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ウチの潜入捜査くん【第2話】

第2話 不良四天王と教師たち

~私立才駆論高校 生徒会室~

昼休み、生徒会室でランチミーティングをすることになった捜査チーム。ロの字に並べられた机の中央奥、生徒会長席に寧音が座っている。寧音から見て左手の席に副会長のまどかが、右手の席に戸井が、正面の席に添が座っている。

戸井「ねぇ、添くん。それ、なに?」

戸井がおずおずと尋ねた。添は文庫本サイズの、得体の知れない白い固形物を貪っている。

添「これは『タンパ君』だ」

戸井「いやわかんない」

寧音「マチョマチョムッキ社が販売している、いわゆるプロテインバーの一つだな。たんぱく質の摂取効率が高く、一度食べるとクセになる味で、一部界隈で爆発的人気だと聞いたことがある」

戸井「なんでメガネネさんが詳しいんですか?!」

まどか「ねぇ、早く会議やろうよ。昼休み終わっちゃうよ」

寧音「ああ、そうだな。さっそく始めよう」

寧音は席を立ち、リモコンを操作した。すると、生徒会長席側の壁にスクリーンが降りてきた。

寧音「休み時間を利用して、私の方でいくつか資料を用意した。といっても、不良四天王のプロフィールくらいしか用意できなかったのだが」

添「不良四天王?」

戸井「ボクも初めて聞いたんですけど……」

寧音「この学校には不良四天王と呼ばれる四人の不良生徒が在籍しているんだ。彼らを疑っているわけではないのだが、捜査の取っ掛かりとしては悪くないと思ってな」

添「こいつらを調べる根拠は?」

寧音「不審な事件の被害者たちは、優秀な生徒が多かった。今朝の話でいうと、剣道部とラグビー部はインターハイ常連の強豪だし、体育館の器具庫に閉じ込められた女子生徒は、私やナンマドと並ぶ成績上位者だった。だから、文武ともに成績が芳しくない者、または素行の悪い者の逆恨みではないか、というわけだ」

添「なるほどな」

スクリーンに、生徒の顔写真と簡単なプロフィールが映し出された。
最初は、小太りのまぬけそうな男子生徒だ。

寧音「まずは、2年1組、黒田緑青。不良四天王の『成績不良』だ」

黒田くろだ 緑青ろくしょう
二つ名:赤点王
才駆論高校2年1組

戸井「ボク、1年のとき同じクラスだったからよく知ってます。ノートやテストの答案だけじゃなく、スマホのメッセージですら誤字だらけなんですよ」

寧音「そう、特筆すべきはその学力の驚異的な低さだ。入学以来、赤点しか取ったことがない」

まどか「なんで進級できたのかしら……」

寧音「そのため、生徒だけでなく教師陣からも『赤点王』と呼ばれている」

添「色が渋滞しているな」


画面が切り替わった。
映し出されたのは、細いつり目の、高慢で嫌味そうな顔。今朝、生徒会室で寧音に直談判していた男子生徒だ。

寧音「次は、2年1組、金持鶴之介。不良四天王の『金銭感覚不良』だ」

金持かねもち 鶴之介つるのすけ
二つ名:金づる
才駆論高校2年1組

添「今朝のあいつか」

戸井「金持くんも1年のとき同じクラスだったよ。いっつもお父さんの会社の自慢してたよ」

添「一年でまるで成長していないんだな」

寧音「実家が太いことを鼻にかけ、なんでもお金で解決しようとする傾向がある。ついた二つ名は『金づる』だ」

まどか「それって不良というより、むしろ被害者だよね……」


画面が切り替わった。
今度は、年老いた女性の写真が映し出された。

寧音「次は、1年3組、米寿のスケバンこと米村寿江だ。不良四天王の『老い先不良』で、御年88歳のお婆さんだ」

米村よねむら 寿江ひさえ
二つ名:米寿のスケバン
才駆論高校1年3組

戸井「はっ、はちじゅうはっさい?!」

添「入学早々、四天王に名を連ねるとは大したものだ」

まどか「感心するとこ、そこ?」

寧音「長年連れ添った夫に先立たれ、失われた青春時代を取り戻すために入学したらしい。昔からスケバンに憧れがあったみたいで、一人称は『アタイ』だ」

戸井「先生方もどう接していいか困ってるんだろうな……」

寧音「ちなみに、毎月1日に屋上で自転車に乗る練習をしている」

まどか「ちょっとかわいい……」


画面が切り替わった。
今度は、写真はなく、プロフィール欄も空白が目立つ。

寧音「最後は、不良四天王の『出席不良』。氏名など詳しいことは謎に包まれている」

氏名不明
二つ名:Mr.アブセンス
所属不明

寧音「在籍はしているものの、何年も出席していないようだ。存在自体が都市伝説になっていて、ついた二つ名が『Mr.アブセンス(欠席)』だ」

戸井「そんな人いるんだ……」

添「なぜ退学にならなかったんだ」

寧音「それすらも謎だ」


スクリーンが収納され、寧音が席に着く。

寧音「とまぁ、不良四天王についてはこんなところだ。不良四天王の資料と一緒に、これまでの事件をまとめた報告書も人数分コピーしておいたから、渡しておく。4月の最終週と今日の添の分は反映されていないがな」

寧音が、3人にバインダーを渡した。添は、受け取った資料を眺めながら、腕を組む。

【4/11 15:46 校舎前】
下校時に屋上から植木鉢が落下。当時、強風などはなく、人為的なものと判断。怪我人はいないが、落下場所近くに3年生の男子生徒Aがいた。Aは剣道部のエースだったが、素行はあまりよくない。また、最近は剣道の戦績が下降気味であり、先日の地区大会で一人だけ黒星となった。そのショックで部活動をサボることが多く、事件当時も部活動をサボって下校していたところだった。

【4/14 19:05 体育館器具庫】
3年生の女子生徒Hが閉じ込められているところを、用務員が発見。成績が伸び悩み落ち込んでいたところを何者かに手紙で呼び出され、やってきたはいいがだれもおらずそのまま閉じ込められ、そのときにポルターガイスト現象のようなものを体験した模様。当時、体育館はワックスがけにより部活動が全面的に休みだったため、発見が遅くなった。心霊現象の類が大の苦手なHは、本件が原因で登校を拒否するようになり、現在休学中。

【4/16 17:31 男子ラグビー部部室】
部室内のロッカーに大量のゴミが詰め込まれており、異臭を感じた1年生の男子生徒Sが発見。ラグビー部は、3月に行なわれた大会にて不戦敗(3年生の集団食中毒による欠員のため)し、そのまま引退。現在は2年生のみで活動していたが、本件により全員が退部。日頃の怠惰が目立っており、新入生歓迎会も不参加だったため、1年生の部員は0人。そのため、事実上の廃部となった。

まどか「でも、Mr.アブセンスって人は調べようがなさそうだけど」

戸井「そうですよ。本当にいるかどうかもわからないんですよね?」

寧音「ああ。Mr.アブセンスに関しては、私の方で調べてみる。ほかの3人を頼めるか?」

戸井「黒田くんと金持くんは2年生の男子なので、ボクと添くんで調べてみます。体育の授業は1組と合同だし」

まどか「なら、わたしはスケバンのおばあちゃんね」

寧音「よし、では一週間後の放課後、またここに集まってくれ」



~私立才駆論高校 校庭~

添の転校から一週間が経った。

よく晴れた午後、2年1組と2組の男子生徒たちが、校庭に集まっている。5時間目の体育の授業だ。この学校では、月に一度、運動能力テストを行っている。生徒たちの前で、体育教師の野呂真がテストの説明をしている。

野呂「いいかー! 全力を見せてくれよー! 理想的な記録を出せるようがんばるんだぞー!」

野呂のろ まこと
才駆論高校 体育教師

高身長でかなりの筋肉質、そしてはちきれんばかりの満面の笑みが特徴的な野呂は、若々しく見えるが年齢は30代後半である。大学時代はラグビー部のエースで、今でも体を鍛えている。陽キャで運動神経抜群の彼だが、名前の漢字から生徒たちの間で「のろま」と呼ばれていることは知らない。

戸井「野呂先生ってさ」

戸井が準備運動をしながら、添に話しかけた。

戸井「レモンティーの低岸ひくぎしさんに似てるよね」

添「だれだそいつは」

戸井「えええ! 知らないの?! お笑いコンビ・レモンティーの低岸さんだよ?! 筋肉隆々でいつもニコニコしてて、持ちギャグ『できればやる!』で一世を風靡したあの低岸さんだよ?!」

添「全然わからん。なんだそのギャグ」

添は戸井の熱心なプレゼンをあしらい、100m走のスタートラインについた。

いちについて、よーい、ピィッ!

ホイッスルの合図とともに、一斉に走り出す数人の生徒たち。その中で、添がぶっちぎりの一位だった。見ていた男子生徒たちが「おい、あの転校生すげーな!」「陸上部に入ってくれないかな」「いやいや我らがサッカー部に」とテンション高めで騒ぎ出す。

戻ってきた添は、男子生徒の波に飲み込まれる。が、俺に構うなと言わんばかりのオーラを放ち、男子生徒たちを凍りつかせた。

戸井「ほんとになんなんだこの人……」

そこに、記録をつけていた野呂がやってきた。

野呂「いやー! すごいじゃないかテン・コウセイくん!」

添「添光成です」

野呂「君ならラグビー部でも大活躍間違いなしだよ! まさに理想的なラガーマンだ! ラグビー部に入ってくれないか!」

添「結構です」

戸井「でも先生、ラグビー部って廃部になったんじゃ……」

野呂「君こそ私が追い求めていた理想の高校生だよ!」

戸井「あ、ダメだ。全然聞いてないや」

野呂「ぜひラグビー部に!」

添「結構です」

野呂「君はラグビーをやるべき男、いやおとこだ! 理想の学校を創るためにぜひとも協力してほしい!」

添「結構です」

添と野呂との不毛なやりとりを横目に、戸井は次のグループに目を向けた。金持鶴之介が、眠っている黒田緑青を起こそうと躍起になっている。

金持「おい! 起きろよ黒田! 次はオレたちの番だぞ!」

黒田「むにゃむにゃ、それはオムライスじゃなくてビート板だよ……」

金持「どんな寝言だよ! ふぎぎぎ……ダメだ、全然持ち上がらねぇ……」

眠りこけた黒田の両脇を引っ張り上げようとする金持。しかし、黒田は動かず、まったく起きる気配がない。

添「黒田緑青と金持鶴之介か」

野呂のしつこい勧誘から逃れた添がつぶやいた。

戸井「うん。黒田くんはぽっちゃりさんだから、金持くんじゃ持ち上げられないんだね」

添「金持鶴之介は貧弱すぎる。素逸流繰武拳『霞辿かすたど』をマスターするくらいの筋力があれば、黒田緑青くらいなんてことないのだがな」

戸井「いや知らないけどさ。なんだその技」

添「『霞辿』は無数の拳を高速で繰り出す技で……」

戸井「技の説明はいいから!」

結局、黒田が授業中に起きることはなかった。


~私立才駆論高校 職員室前廊下~

放課後、添と戸井は生徒会室に向かった。
その途中、職員室の前を通ると、中から一人の男が出てきた。年齢は50代前半くらいで、背が高く、毛髪は白髪交じり。細身ではあるが、貧弱そうではない。眼鏡をかけていて知的な反面、険しい表情から冷徹な印象を受ける。授業も生活態度も厳格なことで有名な化学教師、斉園理人だ。

斉園「お前たち、ここでなにをしている」

斉園さいえん 理人まさと
才駆論高校 化学教師

戸井「さ、斉園先生……!」

化学が苦手な戸井は、斉園の補習の常連だった。厳しい斉園を戸井はあまり好きではなかった。

斉園「戸井か。今日は補習はないはずだが?」

戸井「あ、はい、あの、そうなんですけど……」

添「俺たちは生徒会室へ向かっているだけです」

斉園「お前は……噂の転校生か。初日から随分と派手に暴れているらしいな」

添「恐縮です」

戸井(褒めてないって……!)

戸井が肘で小突いた。

斉園「フン、不良など滅べばいいのにな」

意味深な言葉を放ち、斉園は去っていった。

戸井「うう……あの先生、ボクちょっと苦手なんだよなぁ……」

添「……」

斉園の後姿を、添は黙って見つめていた。すると、職員室から野呂が出てきた。

野呂「おおー! テン・コウセイくんじゃないか!」

添「添光成です」

野呂「ようやくラグビー部に入る決心を……」

添「結構です」

添は食い気味に否定した。

野呂「私はいつでも待っているからね! ともに理想的な学校、理想的なラグビー部を創っていこうじゃないか! では私は校内の見回りに行ってくるよ! ラグビー部が廃部になってやることがないからね! HAHAHA!」

しゃべるだけしゃべって、野呂は元気に去っていった。

戸井「いつも元気だなぁ、あの先生」

野呂が去った後、今度は50代くらいの上品なマダムが職員室から出てきた。サーモンピンクのカーディガンの上に白衣を羽織っている。養護教諭の品田雅子だ。彼女は、気品のある所作と程よい天然ぶりから、生徒たちの間で「お嬢」と呼ばれている。

品田「あら、あなたがテン・コウセイくんね?」

品田しなだ 雅子まさこ
才駆論高校 養護教諭

添「添光成です」

品田「あらやだ! ごめんなさいね~! 私は養護教諭の品田雅子です。よろしくね、テンくん」

添「添光成です」

戸井「こんにちは、品田先生」

品田「はいこんにちは、チワワくん」

戸井「あ、トイプーです」

品田「あらやだ! 私ったら! もう~ごめんなさいね~!」

品田は、左手で口を押さえ右手を前にスナップさせるという、典型的な中年おばちゃんの所作をした。

品田「あなたたち、これから一緒にお茶でもどう?」

戸井「あ、すみません。ボクたちこれから生徒会室に行かないと」

品田「いいじゃな~い、ちょっとくら~い! 最近だれも保健室に来ないから、私すっごく暇なのよ~!」

戸井(この学校、暇な先生が多いな……)

品田「テンくんとお話もしてみたいし! ね! ね!」

添と戸井の腕を引っ張る品田。

添「添光成です」


~私立才駆論高校 保健室~

品田に強引に連れられ、添と戸井は保健室に来た。中には、手編みのひざ掛け、カラフルな編みぐるみやパッチワークキルトなど、手芸品であふれかえっていた。部屋中を見回す二人に紅茶の入ったカップを渡しながら、品田が語り始めた。

品田「ぜんぶ私が作ったのよ~。10年前に『手芸探偵・手崎てさき希世きよ』っていうドラマがあったんだけど、それにハマっちゃって~! その影響で手芸を始めたら、これまたハマっちゃって~! あ、でもあなたたちはまだ小さかったから、このドラマ知らないわよね~」

嬉々として話す品田に、戸井はたじろぐ。しかし、添はむしろ興味を示した。

添「『手芸探偵・手崎希世』、俺も見ていました」

品田「ほんとに~?!」

添「当時若手だった女優・時垣ときがき若枝わかえの出世作ですね」

品田「そうそう! 時垣若枝トッキーは今もかわいいけれど、当時もすっごくかわいかったのよ~! やだもう~! 嬉しいわ~!」

テンションが上がった品田は、「ちょっと待ってて!」と言い、戸棚から一冊の雑誌を取り出した。彼女の愛読雑誌『月刊すげー手芸』だ。

品田「これ! 10年前のやつなんだけど、『手芸探偵・手崎希世』のこととか載ってるの~! よかったら読んで~! あ、おかわりいる?」

二人が答える前に、品田が紅茶を注ぐ。


添は、雑誌をパラパラとめくり始めた。『手芸探偵・手崎希世』をはじめ、さまざまな特集が組まれている。

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品田「……それでね、その時に希世がビシッと言うのよ! 『あなたの心の毛糸は、とっくにほどけてしまっていたようね!』って! きゃ~! かっこいいでしょ~! あ、おかわり飲む?」

戸井「先生……もう8杯目です……それにもう17時半です……」

品田「あらやだ! もうこんな時間なの?! ごめんなさいね~! またいつでも遊びにいらっしゃいね~!」

品田に見送られ、二人はバタバタと保健室を出た。次の瞬間、戸井は一目散にトイレへ駆け込んでいった。


~私立才駆論高校 生徒会室~

添と戸井が生徒会室に着くと、とっくに来ていた寧音とまどかが談笑していたところだった。

寧音「遅かったな」

戸井「品田先生に捕まりまして……」

まどか「ああ、生徒とおしゃべりするのが生きがいだもんね、お嬢先生」

寧音「とにかく、これで捜査チーム全員が集合したな。さっそく会議を始めよう」


所定の席に着き、各自報告をする。

寧音「この一週間、不良四天王になにか動きはあったか?」

戸井「黒田くんも金持くんも、特にあやしいところはありませんでした」

まどか「米村さんのことは1年生のコに聞いて回ってみたんだけどね、スマホやパソコンが全然使えないのと、老眼で黒板の字が見えない以外は、普通の高校生みたいよ。スケバンを名乗ってる割には、授業もちゃんと受けてるらしいし」

寧音「ふむ。ほかにあやしい者はいなかったか?」

添「それは問題ない」

戸井「あやしい人もあやしくない人も、この人が片っ端からはっ倒していったので……」

添「素逸流繰武拳に死角はない」

ため息をつく戸井をよそに、添が自信満々に言った。

戸井「ところで、Mr.アブセンスの方はどうなんですか?」

寧音「残念ながら収穫なしだ。7年前に卒業した知人に当たってみたりもしたのだが、そんな噂は聞いたこともないようだった」

まどか「やっぱり存在しないんだよ。仮に存在していたとしても、事件にはきっと関係ないよ」

添「ならば、今度は俺が調べる」

突然、添が手を挙げた。

寧音「なにか策があるのか?」

添「ない」

戸井・まどか(ないんだ……)

添「だが、これだけ噂になっているんだから、是津延泰校長や品田雅子先生ならなにか知っているかもしれない。俺は転校生だから、なにを聞いてもあやしまれにくいだろうしな」

寧音「なるほどな……では、この件は添にお願いしよう」

添の提案に、意外にも寧音は賛同した。

まどか「いいの?」

寧音「生徒会長という立場上、私が表立って行動すると犯人に勘づかれる可能性がある。その点、添は転校してきたばかりだから、純粋な質問ができるし、少なくともなにか探っているという印象は持たれないだろう。怪我人の増加と校舎の破壊が心配ではあるがな」

添「そこは戸井風斗が全力で止めるから問題ない」

戸井「ボクの仕事ぉ?! ていうか自分で制御してよ!」

添と戸井のやりとりに、女子二人が微笑む。

寧音「随分と仲良しになったな」

まどか「ねー、昔っからの親友みたい!」

戸井「冗談じゃないですよ!」

なごやかな雰囲気の生徒会室。その様子を、謎の影が廊下で立ち聞きしていた。


(つづく)



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