装置屋の伴走術:今日も誰とも戦わない――伴走は誰のため?
装置屋の話ですが、広く皆さまのお仕事にも役立ててもらえるような、仕事の小さなコツをお届けします。
仕事をしていると、つい誰かと競ってしまうことってありませんか?
でも本当に向き合うべき相手は、人ではなく課題なのかもしれません。
戦わない戦略
あれ? 戦わないと言いながら「戦略」って戦ってません?・・・笑
今日お伝えしたいポイントは、ふたつです。
無駄に戦わない。得意なことで勝負する
得意なことでも人とは戦わない。“伴走”という考え方が大事
いつも何かと戦っている人
長く仕事をしていると、常に何かと戦っている人に出会うことがあります。
「俺の勝ちってことでいいよな?」
「こんなことしたら負けだよ」
「今日はお客さんに勝ったよ」
「明日も負けないように頑張ろう」
いやぁ、本当にお疲れさまです。
ありとあらゆる場面がバトルフィールドです。純粋にすごいですね。
……少し茶化してしまいました。
さて、これは極端な例かも知れませんが、
実は私も無意識のうちに「勝った」「負けた」という言葉で物事を見てしまうことがあります。
きっと皆さんも、仕事の中で勝ち負けに意識が向いてしまう瞬間があるのではないでしょうか。
戦いの正体
ここで、装置屋の世界の具体例で考えてみます。
装置業界では、装置を買う側が少しでも安く、少しでも良いものを手に入れるために、相見積もりを取って比較するのが普通です。
新規案件なら、たいていの会社がそうするでしょう。
つまり、装置メーカーである私たちからすれば、常に競合がいるということです。
資本主義の中にいる以上、ある程度の競争は健全です。
そう、私たちは無意識のうちに、すでにバトルフィールドへ引きずり込まれているのです。
「戦わない」とは何か?
では、戦わないとは何でしょうか。
仕事をしないことでしょうか。
もちろん、そうではありません。
戦いの場は細かく分かれています。
どんなに強い人でも、すべてのフィールドで勝つことはできません。
むしろ、本当に強い人ほど場を選びます。
ただの世間話でまで勝つ必要はない。
すべてに反応しなくていい。
得意なことに力を使えばいい。
餅は餅屋です。
得意なことで勝負して、疲弊するだけの無駄な戦いからは身を遠ざける。
これがまず一つ目のポイントです。
すべてで戦わない。得意なことで勝負する。
多分、皆さんの周りにもいると思います。
何でもできるように見える器用な人。
でもよく見ると、その人は仕事の「場」をちゃんと選んでいませんか。
無駄な戦いを避けていませんか。
得意なことでも、人とは戦わない
ここで少し、ちゃぶ台返しです。
「得意なことで勝負する」は本当です。
時間も有限、リソースも有限です。
もし何でもやれたら、世界征服できてしまいます。笑
でも実際はそうではありません。
自分の限られたリソースをどこへ投じるか。
みんな、人生という有限な資源の置き場所を選び続けています。
ちなみに仕事という枠でいえば、私は
ものづくりの現場で、新しいものを生み出すこと
にかなり振り切って生きてきました。
実は若い頃、短い期間ですが完全な営業の肩書きで働いたこともあります。
そのときに、自分の仕事の軸について痩せ細るくらい考えぬいて出した結論でした。
最近は体重がかなり増えたので、また仕事の軸について考えようと思っています。
……まあ、予定ですが。笑
戦う相手は、人ではない
では、「人とは戦わない」とはどういうことでしょうか。
答えはシンプルです。
お客さまや仲間と戦わないこと。
前にも書きましたが、仕事の本質は課題解決です。
勝負すべき相手は、人ではなく課題です。
お客さまも、協力会社も、上司も、部下も、
できるだけ仲間にしてしまう。
同じ課題に向かう側に立ってもらう。
お客さまや仲間と戦うのは、たいてい時間の無駄です。
伴走する。それが装置屋の結論
ここまで来ると、ほぼ答えです。
案件に立ち向かい、課題と勝負する。
そして、人とは伴走する。
社内でも社外でも、お客さま相手でも、
目的の共有、つまりゴールが同じなら、ベクトルは同じ方向を向きます。
もちろん、少しずれたり、時にはぶつかったりもします。
でも、同じ方向を向いているなら致命傷にはなりにくいです。
逆に、向きが真逆だと小さな衝突でも大きなダメージになります。
同じ向きでも速度差が大きすぎれば、やはり危ない。
伴走とは、仕事においては
相手の目標達成に向けて、長期的に寄り添い、支援すること
だと思います。
言い換えると、
同じ方向を向いて、足並みをそろえ、長い目で助け合うこと。
これが伴走です。
そして、目的が同じなら、それは結局相手のためだけではなく、自分のためでもあります。
競争好きとの付き合い方
それでも世の中にはいろいろな考え方があります。
ここまで言ってなんですが、競争したがる人って、結構人間味があって私は嫌いではありません。
ただ、タイミングによっては疲れてしまう。
そんなときは、
「今はベクトルが違うんだな」
と思って静かにフェードアウトすればいい。
誰が悪いわけでもありません。
では、競合他社との関係はどう考えるのか。
たとえば案件で選ばれなかったとき。
これも私は、かなりシンプルに考えます。
今回はご縁がなかっただけ。
少しお見合いに似ています。
値段か、納期か、性能か。
何かが、今回は他社のほうが相手に合っていただけです。
真摯に案件に向き合ったなら、その時間は無駄にはなりません。
きっと次の提案につながっていくはずです。
無理をして受注しても、長くは続きません。
その無理のせいで、別の大切な機会を逃すことにもなりかねません。
まとめ
無駄な戦いは避ける。得意なことで勝負する
得意なことでも人とは戦わない。課題に向き合って勝負する
仲間とは伴走し、ベクトルを合わせる
さて。
この記事は、あなたに少しでも伴走できているでしょうか。
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