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『新幹線大爆破』徹底レビュー!!

ついに待ちに待ったリブート版新幹線大爆破が公開された。

今回はネタバレなし運転の前半とネタバレ全開運転の後半にわけて新幹線大爆破を徹底レビューしていく。


前半戦

私は配信日当日に最高グレードに加入して視聴したのだが……
まずはヒトコトだけ。

本当に面白い!!!!!!!!!!
新幹線が!鉄道人が!かっこいい!!!!!!!!!!!!
樋口真嗣監督ありがとう!!!!!

最高時速320kmなみのノンストップで駆け抜ける2時間14分。

連続する大恐慌(パニック)!
迫力の鉄道描写!
鉄道人の大作戦!!

史上最高の描写が連続する息もつかせぬアドレナリン全開の作品になっている。

詳しくは後半戦で話すが、鉄道人の仕事ぶりがとてもカッコいい。役者さんたちの演技がとても素晴らしく、その道のプロに見えるほどだ。
分かりやすく表現するならシン・ゴジラのような新幹線大爆破に仕上がっている。

新幹線もとてもカッコいい。
おそらく世界でもっとも新幹線が鉄道がかっこいい作品だ。

私が新幹線大爆破で観たかったと思った要素が全てそこにある。

本当に観たかったものが全てあるのだ!!!!
観たかったものが全部ある!

これは困った。最高のリブート作品だ。

もう何度でも見たい!!!!!!!!!!!!!!!
脚本計画〜完成までのメイキングも見たい!!!!!
映画館で見たい!!!!!!!!!!!!!!!!!

さあみんな。
今すぐ見よう!!!
また、リブート版を観る前でも見た後でもいいが原作を観ることもオススメする。原作を見ることでリブート版の面白さは何倍にも跳ね上がるはずだ。

Netflixではリブート版はもちろん原作も配信中だ。

ひかり109号(原作)とはやぶさ60号(リブート版)ふたつの新幹線に起きた大事件をぜひその目で見届けてほしい。

後半戦

それではここからネタバレ全開のレビューが出発する。
まだ作品を観ていない人は直ちにこの記事から下車してほしい。
では定時出発といこう。

改めて、まだ本作を観ていない人は直ちにこの記事から下車してほしい。


乗降オーライ
ドア閉じ
側灯滅

信号進行
戸じめ点
時刻よし
ネタバレよし
ATC開放




※目次がここなのはネタバレ配慮です。

オープニング

まず、オープニングがとてもカッコよかった。
原作でタイトルとクレジットが出る流れがとてもテンポがいいので、今回タイトルがどのように出るかは注目していたポイントの一つだった。
そしてお出しされたのはアバンなしでいきなり始まるオープニング!!!
作中の重要シーンを小出しにしつつキャストがクレジットされていく描写は本編への期待をドンドン高めてくれる。

最後に出てくるタイトルロゴのやかましさも熱量が高くとても好きだ。明朝体の落ち着いたロゴしか公開されていなかったので、いい意味で騙された。

オープニングで流れるものも含めて劇伴もとても好きだ。
列車の走行音や警笛を彷彿とさせる音が紛れているのがめちゃくちゃ良い。

はやぶさ60号と高市車掌

新幹線に非常事態が起きた場合、最も苦労するということで本作の主役は車掌に選ばれたのだが、これは素晴らしい選択だった。

車内の混乱に対応しながら、乗客救出に奔走する草彅剛演じる主役・高市車掌の奮闘ぶりはまさに主役(ウルトラマンの変身者っぽい)!!

車内のパニックを抑えるために車内を走り回り、運転台で松本運転士のフォローをしたり、藤井車掌を落ち着けたり……。
本当に大変な役回りをしていた。
一方で列車分離作戦時のどんどん離れていく車両から車両への大ジャンプ!!!
現場で決まったシーンらしいが、車掌らしくない緊迫感あふれるアクションシーンに仕上がっていた。

そして、究極の選択を下すことを迫られた時の表情……。
草彅剛さん恐るべし。である。

のんさん演じる運転士松本も出番は少し少ないがとても印象に残っている。
何よりも松本運転士の実在している感がハンパないのだ。本当にいる女性運転士に見えた。

オマージュに溢れる車内のパニックも素晴らしい。
原作にも出ていた天理教っぽい人たちがいたり「天井が落ちる!」と叫んでいた修学旅行生のカットは原作にも似たカットがあり樋口監督のこだわりを感じた。

原作にいた「はしれ ちょうとっきゅう」を歌って泣き出す会社員のオマージュはされなかった……残念。

新幹線総合指令所

私が最も萌えたのが新幹線総合指令所のシーンの数々だ。
全編通して登場し、新幹線に並ぶもう一つの「顔」ともいえる描写だが、あの場から非常事態に対応する鉄道人たちのカッコ良さといったらもう素晴らしい。

特に指令所前方に聳える新幹線の走行位置を示す巨大なパネル(通称:屏風)の存在感はとても大きく秘密基地感があり、本作において重要な美術のうちのひとつになっている。
樋口監督によると実際の新幹線総合指令所に屏風はなく、指令所員それぞれがモニターで確認できるらしいが、そこで映画のウソを付いたのが流石だ。

指令所員のキャラクターにも隙がなく、その道のプロのように見える。

作戦指揮を取る斎藤工さん演じる総括指令長の笠置のカッコよさや西野恵未さん演じる車両部マネージャー山本の頼もしさが、この異常事態に立ち向かう鉄道人たちの活躍をより面白いものに仕上がっている。

また、個人的な推しポイントが大宮台担当の向井。筆者が好きな青柳尊哉さんという俳優さんが演じられているのだが、担当位置が指令所の中心でかなり目立つだけでなく重要な場面で何回も活躍しているのが嬉しかった。

他にもプラレール、Nゲージ、HOゲージを使った作戦シミュレーションもワクワクさせるポイントのひとつだ。

新幹線総合指令所で一番好きなのはラストの場面。
事件が解決し、安堵や喜びに包まれる総合指令所。しかしその余韻にほとんど浸らず、運行を順次再開するために動き出す職員たち。
あのシーンには本作のテーマのひとつが詰まっていると感じた。

展開される大作戦

はやぶさ60号を救うために繰り出される作戦の数々も観ていて本当に楽しくワクワクする激アツなものばかりだ。

盛岡駅で最初に展開される5060B逆線運転は何度でも観たい素晴らしい映像に仕上がっている。
テキパキと指示を出す笠置指令長の原作オマージュセリフや運転士松本と笠置の衝突、車内の大混乱。
そして大衝突するはやぶさ60号とはやぶさこまち27号!!!!原作では見れなかった描写が多く、VFXの迫力も凄まじい。この場面だけでもネトフリに加入した元がとれると確信した。

それだけでなく他車両の参戦も非常に見事。

9号車を分離する資材運搬用に出動した試験車両ALFA-Xとはやぶさ60号が並走し、ロープウェーの要領で資材を受け渡すシーンにはシビレた。そこから続く列車分離の作業にもワクワク感がありとても良い。
救援車9014Bが中間車を丸出しにして、後進状態ではやぶさ60号に向かう姿はまるで空想メカのようで非常にワクワクした。
(ワンダバの合唱を入れたい……!!)

乗客救出は原作では無かった場面であり、フィクションの部分も多いと思うが、まるでサンダーバードを見ているかのような萌える展開で作中屈指の名場面と言っていいだろう。

そして8号車に残された高市ら9人を救うために展開される最後の作戦。ポイント使用して無理やり連結を解除するという中々に無茶がありそうな作戦だが、ここまでくると作品の熱量に押されてもはや気にならない。
なんと言ってもこの作戦には新幹線が爆発しながらも乗客は助かるという、樋口監督のやりたいことが詰め込まれている(ご都合主義というわけではない)。

最終作戦で注目するべきは1/6模型による特撮シーンだ。
7号車を吹き飛ばし緩衝用丸型クッションドラムを破壊しながら高架橋を爆走する8号車の映像には特別感があるだけでなく「止まってくれ!!!!!!!!」という思いが加速する。
私はこのシーンを見た時、感動したのか興奮しすぎかよくわからないが心はほぼ泣いている状態になり涙まで出た。

最終作戦準備中に用意される緩衝用丸型クッションドラムが明朝体でテロップされるのは樋口監督作品らしい演出。
シン・ゴジラのヤシオリ作戦でもそうだが、日常に溢れているものがカッコよく描かれる演出はやっぱり好きだ。

犯人について

最初に犯人がわかった時はゾクッとした。まさか彼女だったとは。
その上、原作の古賀を絡ませてくるとは思わなかった。
正直なところ犯人の部分は少しモヤっとした部分もないわけではないが、小野寺柚木の狂気的な部分はとても良く、印象的なキャラクターに仕上がっていた。

夕陽に照らされた車内に座っている小野寺のカットは印象的だ。

気になった点

素晴らしい作品だが、やや気になる点がいくつかある。
だが、それをわざわざ書くのは私の役目ではない気がするし、とても好きな作品なので、どうしても気になってポイントだけ書こうと思う。

それは
109号事案後の世界の雰囲気がもっとほしい!!!!!!!
という点だ。

原作で起きた事件が実際に起きていた世界を舞台にしている割には、その話が出てくるのが小野寺柚木周りと警察関係者ばかりで非常に勿体無かった。

109号事案があったのなら乗客が関連性に気付いたり、最初の新幹線車両センターのシーンで少なからずそのことに言及される描写、JR東日本側の焦りとかがもう少しあったりしても良かったのでは?と思った。
(国鉄が安全神話を守るために事件後にほとんど話題にしなかった可能性がある)

あえて不満点を挙げるとしたらこれくらいなもので非常に満足できる作品になっていた。

総評

記事の一番最初にも書いたように本作は鉄道パニックの最高傑作だ。
連続する数々の描写に心が持っていかれっぱなしの2時間14分は本当に楽しいし、ぜひ映画館(Dolby Cinemaフォーマット)で観たい作品に仕上がっている。

気になる点もあるが、それでも本作を観れてよかったと思える描写が多く、非常に満足だ。

本作は世界最大の配信プラットフォームであるNetflixで日本の特撮作品がリブートされる、という非常に大きなことを成し遂げてくれた。似たような路線として、現在はNetflix版ガス人間第一号の制作が行われている。

新幹線大爆破のヒットすれば今後、日本の特撮作品がNetflixの潤沢な予算で制作される可能性が高まるだろう。
夢のような話だが、実写特撮によるガメラの復活、シン・日本沈没の制作などの素晴らしい企画が生まれるかもしれない。

【新幹線大爆破】
が日本特撮映画を全世界に向けた新たなステージへ出発させてくれる
ことを願い、この記事の終着駅とする。


長い記事でしたが、最後まで読んでくれてありがとうございます。
本記事は終点です。
お忘れ物のないようご注意ください。


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