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【数字でわかる健康⑯】あなたの脳には約860億個の神経細胞がある。

今日の数字は「約860億個」。

これは、私たちの脳に存在すると推定されている神経細胞(ニューロン)の数です。

以前は「約1000億個」とよく言われていました。

ところが、脳の細胞を実際に数える研究が進み、現在では約860億個という数字がよく知られるようになっています。

860億個。

あまりにも大きすぎて、想像するのも難しい数字です。

でも、この一つひとつの神経細胞が情報をやり取りすることで、私たちは「見る」「聞く」「考える」「覚える」「動く」といったことができます。

朝、目覚まし時計が鳴る。

音を聞く。

目を開ける。

身体を起こす。

今日の予定を思い出す。

そして「そろそろ起きよう」と判断する。

私たちにとっては当たり前の一連の動作ですが、その裏では脳がものすごい量の情報を処理しています。

しかも、脳の仕事は起きている間だけではありません。

眠っている間も、脳は活動しています。

記憶を整理したり、身体の状態を調整したり、翌日の活動に備えたりしています。

だからこそ、睡眠不足が続くと「頭がぼんやりする」「集中できない」と感じることがあります。

脳は休ませる時間も必要なのです。

では、脳を元気に保つためにはどうすればいいのでしょうか。

特別な脳トレを毎日何時間もする必要はありません。

まず大切なのは、これまでのシリーズでも何度も出てきた睡眠・運動・食事です。

十分な睡眠をとる。

適度に身体を動かす。

バランスよく食べる。

そして、人と話したり、新しいことを経験したりする。

こうした日常の刺激も、脳にとって大切な活動になります。

特に「身体を動かすこと」は、脳とも深く関係しています。

歩くとき、脳は「脚を前に出す」だけの命令を出しているわけではありません。

周囲を見る。

障害物を避ける。

身体のバランスを取る。

足の位置を調整する。

こうした情報を瞬時に処理しています。

つまり、歩くことは身体だけでなく、脳にとっても複雑な仕事なのです。

私はリハビリで、歩行練習を行うことがあります。

そのときに大切なのは、単純に「脚を動かす」ことだけではありません。

周囲を見ながら歩く。

方向を変える。

段差をまたぐ。

会話をしながら歩く。

こうした複数のことを組み合わせることで、身体と脳を一緒に使うことができます。

もちろん、無理をする必要はありません。

安全にできる範囲で、普段と少し違う道を歩いてみる。

いつもと違う料理を作ってみる。

誰かと会話する。

新しいことを覚えてみる。

そんな小さな刺激でも、脳にとっては新しい経験になります。



今日の数字は「約860億個」。

私たちの頭の中には、約860億個もの神経細胞が存在すると考えられています。

その一つひとつがつながり、情報をやり取りすることで、私たちは「自分らしく」毎日を過ごしています。

だからこそ、脳を大切にすることは、人生そのものを大切にすることなのかもしれません。


次回の数字:約206個。

「人間の骨は206個」と聞いたことがある人も多いでしょう。

でも実は、この数字にはちょっとした秘密があります。

「206個」と言い切れない理由を、次回は見ていきます。

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