれているのはスタッフが前から推したい曲だったのだろう、内輪では名曲認定されていたが、そういう思いが浸透するのはここから何年も後のことになる、ということで「突然の贈りもの」がB面に入ってることがこのシングルの価値を上げている、因みにもしセオリー通りに『AVANTURE』から選ばれるとするなら前後のシングルとダブらない意味で「グランプリ」になってた可能性が大かも
A面「チャンス」は大村憲司アレンジによる大貫妙子風ロックンロール、これはソロ作品の他にもプロデュースを手掛けた安田成美『ginger』辺りまで断続的に続く作風の最初かもしれない、ただ「チャンス」に限っては時代的にシーケンスフレーズによるトランシーな要素も加味されている
黒のクレール

A面「黒のクレール」
作詞作曲 : 大貫妙子/編曲 : 坂本龍一
B面「アヴァンチュリエール」
作詞作曲 : 大貫妙子/編曲 : 坂本龍一
81年10月21日リリース
アルバム『AVANTURE』と『Cliche』の間にリリースされたシングル、そういうタイミングのシングルはアルバムに収録されなかったりするが、A面「黒のクレール」に関してはここから約1年後にリリースされた『Cliche』に収録、B面は『AVANTURE』よりカットの「アヴァンチュリエール」(ややこしいが「アヴァンチュール」ではない)
「黒のクレール」は大貫妙子、吉田美奈子、ラジの3名が出演していたマクセル(カセットテープ)のCMソング、しかも3人一緒の出演ではなく、各々が自分の曲をバックに出演といった今思えば贅沢な企画、当時CMはおろかTVに出るのも貴重な3人、因みに前年のマクセルのCMは達郎ライドオンタイム、その流れながら、この3名の3曲は残念ながらヒットしなかったが、存在はアピール出来ただろうし(小学生の自分は知らなかったが)、Walkmanの普及とともに改めて女性層にもカセットテープをアピールというようなメーカーの狙いも読み取れる
そして現在、この3人の音楽はシティポップの文脈でしっかりと再評価されている
ピーターラビットとわたし

A面「ピーターラビットとわたし」
作詞作曲 : 大貫妙子/編曲 : 坂本龍一
B面「光のカーニバル」
作詞作曲 : 大貫妙子/編曲 : Jean Musy
82年9月21日リリース
アルバム『Cliche』からの同時発売シングル、後出し的にいえば名曲「色彩都市」がシングルカットされてたならば… またはB面だったならば…
この頃ヨーロッパ路線(B面「光のカーニバル」)が続いていたが、グラデーション的にキャラクターが題材の曲も入ってくる(A面「ピーターラビットとわたし」)、あからさまに子供向けって感じではないが、その延長上に有名な「メトロポリタン美術館」もあるかと、その後のアルバムにもいくつかそういうタイプの曲があって(「タンタンの冒険」「テディベア」など)、86年にそれらの曲を集め、そのコンセプトに合わせた新曲も加えた『COMIN' SOON』(LPでは絵本のような豪華ブックレット付)というコンピレーションをリリース、そして翌87年ビデオ作品『アフリカ動物パズル』(監督・羽仁未央)のサウンドトラック盤にも繋がる流れ
夏に恋する女たち

A面「夏に恋する女たち」
作詞作曲 : 大貫妙子/編曲 : 坂本龍一
B面「レシピー」
作詞作曲 : 大貫妙子/編曲 : 坂本龍一
83年8月5日リリース、アルバム『SIGNIFIE』より先行シングルカット
前82年の金曜ドラマ「あまく危険な香り」で山下達郎がヒット(オリコン12位)したんで、今度はター坊だっていうことで、って誰が言ったか知りませんが、おそらくそのようなことで、「あまく危険な香り」同様にドラマのタイトルと曲タイトルが完全一致っていうA面「夏に恋する女たち」、これ以上ないアイデアでヒットを狙うわけですが、残念ながらヒットしなかったと、しかしこれが収録されたアルバム『SIGNIFIE』はオリコンベスト10入りしました、っていうことでヨーロッパ路線はここでピークを迎えますが、いわゆるシングルヒットっていうのが大貫妙子の場合、結局ないんですけども、そんなことはもはや関係ないくらいアーティストとして評価されてますので(最近では海外からも)、気にしない気にしない
「あまく危険な香り」と続けてHDRに録画して眠ってたドラマ「夏に恋する女たち」を観ようとしたら、いつの間にか誤って消していたことが判明、大変ショックです、ソフト化されてないからレンタルにもない昔のドラマを映画館で上映したらどうだっていう発想になってしまいます、実は「夏に恋する女たち」に関してはオンデマンド(1話ずつ購入するタイプ)でもあったりしますが、こういうのシステム的に今ひとつ気が進まないわけでして
B面「レシピー」は後に映画「お葬式」でも使われました
宇宙コスモスみつけた

A面「宇宙みつけた」
作詞作曲 : 大貫妙子/編曲 : 坂本龍一
B面「メトロポリタン美術館」
作詞作曲 : 大貫妙子/編曲 : 清水信之
84年5月21日リリース、アルバム『カイエ』より先行シングルカット
「宇宙」と書いて「コスモス」と読む、「美術館」と書いて「ミュージアム」と読む、いずれもNHKの番組関連曲、若い世代は「メトロポリタン美術館」が大貫妙子の入り口だった人が多いでしょう(そしてそこで止まってる人が多いでしょう、そして『SUNSHOWER』で見直した人が多いでしょう)、自分はその時中学生だったので「みんなのうた」はもう観てなかった、「おしゃべり人物伝」はチャンネルを回したら、ちょうど「宇宙みつけた」が流れてるところに出会(でくわ)した記憶がある
そんなNHKさんのことはどうでもよく、作品の出来は素晴らしい、AB面坂本龍一と清水信之のアレンジの割り振りも適材適所的な、特にソロデビューからの坂本龍一とのコンビネーションはここに極まれり、次作『copine.』でひとまず完結といったところだろうか
78年『MIGNONNE』から始まったフランス語アルバムシリーズは『romantique』『AVANTURE』『Cliche』と続き、『SIGNIFIE』のヒットをもって一段落、84年のアルバムはまたもやフランス語ながら『カイエ』というビデオのサウンドトラックという体でインストと過去曲のリアレンジと新曲を織り交ぜた内容(プラスこのシングル2曲が加わる形)
この頃からプロモーションビデオというものがもてはやされた流れがありつつ、単にシングルのPVを作るという発想ではなく、ビデオアルバムという体で、オールフランスロケで全編モノクロ、しいて云うなら昔のフランス映画風環境ビデオといった感じでしょうか、しかもこの頃のビデオソフトは30分くらいでも5000円以上するので、子供には手が出ません、当時1曲だけ「ポッパーズMTV」でかかったので観れましたが、全編観たのはそれから10年以上経ってからだったと思います(レンタルにあるような作品でもなかった、DVD化された現在でも同じく、だったら買えよって、その昔買ったことがあります、レーザーディスクで、でももうレーザーディスクはプレイヤーもソフト全て手放しました、そして某動画サイトで久しぶりに観ました、んで全編モノクロじゃなくて一部カラーでした)
ベジタブル

A面「ベジタブル」
作詞作曲 : 大貫妙子/編曲 : 坂本龍一
B面「Siena」
作詞作曲 : 大貫妙子/編曲 : 清水靖晃
85年2月5日リリース
大貫妙子MIDI移籍第1弾は資生堂タイアップシングル、移籍とはいえ、その前のRVC内ディアハートがMIDIという枠に入っただけであり、MIDIは販売もRVCなので、吸収合併でもないし変わらないといえば変わらないのだが
化粧品メーカーが春のキャンペーンに力を入れる理由は春から新しく入学あるいは入社した女性に資生堂を使ってもらう、その最初のタイミングで資生堂を使ってもらえれば末永く資生堂の商品を買い続けるであろう政策、男で化粧品に縁が無い場合、こんな当たり前のことに今更気づく
A面「ベジタブル」はマティアバザールというイタリアのアーティストにインスパイアされて作られたようだが、この頃の大貫妙子は何枚か続いたヨーロッパ路線、特にフランス系に飽きてきて、イタリア系など他の路線を模索していたと思われる、B面「シエナ」もイタリアの都市名である
例によって資生堂販促盤も存在、ほぼ同じジャケで大貫妙子のバイオなどが記された盤と資生堂「ベジタブルスティック」という広告が封入されている盤の2種、本来販促盤はB面がカラオケだったりして、坂本龍一アレンジ曲のカラオケとなれば、是非欲しいところだが、残念ながら商品盤と変わらず「シエナ」が収録されており、わざわざ入手するに至っていない

そしてそもそも問題は何故ジャケがシンプル過ぎるのかということ、デザインとして勿論アリなのだろうが、前から少し疑問だったところで、最近ネットで大貫妙子のベジタブルポスターというのを発見してしまった、これは「ベジタブル」のロゴが資生堂のと同じだし、野菜(セロリ?)をかじっていることからジャケ用に撮られた写真であることが濃厚、これが何らかの理由でボツになり、急遽あのようなシンプルジャケになったと推測

森のクリスマス

A面「森のクリスマス」
作詞作曲 : 大貫妙子/編曲 : 門倉聡
B面「天使のオルゴール」
作曲 : 大貫妙子/編曲 : 上野耕路
85年のクリスマスキャンペーンノベルティレコード(非売品)
北海道に住んでないので、レコードを集めてなければ札幌マルサという百貨店を知らなかったであろう、クリスマス商戦に作られたレコードをどのように配布してたのだろうか? 館内でも流れてたのか使用用途不明
A面「森のクリスマス」
後にアルバム『COMIN' SOON』のCD版だけにボーナス収録された、当時『COMIN' SOON』はレコードで買ったので「森のクリスマス」を知るのは後のことになるのだが、85年末の坂本龍一のサウンドストリートで珍しく札幌のスタジオから公開収録した回でOnAirされた
インストルメンタルのB面「天使のオルゴール」を手掛けた上野先生には申し訳ないが、B面は『COMIN' SOON』から1曲収録してほしかった、まーいわゆる通常のシングルではなくノベルティなので、権利関係もあるだろうし、それを求めてもって事情は分かった上で、一応諦めきれずにB面を考えるならば同年リリースの『copine.』と翌86年3月21日リリースの『COMIN' SOON』の両方に収録されている「タンタンの冒険」だったら最高、でも特にクリスマスっぽくないのを考慮して後に安田成美も歌うことになる「MOMO」でどうだろう、と思ったら新曲と既発曲が混在する『COMIN' SOON』の新曲の方だったので、この時点では未完成かも…
というわけで『COMIN' SOON』は特殊な体裁のアルバムだったので、サブスクからも漏れており、よって『COMIN' SOON』の新録曲も漏れており、隠れた名曲モモももれており、、、(サブスクにはないのにレコードの再発だけされた)
ひとり暮らしの妖精たち

A面「ひとり暮らしの妖精たち」
作詞:大貫妙子/作曲:坂本龍一/編曲 : 坂本龍一、鈴木さえ子
B面「コパンとコピーヌ」
作詞作曲 : 大貫妙子/編曲 : 門倉聡
86年11月21日リリース
A面「ひとり暮らしの妖精たち」
CMや連続ドラマのテーマ曲ではなく、1回だけ放送される2時間ドラマのために曲が作られた、今こんなことがあるだろうか? セゾングループの勢い? というわけで坂本龍一も駆り出された(そしてこの時期の大貫作品のアレンジを何曲か手掛けていた鈴木さえ子も)、大貫妙子作品で他人の曲というのは殆どない、坂本龍一作曲は例のアルバム(ええ、皆が大好きな『SUNSHOWER』)にも入ってた「振子の山羊」、他は思いつかない、ということで大貫妙子作品における坂本龍一作曲作品は2曲?、Wikipediaにはドラマの他にファミリーマートのCMにも使われたとあるが、同時期だったのか?記憶にございません
B面「コパンとコピーヌ」もテレビ番組の曲(情報系)で両面共に前後のアルバム(『COMIN' SOON』『アフリカ動物パズル』)には入っていない、つい忘れがちなアルバム未収録曲(よってサブスクからも漏れる)
このアルバムと連動してないシングルを自分はリアルタイムで買ったが、番組は見てないし、何故買ったのか思い出せないが、事前に情報なく単にレコ屋で新曲が出てる!と見つけて買ったのかも
「ひとり暮らしの妖精たち」は上記2枚のベスト盤に収録、「コパンとコピーヌ」は「ひとり暮らしの妖精たち」と共に『ミディシングルス1986』に収録
恋人たちの時刻


A面「恋人たちの時刻」
作詞作曲:大貫妙子/編曲 : 加藤和彦、清水靖晃
B面「裸足のロンサムカウボーイ」
作詞作曲 : 大貫妙子/編曲 : 大村憲司
87年2月11日リリース
HDRに眠ってた映画『恋人たちの時刻』をやっと鑑賞、主題歌はエンドロールにワンコーラスほどかかるだけで(ジャケ中面のサーフィンのシーン)、さほど重要な意味を持っていたとは思えず、単なるタイアップと解釈(でも映画主題歌は初?)、このシングル盤とアルバム『A Slice of Life』に収録されたヴァージョンは加藤和彦・清水靖晃の共編曲から清水靖晃が単独でリアレンジ(ベース細野晴臣、ドラム高橋幸宏参加)の違いアリ
映画はそもそも渡辺典子の主演予定で先行で刊行された最初の角川文庫の表紙も渡辺典子だったりしますが、本編で何度もあるヌー◯シーンにより出演拒否、この判断に反論ありません、例えやったとしても渡辺典子の価値が上がることはなかったでしょう(役どころ的にも)、「刻」つながりで思いつきましたが、同じ澤井信一郎監督の半年前の映画『めぞん一刻』の音無響子役が渡辺典子だったら良かった、反論ありそうですが、少なくとも石原真理子より良いでしょ?
兎に角それで代役が河合ションベンライダー美智子(またはNHK教育「YOU」のアシスタント)であり、相手役アンド主演が野村宏伸、当時この2人でどのくらいの惹きがあったのかは御想像の通り、映画の感想もググって出てきた通りですが、この2人の責任にするのは酷です(意外と良かったとフォローしておきます)、角川映画のネックとしてはハードボイルドなど小説なら成立するが映画にすると無理がある作品が多いということを改めて痛感、薬師丸の「メインテーマ」もそれで失敗した印象
本編のサウンドトラックは久石譲で、サントラとはいえMIDIから久石譲作品が出てたとは意外(再発盤無し〜中古盤高値)
B面「裸足のロンサムカウボーイ」がこのシングル盤の救い、ビデオのサウンドトラック盤『アフリカ動物パズル』からのシングルカット、ジャケ写は多分このために撮り下ろし
「恋人たちの時刻」シングルヴァージョンは『ミディ・シングルス4 1986年~87年』に収録
家族輪舞曲

A面「家族輪舞曲」
作詞作曲:大貫妙子/編曲 : 小林武史
89年11月21日リリースの8cmCDシングルのプロモオンリー7インチ
ただしA面「家族輪舞曲」のみの片面カッティング、椎名桜子監督映画主題歌「家族輪舞曲」はアルバム未収録曲でサブスク未解禁、前シングル「恋人たちの時刻」が角川映画の主題歌だったので、てっきりコレも角川だと思ったら全然関係なかった、映画を観たことがないので主題歌以外のサントラを誰が担当してるのかが気になる
CDシングルのカップリングは「ABSENCE」で、MIDIでのラストアルバム『NEW MOON』収録曲、近年大貫妙子のアルバムがMIDI期ならびに90年代以降の東芝EMI期のCDアルバムも全てアナログ化されたが、何故か狭間の『NEW MOON』は抜けてしまっている
さて、椎名桜子とは一体なんだったのか⁈ 自分なりにまとめようとググってみたが、以下のURLをいくつか読んで気がすんだというか、最早それを読んでもらった方が早いので興味ある方はコピペでどうぞ
椎名桜子は言った、「直木賞とか、もらいたくないわけではなく、考えてないです」
小説家が消えた―――キャラクターから始まる文芸の加速
後発・マガジンハウス発 モデル小説家・椎名桜子の登場
「家族輪舞曲(かぞくロンド)」
Happy-go-Lucky

A面「Happy-go-Lucky」
作詞作曲:大貫妙子/編曲 : 坂本龍一
B面「Shall we dance?」
作詞:Oscar Hammerstein II/作曲:Richard Rodgers/編曲:周防義和
97年5月21日リリース、アルバム『LUCY』(97年6月6日リリース)から8cmCDで先行シングルカット
『LUCY』はアルバムでは85年『copine.』以来、シングルでは86年「ひとり暮らしの妖精」以来の坂本龍一とのコラボレーションということで、当時CDを購入して聴いていたのだが、シングルカットされた8cmCDには「Happy-go-Lucky」のオリジナルカラオケが収録されてることから、最近欲しくなり入手、残念ながら流石に時代的にプロモ7インチは作られていない(可能性があるとすれば1990年の作品まで)、これに限らず自分が8cmCDを買うのはアルバム未収録のここでしか聴けないカラオケヴァージョンが目当て以外の理由はない
当時プロモーションの一環として『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』に出演して「Happy-go-Lucky」を披露、大貫妙子がテレビの歌番組に出ること自体珍しかったのだが、プロデュースした坂本龍一と一緒ならということだったのかもしれない
「Happy-go-Lucky」のカラオケばかりに気が取られていて、カップリング曲のことは気にしてなかったのだが、実は大貫妙子で1番有名であろう曲「Shall we dance?」でした、1番有名というのは大貫妙子を知らない人にとってという意味で、映画『Shall we ダンス?』主題歌(第20回日本アカデミー賞最優秀音楽賞受賞曲)ということもありつつ、テレビで音効さんが頻繁に使うから誰しもが耳にしたことがある曲ということで、本来ならこちらをメインにしたシングルでも良さそうなものだが、カップリング扱いでアルバム未収録曲(映画のサウンドトラック盤に収録)となっている、あくまで映画のためのカヴァーだからということかもしれないが、商売っ気ないことが心配になります(尚且つサブスク未解禁)
10年後の2007年リリースのセルフカヴァーアルバム『Boucles d'oreilles』にて、改めて大貫妙子が「Shall we dance?」をカヴァー(このアルバムはサブスクでも聴けますが、YouTube公式動画にはないためリンク貼り付けず)
朝のパレット

A面「恋人たちの時刻」
作詞作曲:大貫妙子/編曲 : 網守将平
B面「裸足のロンサムカウボーイ」
作詞作曲 : 大貫妙子/編曲 : 網守将平
2022年8月6日CITY POP on VINYLにてリリース、最初は2022年2月25日に配信リリース
残念ながら時代も令和になり、久しぶりの新曲はCDではなく配信限定となっていたが、後に7インチ化された
両曲共にアレンジは坂本龍一と同じく芸大作曲科出身の網守将平、B面「ふたりの星をさがそう」は曲調的に高橋幸宏にドラムを叩いてほしいと大貫妙子が願い、高橋幸宏の体調の回復を待って待って漸く実現した曲、しかし残念ながら高橋幸宏のレコーディングにおける最後のドラムプレイになってしまった
大貫妙子が初めてコンサートで「ふたりの星をさがそう」を歌った時に高橋幸宏に思いを馳せ、途中で歌えなくなってしまった一幕もあった模様
4:00 A.M.

A面「4:00 A.M. (2025 Re-edit Version)」
作詞作曲:大貫妙子/編曲 : 坂本龍一
B面「じゃじゃ馬娘」
作詞作曲 : 大貫妙子/編曲 : 瀬尾一三
サードアルバム『ミニヨン』より47年後のシングルカット
コロナ禍にサブスクで音楽を聴くことが定着した頃、TikTokなどショート動画で「4:00 A.M.」がよく使われているというのを耳にして実際目にもしたが、主に海外で「Lord, give me one more chance」というコーラス部分が使われてバズった、現在Spotifyを見ても大貫妙子の楽曲の中でヒト桁違うダントツの再生数である
これを機に『SUNSHOWER』に続いて『MIGNONNE』も評価されて、アナログレコード再発に至った、そしてついに7インチでカットされたというわけなのだが...
「4:00 A.M.」のオリジナルの長さは5分36秒で、今回7インチ用に50秒ほど短くリエディットされている(4分43秒)、レコードのカッティングの都合上、曲は短い方がいいという理由だが、80年代のレコードをよく聴いてる身からすれば5分半くらいであれば、そのまま45回転でカッティング出来なくはない、現に山下達郎プロデュースのアンルイス「恋のブギウギトレイン」は6分半もあるが、知らずに聴いてて6分半もあったの?と驚いてしまったくらいで、それは百歩譲っても問題はリエディット具合、これがヒドかった、基本的にエディットした箇所が分からないよう自然な繋ぎにするのが前提なのだが、3分31秒付近で一瞬針が飛んだようになる、もうこれだったらフェイドアウトで良かったのではないか
B面の選曲も不満である、「じゃじゃ馬娘」も最近人気のようで、シングルが高値になってるようだが、自分は持っているので違う曲にしてほしかったところ、同じく『MIGNONNE』からであれば、現在までLIVEのセットリストから外されない「横顔」或いはもっとノリが欲しいのであれば「言い出せなくて」など
ジャケットも不満である、ただでさえ『MIGNONNE』も当時のシングルカットの「じゃじゃ馬娘」も同じ写真であることから、今回は変えてほしかった、それこそ『MIGNONNE』の裏ジャケとかアザーカットなど素材はあるはずである、おそらくそもそもは「じゃじゃ馬娘」のストレイトリイシューのつもりでカップリングを「海と少年」から「4:00 A.M.」に変えたら最強でしょ?という販売元の狙いを分かった上で苦言を呈す
86年ツアーパンフ・ソノシート
番外編として86年のツアーパンフにソノシートが封入されていたので、内容はインタビュー音声だが、これも7インチとしてカウント、以上で大貫妙子の7インチコレクションとしてはほぼほぼコンプリートといっていいのではなかろうか







