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近親者全員検査。波紋のように広がっていく|1億分の1の病歴~結核編⑧~

結核になった場合、自分だけの問題ではなく
周りも巻き込んでいってしまう。

結核で隔離され、静養中の私。
対象的に私の周囲は、一気に慌ただしくなった。
保健所に連絡が行き、調査が始まったからだ。

当時の私の状況などは、ごく一般的な
以下のような感じだった。

・家族と同居
・交際相手がいる
・会社員
・毎週会う趣味で集まり


感染者と近い人は全員検査

こんな大事になってしまうのかと、驚いた。

私を中心にまずは、ヒアリングとレントゲン検査をする。

・1番関係が近い=家族
・共に過ごす時間が長い人から=交際相手、職場

家族に至っては、服薬もした。

【家族】
・レントゲン検査
・服薬

【交際相手・会社全員】
・レントゲン検査


コロナでイメージすると、わかりやすいかもしれない。
濃厚接触者に感染者が出なければ、
「趣味の集まり」には調査はされない。


年配の人も多くいる趣味の場所に、出入りしていた私。
年配の人は長期入院の人が多く、
家族など近しい人に感染者が出なくてホッとした。

同時に結核をよく知る世代に、感染を知られずに済んだ。
偏見を持たれなくて、良かったと感じた自分がいた。

復帰の見通しが立たない

職場に関しては、ただでさえ
隔離入院のせいで、長期休みになる上
いつ退院するかもわからない。

出社時期の見通しが立たない悩み。

その状況は、フィッシャー症候群や
今の治療中の「脳脊髄液減少症」と同じ。
とにかく、不安が募った。

▶︎ 脳脊髄液減少症についてはマガジンで
 まとめています


社員全員が行なう集団検査では、専用の車が来たようだ。

「長年続く咳」を放置していた社員もいた。
実は自分たちが結核で、私にうつしたのでは?と
心配したと聞いた。

私はありがたいことに周囲から、
結核で差別されることなかった。

検査は波紋のように広がっていく


私は「自覚症状がない状態」で結核が発覚。
発覚は発熱時の主治医の直感。
あの時見つけてもらわなかったら、と思うと
ゾッとする。

なぜなら、私の状態は
キノコで言うとまだ胞子が出ていない状態。

入院先の先生によると、排菌前で
周りに拡散してしまう一歩前だったそう。


波紋のように広がる検査


では、もし家族や会社で感染が出ていたら、
どうだったのか。
まるで波紋の輪が広がるかのように、
感染者の有無を検査していく。

ヒアリングはこんなことを聞かれる。


毎週会う人、2週間以内
3週間以内、ひと月以内、半年以内…の接触者

閉鎖空間で、どのくらいの時間を
共に過ごしたかも聞かれる。



ものすごい包囲網…

そこまでスケジュールを把握して
調査する可能性もあったということ。

万が一、その包囲網に感染者が出たら、
その人を感染源として
1から私と同じ検査やヒアリングが始まる。


「あぁ…周りに出なくて良かった。」と、思った。

なぜなら、たまたま飲み会が
続いた時だったからだ。

3週間以内…⁉
あっ!某有名巨大広告会社、某データ会社関係者と
2-3時間、カラオケで馬鹿騒ぎしてた…


そこで、私から感染させてしまっていたら?

自分の会社なんて比じゃない人数が
検査することになる。

危なかった…。

集団感染の話が出るのは
こういう経過をたどって
見つけるからなのか…と納得した。

この「包囲網」が、
結核の拡散を未然に防いでくれている。
自分だけの話だった結核感染が
周りを巻き込んでしまったと一気に自覚した。

結核編⑦   このお話は⑧  ▶ 結核編⑨

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