リノベは“ばばあの厚化粧”?
中古が見つからないなら、新築にする?
中古マンション探しはタイミング次第。
市場に出てくるかどうかは運にも左右されます。
その一方で、新築マンションは情報が早くから周知され、抽選や販売スケジュールも明確。
「中古が見つからないなら、一周回って新築にする?」
そう考え始めたのは、希望エリアにいくつも新築マンションが建設されていたから。
リノベーション予定だった中古物件はなかなか出てこないし、リノベ費用も決して安くはない。
「まずは価格感を知ろう」と思い立ち、ショールーム見学に行きました。
リノベは“ばばあの厚化粧”?
新築マンションのショールームは、最新設備とオプションでホテルライク。
モデルルームの洗練された空気感は、確かにとても魅力的でした。
でも、提示された金額は私の想像をはるかに超えるものでした。
シングルマザーであること、もともと中古マンションをリノベしたいと考えていたことを話すと、男性営業マンは物件の案内を一旦やめ、
「グループ会社には中古マンション部門もあるので、もし良い物件があればご連絡しますね。」
と柔らかく言ってくれました。
その直後、彼は少し言いにくそうに口を開きました。
「ただ…気を悪くされるかもしれませんが…」
「え、なんですか?」と尋ねると、
彼は薄笑いを浮かべながら言ったのです。
「リノベーションのことを、業界では“ばばあの厚化粧”って呼ぶんですよ。」
一瞬、意味が分からずキョトン。
「どんなに表面をキレイにしても所詮は築古物件で…あ、すみません、失礼なことを!」と慌てる彼。
私は気を悪くするどころか、笑ってしまいました。
「いえいえ、言い得て妙ですね。」と、むしろ感心したほど。
今思えば、失礼と言えば失礼なんですけどね。
(でも、私を“ばばあ”だと思っていたら、面と向かって言えないはずですし。笑)
厚化粧でも、いいじゃないか
思い返せば、年齢を重ねると昔と同じメイクではしっくりこないことがあります。
若い頃は似合っていたベージュの口紅やチークが、今は顔色をくすませる。
だからこそ、少し濃いめのリップやチークが必要になったりする。
“厚化粧”だって、美意識がある証拠。
リノベも同じだと思うのです。
古いものに新しい価値を重ねるのは、決して悪いことじゃない。
あの日の営業マンの言葉は忘れられませんが、むしろリノベへの想いが強くなった気がします。
ちなみに、その営業マンから中古物件情報の連絡は結局ありませんでしたが。笑
今でも印象に残る出会いでした。
それからほどなくして、別の営業マンから人生を決める電話があったのです。第5章もぜひご覧ください。
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