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【あとがき】ウチの潜入捜査くん

「みんな小説や原作ってどういう風に書いてるんだろ?」


そんなことをいつも考えています、アルロンです。

先日、『ウチの潜入捜査くん』という作品を、創作大賞2025のエンタメ原作部門に応募しました。

すでに読んでくださったり感想(推薦レビュー)を書いてくださったり、ありがとうございます!

ちなみに、応募はTalesでしましたが、noteの方でも公開しています(引用や中央寄せを多用しているので、note版の方が読みやすいかもしれません)。

本記事では、エンタメ原作部門に応募することになった経緯や、どういう風に執筆していったかを、備忘録的な感じで書き綴っていきます。ほとんど自己満足ですが、お時間があればお付き合いください。

1.なぜ、エンタメ原作?

僕は基本的にエッセイの人間です。エッセイですらまだまだなのに、なぜフィクションに手を出したか。

それは、書きたかったからだ。

昨年の創作大賞で初めてちゃんとした小説とエンタメ原作(当時は漫画原作だった)を書いた。受賞はおろか中間選考にも残らなかったが、とにかく書いてて楽しかった。感想も思った以上にたくさんいただけて、めちゃくちゃ嬉しかった。

今年はエッセイだけにしぼろうかとも考えていたのだが、「やっぱり書きたい!」と思うきっかけがあった。

秋谷りんこさんのこの記事だ。

ご存じ、創作大賞2023で別冊文藝春秋賞を受賞した『ナースの卯月に視えるもの』のあの秋谷りんこさんである。デビューからまだ一年ほどしか経っていないが、すでに4作もの小説が世に出回っている。すっげぇ。ちなみに全部初版で持ってます。

その秋谷さんが、前述の記事――小説を書く人に向けたハウツー記事を投稿したのを読んで、純粋に自分も書いてみたいと思ったのだ。

なお、昨年の創作大賞で初めて小説を書いたのも、秋谷さんの別の記事がきっかけだったりする。

僕の場合、小説家を目指しているわけではないが、もともと物語を脳内で考えることは好きだったので、フィクションを書いてみたいという気持ちはあった。
それが、創作大賞の門戸の広さと秋谷さんのエールによって背中を押され、エンタメ原作を書くことに相成ったのである、


2.なにを書きたい?

僕は普段、エッセイを書くことが多い。それも、笑い要素の入ったコメディチックなものが多い。また、思いつきでショートショートを書くことがあるが、しょーもないコメディ・ギャグ系ばかり。
このように、「相手を笑わせたい」がアルロンの初期設定としてあるので、笑い要素は入れたいと思った。

加えて、ミステリーに挑戦したいと思った。

理由は2つ。
一つは、『名探偵コナン』をはじめとする推理系のマンガやドラマが好きだから。
もう一つは、これまた昨年の創作大賞の話だが、尊敬するnoteクリエイターの一人・ミーミーさんがミステリー小説を書いていたから。

ミーミーさんは素敵なエッセイを書く人で、note内外での受賞歴もたくさんある。そんなミーミーさんがエッセイ以外の、しかもミステリー小説を書いたということで、気になって読んでみた。

「こわっ! でも、おもしろっ!」

ミステリーの伏線回収の気持ちよさ、これがたまらんのですよ。それをいっぺんでいいから、自分で書いてみたい。物を書く動機としては、これ以上のことはないと思う。

もっと言うと、僕は篠原健太さんの漫画『SKET DANCE』が大好きで、この漫画のような、笑いあり、涙あり、謎解きあり、という要素の盛り込み方もすごく気に入っている。画風も好き。自分が原作を書いたら、その絵を篠原さんに描いてもらいたいとすら思っている。

というわけで、学園×コメディ×ミステリーを書くことに相成ったのである。


3.どういう流れで書いた?

自分の執筆スタイルは、"頭の中で大まかなストーリーができあがって初めて執筆をスタートできる"というもの。これはエッセイも同じ。

なので、その大まかなストーリーが完成するまでにめっちゃくちゃ時間かかった。本格的に設定やプロットを作り始めたのは5月の頭だったけれど、原型となる設定を考えたのは昨年の11月だった。気合い入りすぎだろ。

原型はほぼこのときのまま

そんなわけで、実に半年近くかけて設定とプロットを練り、本格的に執筆を始めたのが5月18日ごろ。公開が6月3日なので、半月くらいか。エンタメ原作以外にもエッセイ書いたりnote読み企画やったりしてたことを考慮すると、実質もう少し短いかも。多少の変更はあれど脳内で内容がほとんど固まってから書き始めるので、実際の執筆時間はそんなに長くないんだなぁ。

かけた時間の比率(概算)でいうと、

設定・プロット:執筆=12:1

ということになる。


設定を決めるときは、プロフィール帳のようなものを作り、それに書き込んだ。性格、趣味、外見など。文章で表さない部分も含めて、キャラクターの設定はかなり凝ったつもりではある。

また、一応ミステリーなので、伏線を張ったり矛盾のないよう考慮したりする必要がある。このときに役立ったのが、時系列表だ。ストーリーの具体的な日付を(文中で名言するかどうかはさておき)設定し、日付、出来事、当時年齢(学年)を書きこんだ。話の流れを整えやすかったので、時系列表はけっこうおすすめ(ていうかみんなやってるか……)。


4.キャラクター紹介と言葉遊び

最後に、『ウチの潜入捜査くん』のキャラクター(および本編に登場する固有名詞)を一部紹介します(ネタバレにならない程度に)。そのほとんどに言葉遊びを入れているので、合わせて紹介します。
※ほんとはこれを書きたかっただけです。


ぞえ 光成みつなり

・音読みすると「てんこうせい(転校生)」になる。

・「テン・コウセイ」はニックネームにしようかと考えていたが、「添光成だ(です)」のくだりが個人的に気に入ったので、誤読扱いに。

・もともとは気弱な男子キャラ(後述する戸井風斗)をこの名前にしようと思ったが、それだと話の展開が上手く進まなかったので、結果的に逆になった。

・参考にした既存キャラクター:相良宗介(フルメタル・パニック?ふもっふ)、京極真(名探偵コナン)
性格はほぼ宗介、生身の戦闘力はほぼ京極、外見(作者イメージ)は半々といったところ。声は関智一さん(相良宗介の担当声優)にやってほしい。


戸井とい 風斗ふうと

・「トイプードル」っぽい名前にしたくて、そこから逆算して命名。

・小柄で気弱な男子ということで、小型犬っぽい名前を付けたかった。「千輪せんわ やまと」→「チワワ」という案もあったが、最終的に「戸井 風斗」に。

・参考にした既存キャラクター:小山田まん太(SHAMAN KING)
"トイプードルみたいな髪型の小山田まん太"と思ってください。


南條なんじょう まどか

・学校のマドンナということで、「ナンマド」というニックネームを発想。そこから逆算して、「なん〇 まど〇」→「南條 まどか」という名前に設定。「南條」にしたのは語感の良さから。

・参考にした既存キャラクター:真崎杏子(遊☆戯☆王)
このせいで、制服はセーラーのはずなのに、脳内ではピンクのブレザー着てた。


芽ヶ谷めがたに 寧音ねね

・知的キャラを作ろうと思い、知的から眼鏡を連想し、眼鏡っぽいニックネームとして「メガネネ」を発想。そこから逆算して、「めが〇 ね〇」→「芽ヶ谷 寧音」という名前に設定。こちらも語感の良さで最終決定。

・知的でクールなので、あまり「!」を乱用せず、堅めの言葉遣いにした。

・参考にした既存キャラクター:浅雛菊乃(デイジー)(SKET DANCE)、笛吹和義(スイッチ)(SKET DANCE)
外見は髪をおろしたデイジーちゃんだし、淡々とした口調やクールなところもほぼほぼデイジーちゃん。スイッチの要素は、情報通なところ、あとはボソッとつぶやくところも。


是津ぜつ 延泰のぶやす

・「うちの校長、絶好調」というダジャレから発想。そこから「わし絶好調!」という口癖も設定。

・音読みすると「ぜつえんたい(絶縁体)」になる。これは当初、ミステリー要素のひとつとして、教師陣を電気系の名前で統一させようと思ったから。結果的に教師陣の名前は統一性のないものになったが、「延泰」だけそのまま残った。

・参考にした既存キャラクター:ゲンナイ(老人時)(デジモンアドベンチャー)
ゲンナイさんの髪の毛をなくし、代わりに眉毛をふっさふさにした感じ。


黒田くろだ 緑青ろくしょう

・「赤点王」という二つ名を先に思いついて、そこから「名前に赤以外の色があったらおもしろいんじゃね?」ってことで命名。なんとなく「黒田」がしっくりきた。下の名前は、わりと無理やり。

・参考にした既存キャラクター:ダイゴロウ(グランボ)
だれがわかるんだこのキャラ。


金持かねもち 鶴之介つるのすけ

・「不良なのに金づる」という設定を思いつき、「金づる」から逆算して命名。ちなみに「金持」は実在する苗字です。うらやますぃ~。

・参考にした既存キャラクター:円谷光彦(名探偵コナン)
金持のイメージはあまり持っていないんだけど、強いて言うなら。高校生になった光彦をつり目にして嫌味な性格にした感じ。


米村よねむら 寿江ひさえ

・「スケバンのおばあさんがいたらおもしろいんじゃね?」と思って、「米寿のスケバン」という二つ名を発想。そこから逆算して、「米〇 寿〇」→「米村 寿江」という名前に設定。なんとなくマダム感がある名前にしたつもり。

・参考にした既存キャラクター:大場カオル(逆転裁判シリーズ)
あんなにおしゃべりで早口ではないが、外見はなんとなくあんな感じ。


田佐井たさい 親次しんじ

・「ダサいオヤジ」というあだ名を発想し、そこからそれっぽく読める名前を考案。

・参考にした既存キャラクター:亜内武文(逆転裁判シリーズ)
職業こそ違うが、うだつの上がらない感じや外見はほぼこんな感じ。


野呂のろ まこと

・音読みすると「のろま」になる。体育教師なのにのろま、というギャップから。実在しそうな名前なので、先に謝っておきます。全国の野呂真さん、申し訳ございません。

・参考にした既存キャラクター:高岸宏行(ティモンディ)
キャラクターというか、お笑い芸人さん。第2話の戸井の台詞にしっかりパロディが入っています。


斉園さいえん 理人まさと

・化学教師ということで、「サイエンス」と「理科」から命名。

・苗字は「仁科にしな」でほぼ確定だったのが、あるミステリー要素を入れようとして急きょ変更。結果的にその要素は使わず、あまり意味のない変更となった。ごめん仁科。

・参考にした既存キャラクター:名探偵コナン4巻「グリーン車の四人」に出てくるやり手サラリーマンをもっと老けさせた感じ(名探偵コナン)
だからだれがわかるんだこのキャラ。

・ちなみに、作者の脳内声優は大塚明夫さん。


品田しなだ 雅子まさこ

・斉園同様、急きょ変更した名前。もともとは「那須なす 保子やすこ」(「ナース」と「保健室」から)だった。

・なんとなくお上品なイメージのある漢字を採用。

・参考にした既存キャラクター:特になし
一般的なイメージの「小綺麗で天然な50代のおばちゃん」という感じ。


素逸すいつ流拳法

・20代の頃「スイーツの名前を和風の技名にしてみよう」と思って書いてたのを参考に設定。『ONE PIECE』のゾロの技みたいな感じで。

・素逸流:「スイーツ」から。

繰武くりむ拳:「クリーム」から。

砲一布ほういっぷ:「ホイップ(クリーム)」から。

地出ちいず:「チーズ(クリーム)」から。

双斧闘そうふとう:「ソフト(クリーム)」から。

霞辿かすたど:「カスタード(クリーム)」から。

火華凰かかおう拳:「カカオ」から。

牙闘がとう 昇降羅しょうこうら:「ガトーショコラ」から。

・もともとアイディアがたくさんあるので、作中に登場しない技もいっぱいある。「哀崇あいすう」(「アイス(クリーム)」)とか、「地出 増狩骨ますかるぼね」(「マスカルポーネ」)とか。




これって、あとがきなんだろうか。まぁいいや。


最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
「ちょっと気になる」という人は、よろしければチェックしてみてくださいね!

(おしまい)

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