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これだった!不登校の子が勉強を始める土台

あけましておめでとうございます。
今年もnoteで見つけてくださってありがとうございます。
細々と発信していきますので、よかったらお付き合いください。

さて、新年ということで
普段私が行なっている「不登校の子との授業」について少々真面目に(今日は酔っておりません…笑。以下ご参照ください。)書き留めたいと思います。


「子どもを動かそう」としないことを、私は大切にしています

「勉強をさせないと、この先が不安で……」

不登校や行きしぶりのご相談を受ける中で、保護者の方から、よくこうした声を聞きます。

とても自然な不安だと思います。
私自身、教員として、そして支援者として、同じように悩んできました。

その子が大切だからこそ、最低限の勉強はしておいてほしい。でも、無理をして心をこわすことだけは避けたい。…やっとここまで回復したのだから、プレッシャーを与えたくない…でも…(以下省略)

実際の保護者の方の葛藤は私の想像よりももっと複雑だと思います。

だからこそ、私は今、
「子どもを動かそうとしない」を大切にしています。


「やる気がない」のではなく、「拒否感がある」状態

ある子は、
「勉強」という言葉そのものに、強い拒否感を持っていました。

問題を見るだけで固まってしまう。
「わからない」と言うことがむずかしい。
そんな状態からのスタートでした。
間違うことをとても恐れているのは、きっと何事にも真面目に誠実に取り組んできたからこそだと思いました。

もしここで、
「少しずつでいいからやろう」
「このくらいはきっとできるよ」
と声をかけていたら、
その子の心は、もっと固くなっていたと思います。


私が大切にしたのは、「安心して出していい」という空気

その子との時間で、私が意識していたのは、

  • 無理に勉強を進めないこと

  • 正解・不正解で評価しないこと

  • 話せない時間も、そのまま受け取ること

一見すると、
「本当に勉強しているの?」
と思われるような時間もあったかもしれません。

でも、とにかくその子が話してくれたことを大切にして
「もっと知りたい」気持ちを伝えました。
「自分の発したことによって他者が肯定的な反応を示してくれる」体験を重ねることで、お子さんからの発言もかなり増えてきました。


ある日、子どもから出てきた言葉

何回か授業を重ねたある日、
その子が、ふとこう言いました。

「学校に行っていないから、この計算がわからない」
「この単元は、そもそも勉強してないから知らない」

その言葉を聞いたとき、
私は心の中で、静かにうれしくなりました。

なぜならこれは、
誰かに言われて動いた言葉ではなく、
自分で状況を整理して出てきた言葉
だったからです。

「一緒に少し勉強してみる?」
毎週お話するようになって半年ほど経ったころ、自然と学習が始まりました。筆記用具を用意して、メモを取る姿に泣きそうでした…。


「動かした」のではなく、「動きが生まれた」

この変化は、
声をかけ続けた結果でも、
指導がうまくいった結果でもありません。

「ここでは、正直に出しても大丈夫」
という安心感の中で、
その子自身の中から生まれた動きだったと思います。

私は、この瞬間こそが支援の本質だと思っています。
また「先生」と呼ばれる存在のだれかと温かい関係を結べたことが、その子の今後の人生において価値あるものだとも信じています。


自己開示・自己表現は、学習よりも手前にある

自分の状態を言葉にできること。
「わからない」「知らない」と言えること。

それは、
学力以前に必要な力です。
「自己開示・自己表現」こそが、不登校の子にとって学習を始める土台だと実感しています。

この土台がないまま、
勉強だけを進めようとしても、
子どもはますます自分を守るために閉じてしまいます。

だから私は、
自己開示や自己表現ができる状態を、何よりも大切にしています。

好きなゲームやキャラクター、趣味についての話をさまざまな視点から掘り下げていく。
好きなことや得意なことから、日常に新たな展開が起こるような取り組みを提案する。
その子にちょうどよさそうなほどよい刺激や挑戦を一緒にやってみる。
これらの活動が、私の授業の軸になっています。


「先延ばし」ではなく、「自立への準備」

「授業じゃなくて雑談しているだけでは?」と思われる方もいるかもしれません。
ひとつ言えることは「子どもに雑談してもらえるって実はすごいこと」ということです。
学校生活で傷ついた経験のある不登校のお子さんにとって「先生」と名のつく存在と「授業」という括りの中で雑談するのは大きなハードルだと捉えています。

また

自分の状態を把握し、
必要なことを言葉にできる力は、
将来の自立や社会参加に直結します。

困った時に、信頼できる人を見極めて「助けて」と伝えられる力は
どの人にも必要なスキルだと思います。
授業で「自分のことを話す」体験を重ねることで、そのスキルは確実につくことを実感しています。

先延ばしではなく、
自立への準備だと私は考えています。


今、もし

  • 勉強以前のところで止まっている

  • どう関わればいいかわからない

  • このやり方で合っているのか不安

そんな気持ちを抱えていたら、焦らなくて大丈夫だと私は思います。

話せるようになってからで、遅くない。

私は、不登校の子の家庭教師を初めて3年弱の間に
子どもが自分の言葉で動き出す瞬間を、
何度も見てきました。

その芽が育つよう、
静かに伴走する支援を続けています。

今年も、担当している子どもたちが「もっと話したい」「聞いて欲しい」と思ってくれるような大人でありたい…心からそう思っております。
教え子たちの応援団長として、今年も精一杯がんばります!

最後まで読んでくださってありがとうございました!

※私のオンライン個人塾「むぎわら教室」へのお問い合わせは、noteのコメント欄からお願いします。

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