【数字でわかる健康⑰】あなたの骨は「206個」……実は、そうとは限らない。
今日の数字は「206個」。
「人間の骨は何個ありますか?」
そう聞かれたら、多くの人が「206個」と答えるのではないでしょうか。
実際、成人の骨は通常206個とされています。
でも、ここで「人間の骨は206個です」と言い切ってしまうと、少しだけ正確ではありません。
なぜでしょうか。
実は、骨の数には個人差があるからです。
例えば、頭蓋骨の一部に「縫合骨」と呼ばれる小さな骨が存在する人がいます。
また、膝のお皿のように、腱の中にできる「種子骨」も個人差があります。
つまり、「206個」という数字は、すべての人に完全に当てはまる絶対的な数字ではないのです。
さらに、赤ちゃんの骨の数も大きく違います。
生まれたばかりの赤ちゃんには、成人よりも多くの骨があります。
成長するにつれて、いくつかの骨がくっついていき、成人の骨格へと変化していくのです。
身体は、生まれたときから完成しているわけではありません。
成長しながら形を変え、環境に適応していきます。
そして、もう一つ知っておいてほしいことがあります。
骨は「硬くて変化しないもの」ではありません。
実は、骨も生きています。
古くなった骨は少しずつ壊され、新しい骨が作られています。
これを「骨リモデリング」といいます。
つまり、あなたの骨は何年も同じ状態のままではありません。
毎日少しずつ作り替えられているのです。
この働きには、運動も関係しています。
歩いたり、立ったり、身体を動かしたりすると、骨には適度な刺激が加わります。
その刺激が、骨を健康に保つための重要な要素になります。
反対に、長期間身体を動かさない状態が続くと、骨にも十分な刺激が加わりません。
特に高齢になると、筋力の低下と骨の脆弱化が重なることで、転倒した際の骨折リスクが高くなります。
私はリハビリで、骨折後のリハビリを担当することがあります。
そのときに感じるのは、骨折は「骨だけ」の問題ではないということです。
骨折すると、歩く量が減ります。
動く量が減ると、筋肉も落ちます。
筋肉が落ちると、さらに転びやすくなる。
だからこそ、骨を守ることと、筋肉を守ることはセットで考える必要があります。
では、骨を健康に保つためには何をすればいいのでしょうか。
まずは、日常的に身体を動かすこと。
そして、カルシウムやビタミンD、たんぱく質などを含むバランスの良い食事をとること。
さらに、日光を浴びることもビタミンDの生成に関係します。
特別なことを始める必要はありません。
歩く。
立つ。
食べる。
眠る。
こうした当たり前の生活が、骨を守る土台になります。
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今日の数字は「206個」。
「人間の骨は206個」。
この数字は間違いではありません。
ただし、それは成人の標準的な骨の数です。
身体には個人差があり、年齢によっても骨の数は変化します。
数字を知るだけでなく、「なぜその数字なのか」まで知ると、自分の身体が少し面白く見えてきませんか?
次回の数字:約1℃。
「体温は36〜37℃くらい」。
誰もが知っている数字ですが、実は体温は一日中ずっと同じではありません。
朝と夜で体温が違う理由を知ると、身体のリズムがもっと面白く見えてきます。
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