Photo by
konohanoko
【アマノ文筆クラブ】投げやりな恋|エッセイ
いつだって、自分に自信がない。
きっと、本当の自分を知られたら、嫌われてしまう。
相手の心を信じられず、
試すようなことばかりしてしまう。
「愛されたい」って思えば思うほど、
どうしていいか分からなくなる。
本当に好きなの?と、何度も聞いてしまう。
信じたいのに、信じきれない。
夜風がカーテンを揺らしても、
その音さえ、孤独のように感じてしまう。
不安で、苦しくて、
愛し方を間違えてしまう。
──それでも。
本当はただ、手をつないでいたかっただけ。
一緒に笑い合っていたかっただけ。
でも、怖くて。
いつか捨てられるなら、
壊れる前に、自分から壊してしまう。
優しい声を疑いながら、
笑顔の裏で泣いていた。
──あの夜の月が、やけに白かった。
沈黙の中で、
心の奥にぽつりと残った言葉。
「ごめんね」でも「さよなら」でもなく、
ただ、どうしようもなく愛していた。
──投げやりな恋。
了

*下記企画に参加させて頂きました*
次の作品はこちらです↓↓↓
最後までお読みくださり、ありがとうございます😊すず
いいなと思ったら応援しよう!
読んで下さりありがとうございます!励みになります!