【夏の一人旅2025】只見線に乗って久々の一人温泉宿に行く・第4話。宮下温泉栄光館で最高の温泉を堪能!編【#大自然の洗礼】
続いた
この記事は続きである。
前回の記事は、念願の只見線に乗車した話。
只見線を通し乗車するか、途中下車するか
只見線に乗ると決めた時に悩んだのが、通し乗車にするか、途中下車するか、である。
只見線は約4時間で新潟県の小出駅と福島県の会津若松駅を結ぶ路線だ。
選択肢としては、会津若松に前泊して朝一の只見線に乗車して小出駅まで通し乗車するというのもあり得たのだが(会津若松は見るべき場所も多いし)、せっかく電車に乗るのであれば、乗るだけを目的にしたくない。
かと言って、只見線の最大懸念要素・混雑からすれば、どこかで途中下車して何かしていたら、その次の電車が激混みで立ってるしかないという絶望的な状況になるかもしれない。それだけは避けたい。
じゃあ途中下車して宿泊するか・・・(宿泊すれば朝早い電車に乗ることにより混雑を避けることができる)
ということで探したお宿がこちら、会津宮下温泉から徒歩10分程度で、一泊二食付き。何より、私が調べた時は、1人泊でも2人泊でも料金が変わらない。スゴすぎる。
チェックイン
会津宮下駅からGoogle mapを頼りに歩き・・・といっても、地図上では目的地の建物と案内終了地点との間に謎の空白があり、実際には急な坂道(下り)が目の前に現れて、本当にこの道合ってんの?・・・などと不安になったが、ちゃんとたどり着いた。
旅館というか、田舎のおばあちゃんの家みたいな玄関から入り、すぐにチェックインする。
お部屋は2階だった。


トラブル発生
お部屋に入ってやれやれ暑かったなとジャケットを脱ぐと、襟に謎の汚れが! しかも結構目立つ。
ジャケットは今日は着っぱなしだったが、どこで付いたのか全く見当がつかない。
チョコレートが固まったモノのように見えるが、私は今日はチョコレート食べてない!
3年前程に行った一人旅でも、旅館の朝食の半熟卵をジャケットに豪快に飛ばして大きなシミを作ってしまい、帰宅即クリーニング店に駆け込んだことがある。その時のことを思い出して・・・ええー明日クリーニング店が開いてる時間に帰れるんだっけ?とテンションがダダ下がる。
ふと、部屋の中にある洗面台が目に止まった。
ハンドソープが置いてあり、使い捨て歯ブラシもある。
しかも、蛇口からはお湯が出る。
これは・・・
引き寄せられるように洗面台に向かい、ハンドソープと使い捨て歯ブラシを使ってジャケットの汚れを軽く擦ると、簡単に綺麗になった。
シースルーの薄いジャケットなので、乾くのも早かろう。
ポリエステル100%万歳!
お宿のハンガーにジャケットをかけて、窓枠に引っ掛けて乾かすことにした。
少し暑くなるかもしれないが、窓を開けておこう。
窓を開けて外を見ると、トンボがわんわん飛んでいる。首を伸ばして見ると、ギリギリ川が見えるか見えないかというところである。

大自然の洗礼を浴びる(?)
窓を開けてジャケットを乾かしていると、ハチが入ってきた。
アシナガバチなのか小さめのスズメバチなのか判別不能だったが、とにかく外から部屋に入ってきて、障子と窓ガラスの間に収まってしまった。
しばらくの間、窓を広めに開けたり、窓ガラスの反対側が開かないか調べたりしていたが、ハチが出ていく様子はない。
たぶん外に出たいのだろう、ブゥゥンと羽音をさせながら飛び立つのだが、窓の開いている部分に辿り着けずに窓ガラスに着地する。これを繰り返している。
まあいいか。
夕食までには時間があるので、ハチが出て行くのを気長に待とう。
ハチが出ていくのを確認しないと部屋を出られないから、窓を凝視しておく。
そうしたら、
ハチがもう一匹入ってきた。
ハチの通り道だったか・・・
入ってきたもう一匹のハチは、窓ガラスのさらに上に立ち止まり、そこから動かなくなった。

これ以上ハチを呼び寄せないよう、部屋の電気を全部消す。
その状態でしばらく待っていると、障子と窓ガラスの間にいたハチが外に出て行った。
この調子でもう一匹も出ていくのを待とうと思っていたのだが、とにかく全く動かない。出て行く気配がない。
いや私はいい加減温泉に入りたい!
心の中でかなり葛藤したが、結局、宿の人に声を掛けた。
そしたら、あらあらまあまあみたいな感じでハエ叩きを持って部屋に来て、ハチを逃してくれた。
夕食の準備でお忙しい時間にすみませんでした!
もう旅館で窓は開けません・・・
《温泉の力》を感じる温泉!
ハチ騒動を解決してもらって、無事に温泉にたどり着いた。

露天風呂はないが、大きい窓があって開放感!
L字型の浴槽にはドバドバと源泉が掛け流されている。
浴槽の温泉は褐色に濁っている。私にとっては久しぶりの濁り湯だ。
浴槽の淵には温泉成分が固まってできたヒダヒダがこびりついていて、《温泉の力》を感じる。
浴槽の底にも、砂のようなものが溜まっている。たぶん温泉成分だろう。
源泉とは別の蛇口もあり、そちらを捻ると水が出てくる仕様だ。源泉が熱めなので、熱すぎたら各自で加水してくださいというスタイル。
熱湯が好きな人もいるので配慮すること、水を入れたら必ず蛇口の栓を閉めることが注意書きされていた。
加水した人がいるかどうかは正直分からないが、私が入ったときはちょうどいい温度だった。
夜は外も涼しくなり、網戸からちょうどいい風が入ってくる。
だいぶ長風呂してしまった。
宮下温泉栄光館の温泉は、ピカピカに磨かれた大理石とか、流行りのシャンプーとかはないが、とにかく《温泉の力》を感じる良い温泉だった。
長風呂した翌朝、夏になって掻き毟ってしまってザラザラになっていた膝の裏がツルツルになった・・・気がする。
繰り返し皮が剥けてしまう唇もツルツルになった・・・気がする。
ちなみに、シャワーの水圧は強くはないが、私としては許せる範囲だった。ドライヤーも一応長い髪を乾かすのに足りる風力があった(と思う)。
脱衣所にドライヤーが一つしかないのが難点だと思ったが、そもそも部屋数が多くはないので、同時に使わなくて済むように入浴中も周囲の状況を確認しておこう。
このお宿、只見線のビューポイントが近くに(といっても車で移動しなきゃいけないが)あり、夕食後に撮影のために外出するグループもいるようなので、入浴時間が集中するということもなさそうだ。
大広間でのお食事
食事は夕食朝食共に大広間だった。
夕食時には会津の地酒の飲み比べセットも売っていた。
私は、自家製梅酒なるものを注文。
ソーダ割りにしたら、ロック状態の梅酒が入ったコップと、缶のソーダが出てきた。これでお好きな濃度のソーダ割りを作ってくださいということらしい。
せっかくなのでロック状態の梅酒もいただく。豊潤な梅の香りがする。濃厚ッ!
お食事はどれも美味しかった。
よっぽど私が料理しなさそうに見えたのか、私の分のしゃぶしゃぶはお宿の人が付きっきりで作ってくれた。目の前の一人用鍋に野菜を入れて、「豚肉は白くなったら食べれるからね」とのこと。それはさすがに分かるって。


続くよ
チェックイン時に帰りの電車の時間を伝えていると、帰りは車で駅まで送ってくれた。
来るときに降りてきた結構急な坂をどうしようと思っていたので助かった。
只見線に快適に乗車するために宿泊を決めたお宿だったが、思いがけず良い温泉に出会うことができた。
オールインクルーシブの洒落たお宿もいいけれども、濁り湯、浴槽のヒダヒダ、温泉成分がジャリジャリという温泉の力が強いお宿もとてもいい。
一人で一泊二食の温泉宿に宿泊したのはかなり久々なのだが、一人温泉宿の良さを思い出す旅だった。
この旅は、只見線のラスト4分の1へと続く!

