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【風まかせ文芸部】白紙|エッセイ


タイトル:白紙

私の目の前には、白紙がある。
何も描かれていない真っ白な紙。
それは無限の可能性であり、同時に不安でもある。

今日、道を歩いていたら、ふと隣を歩く人の足の動きと、私の歩幅がぴたりと一致した。
シンクロニシティ、と呼ぶにはあまりに些細な出来事だけれど、心の奥で何かが震えた。

白昼夢のように、日常は現実と幻想の間を漂う。
目に見える世界も、耳に届く声も、ふとした瞬間に意味を超えて流れ、私を超越した場所へ連れて行く。

白紙は、ただの紙ではない。
過去の記憶も未来の希望も、全てを受け止める存在。
私の手がペンを握るとき、それは現実に還る――
でも同時に、まだ誰も書いていない夢の始まりでもある。

世界はいつだって白紙で、私たちはその上に、少しずつ意味を描いていくのだろう。


白紙


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