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【青ブラ文学部】書き始め|エッセイ


お正月になると、机の上が少しだけ片づく。
理由は分からないけれど、ペンを持ちたくなる。

新しい年の最初に書く文字は、
上手じゃなくていい気がする。
むしろ、少し震えていた方が正直だ。

書き始めは、決意表明じゃない。
「再生します」と宣言する場でもない。
ただ、ペンを紙に置く、その動作が、
もう一度ここから始めていいと教えてくれる。

去年、書けなかったこと。
書きたくなかったこと。
途中でやめてしまった言葉たち。

それら全部を連れて、
お正月はやってくる。

インクがにじんでもいい。
行間が空きすぎてもいい。
完璧じゃない文字が並ぶほど、
自分がまだ生きている感じがする。

再生って、
大きく生まれ変わることじゃない。
今日もペンを持てた、
それだけで充分だ。

書き始めの一行は、
未来への約束じゃなくて、
今の自分への肯定なのだと思う。



*下記企画に参加させて頂きました


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