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50歳で教員を退職した私。自分のペースで歩いていくと決めた5つの理由

「50歳で教員を辞めました。」

そう伝えると、

「もったいない。」
「あとちょっとで定年だったのに。」
「退職金がもったいない!」

そんな言葉をよくかけられます。

確かに、公務員という仕事は安定しています。
給料も保障され、定年まで勤めれば退職金も年金もあります。

それでも私は、自分のペースで歩いていく人生を選んだのです。

今回は、辞めたいと思いながらもなかなか決断できなかった私が、50歳で退職を決めた5つの理由を書いてみたいと思います。


1.60歳までの未来が見えてしまった

教員は毎年、勤務校も学年も担当も変わります。

出会う子どもも先生も保護者も毎年違うので、同じ一年はありません。

それでも50歳を迎える頃、ふと思ったのです。

「きっと、この先10年もこんな毎日なんだろうな。」

未来が想像できてしまいました。

若い頃は、授業がうまくいかない。
学級経営も失敗ばかり。

それでも、

「どうしたら九九を楽しく覚えられるかな。」
「お楽しみ会でみんながもっと仲良くなるには?」

そんなことを考える毎日が楽しくて仕方ありませんでした。

今も子どもは大好きです。

でも、「このままで人生が終わっていいのかな。」
そんな問いが、日に日に大きくなっていったのです。


2.体力が追いつかなくなった

40代までは、多少寝不足でも何とかなりました。

栄養ドリンクを飲んで残業しても、
「今日も頑張ったな。」そう思える毎日でした。

でも50歳が近づくと体は正直で

寝ても疲れが取れない。

朝は元気でも夕方にはぐったり。

大好きだったプールの授業もしんどい。

冬の運動場でのマラソン指導も体にこたえる。

子どもたちの前では笑顔でいたい。

でも、その笑顔を維持すること自体が大変な私がいました。

定年まで勤め上げた先生方は、本当にすごい!と思います。


3.病気や別れが増え、「今」を考えるようになった

お世話になった先生との別れ。

親世代の方とのお別れ。

友人や知人から聞く病気の知らせ。

「人間ドックで引っかかって…」

そう話していた方が、その後大きな病気になったり、突然亡くなられたり。

そんな出来事が続くたびに思いました。

人生は思っているより長くない。

もし明日、自分の人生が終わるとしたら。

私は胸を張って、「今日も先生でよかった。」

そう言えるだろうか。

何度も自分に問いかけました。

その答えは胸を張って、先生の自分とは言えない、でした。


4.頭の中が「やることリスト」でいっぱいだった

教師の仕事は、段取りが命です。

明日の授業。

来週の行事。

保護者への連絡。

学級通信。

提出物。

評価。

気が付けば、頭の中はずっと仕事。

家に帰っても、

洗濯。
晩ごはん。
銀行。
歯医者。
子どもの提出書類。

常に次の予定を考えながら生活していました。

「あれして、これして、それして…」

そんな毎日を長年続けてきました。

以前は、それが自分らしい働き方だと思っていました。

でも、「本当に私が望んでいた暮らしって、これなのかな。」

そう思うようになったのです。

だから一度、自分の人生を立ち止まる方が良いのではと思うようになったのです。


5.まだ自分の可能性を試してみたかった

これが、一番大きな理由かもしれません。

教員という仕事は、本当に素晴らしい仕事でした。

子どもたちとの出会い。

保護者の方との関わり。

仲間の先生方。

たくさんの経験をさせてもらいました。

安定した給料もありました。

それでも、「私には、まだ違う可能性があるんじゃないか。」

そんな気持ちが消えませんでした。

公務員には守られている安心があります。

その一方で、挑戦できることには限りがあります。

だから私は、一度その安心を手放してみようと思いました。

自分の力で仕事をつくれるのか。

怖さは今でもありますが、でも、それ以上に挑戦してみたい気持ちが勝ったのです。


50歳で退職して思うこと

退職して分かったことがあります。

人生は、「安定」か「挑戦」かではなく、

自分らしく生きること。

1人で起業して、市民税の高さに驚いたり、収入が毎月同じではなかったり。

でも、それ以上に、自分で選んだ毎日を生きている実感があります。

50歳は遅くない。

新しい人生を始めるには、十分間に合う年齢です。

もし今、退職を迷っている方がいるなら、この記事が少しでも参考になればうれしいです。

あなたにも、私にも。

これからも、まだまだ「キラリ」がありますように。


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