【書くための中学国語読解法講座第1回】第1章説明的文章ー説明的文章の特徴と構成をつかもう【中学現代文・入門編】
1. 説明的文章への第一歩! 読む楽しさを一緒に発見しよう
こんにちは。
現代文・小論文講師の戦略マスター頼朝です。
突然ですが、あなたは文章を読むときにどんな気持ちになりますか?
私の記事を訪れてくれたということは、国語の読解問題が少し難しいと感じることがあって、何とか克服したい思いがあるからではないでしょうか?
もし、そういう期待を抱いて来てくれたのでしたら、あなたは正解です。
ちょっとした読解法のコツをつかむだけで、文章の世界はぐんと身近で楽しくなるんですよ。
そこで、今回から数回にわたって、説明的文章の読み方をわかりやすく丁寧にお伝えします。
なぜこの読み方が役立つのか、どうやって進めればいいのか、一緒に学んでいきましょう。
2. 説明的文章ってどんなもの?
「説明的文章」とは、ある事柄(話題・テーマ)について、理由や根拠をはっきり示しながら、筆者の結論や主張を伝える文章です。
たとえば、「なぜリサイクルが大切か」というテーマなら、筆者は「ゴミが減る」「地球を守れる」といった理由を挙げて、あなたに「なるほど」と感じてもらおうとします。
筆者が説明的文章を書く目的は、ずばり、読者の理解と納得を得ることです。
そして、説明的文章には2つの種類があります。
「説明文」は、事実や現象をわかりやすく解説するもの。
たとえば、「月の満ち欠けの仕組み」を説明する文章ですね。
一方、「論説文」は、筆者の考えを述べるもの。
「スマホの使いすぎはよくない」といった意見を、理由とともに伝えます。
文学的文章(物語や詩)との大きな違いは、論理的で筋道がはっきりしていることです。
物語は読者の心を動かすため(感動させるため)に書かれますが、説明的文章は読者に対して、頭の中で「確かに!」と納得してもらうために書かれています。
説明的文章と文学的文章の目的の違いを知ることで、文章がどんな風にできているかを読み解きやすくなります。
たとえば、「なぜ朝ごはんを食べるべきか」という文章があったら、筆者は「朝ごはんを食べると頭が働く」「体にエネルギーがたまる」といった理由を並べます。
この「理由」が読者を納得させる鍵なんです。
3. 文章の流れをつかもう! 3つのパートで読み解く
次に、説明的文章の構成の型(最も一般的な型)とその役割をご紹介しますね。
説明的文章は、たいてい序論・本論・結論という3つの意味段落でできています。
この3段落構成は、文章の「地図」のようなもの。
それぞれの役割を、わかりやすく見てみましょう。
(1) 前置き(序論)
文章の冒頭部分です。
前置き部分では、どんな話題(テーマ)をこれから話していくのかが示されます。
たとえば、「この文章では、ペットの飼い方について話します」といった感じですね。
(2) 中心(本論)
文章のメイン部分です。
中心部分では、筆者が自分の主張(結論)を導くために、理由や具体例をしっかり説明します。
筆者が説明的文章を書く目的は読者の理解と納得を得ることですから、この本論でどれだけわかりやすく理由を伝えられるかが、筆者の腕の見せどころです。
本論を読むときは、「この理由がなければ、結論はどうなる?」と考えると、筆者の意図がよくわかります。
この「あれなければ、これもなし」の原則が、理由付けの本質的なポイントです。
(3) 結び(結論)
文章の最後の部分です。
結びの部分では、筆者が話題に対する自分の主張や意見をはっきりと述べます。
結論部分のどこに主張があるかに注目すると、文章のゴールが見えてきます。
なぜこの3段落構成を意識すると良いかというと、文章の流れがわかると、どこで何を伝えているのかが整理しやすくなるからです。
序論でテーマをつかみ、本論で理由を追いかけ、結論で筆者の考えを確かめる――この流れをたどれば、文章がスッキリと頭に入ってきます。
あなたも、文章の全体像を地図のようにつかんでみたいと思いませんか?
たとえば、「スマホの使いすぎに注意しよう」という文章があったとします。
序論では「スマホは便利だけど、問題もある」とテーマが示されます。
本論では「目が疲れる」「勉強の時間が減る」といった理由が並び、結論で「だから、スマホの時間を減らそう」と締めくくられます。
この流れをつかむと、文章がわかりやすくなりますよね。
4. 説明的文章の読み解き方のコツを身につけよう! 4つのポイントでスッキリ理解
説明的文章を読み解くには、4つのポイントを意識すると、まるでパズルのピースがカチッとはまるように理解できます。
それぞれのポイントと、具体的にどう進めればいいのか、丁寧にお伝えします。
一緒に、ゆっくり進んでみましょう。
(1) まず話題を理解する
まず、「この文章は何(話題・テーマ)について書かれているのか?」をハッキリさせましょう。
文章全体を貫く話題(テーマ)をつかむことが、読解の第一歩です。
テーマを見つけるヒントは3つあります。
① 文章の最初
たいてい、最初の1~2文でテーマがわかります。
② 「〜でしょうか?」などの疑問や問いかけ
これ、筆者が「ここが大事!」と教えてくれるサインです。
③ 繰り返し出てくる言葉(キーワード)
たとえば、「環境」という言葉が何度も出てきたら、それがテーマかもしれません。
テーマがわかると、文章の方向が見えます。
まるで地図の目的地がハッキリするようなものです。
これで、迷わず読み進められます。
読み進め方
- 最初の段落を読みながら、キーワード(繰り返し出てくる言葉)をメモしましょう。
たとえば、「運動」という言葉が目立ったら、それがテーマです。
- 疑問文(「なぜ運動が必要か?」など)を見つけたら、そこに赤ペンで線を引いてみてください。
例えば、「なぜ運動が大切か」という文章があったら、最初の文で「運動は健康に欠かせません」と書いてあるかもしれません。
「運動」がキーワードですね。
(2) 文章の構成(組み立て)を把握する
次に、文章がどんな風に組み立てられているかを見てみましょう。
これまでにお話ししたように、説明的文章はたいてい序論・本論・結論の3つの意味段落でできていますが、それぞれの段落の中にも細分化された役割があります。
①序論
テーマの提示や、問題提起(「こんな問題があるよ」と投げかける部分)。
②本論
反対の意見を紹介して反論したり、具体例、対比、比喩、引用などで理由を説明したりします。
③結論
それまでの内容を短くまとめて、筆者の主張を述べます。
ときには、今後の展望や見通しを加えて締めくくることもあります。
なお、結論が文章の最初にある場合や、最初と最後の両方にある場合もあるので、注意して読んでみてください。
構成を意識すると、文章の「流れ」がつかめます。
つまり、どの部分がどんな役割を果たしているかがわかると、頭が整理しやすくなります。
読み進め方
- 序論・本論・結論の境目を軽く線で区切ってみましょう。
どこがどのパートか見えると、読みやすくなります。
- 本論の中で、「たとえば」「しかし」といった言葉を見つけたら、そこが理由や反論のポイントです。
「運動」がテーマの文章で、本論に「運動しないと肥満になる」「運動するとストレスが減る」とあったら、これが「運動が大切」という結論を支える理由だとわかりますよね。
(3) 理由・根拠を理解し、結論を論理的に導くものになっているかを確認する
本論では、筆者が自分の主張を支えるために、どんな事実や具体例を理由として挙げているかをチェックしましょう。
理由にはいろんな形があります。
- 反対の意見を挙げて、それに反論する。
- 具体例やデータで説得する。
- 対比、比喩、引用でわかりやすく説明する。
一つ一つの理由が、どんな役割を果たしているか(反対意見への反論か、自分の主張の裏付けか)に注目すると、筆者の考えがクリアになります。
理由は、筆者の主張を支える「柱」です。
理由付けの柱がしっかりしているかどうかで、文章の説得力が決まります。
あなたが「本当にそうかな?」と考えるきっかけにもなります。
読み進め方
- 本論で「たとえば」「データによると」といった言葉を見つけたら、そこが理由のピース。
「この理由がなかったら、結論はどうなる?」と想像してみてください。
- 理由をメモして、「これはデータ? 例? 反論?」と分類すると、頭が整理されます。
「運動が大切」と筆者が主張する文章で、「調査によると、運動する人は病気になりにくい」とあったら、これが理由のひとつ。
もしこのデータがなかったら、結論が弱くなりますよね。
(4) 筆者の意見・主張(結局言いたいこと)をつかむ
最後に、筆者が「結局、何を言いたい?」をハッキリさせましょう。
筆者の主張は結論部分にありますが、文章の最初や、最初と最後の両方にある場合もあります。
話題(テーマ)に対して、筆者が結局どういうことを言いたかったのかを正確につかむことが、説明的文章を読むゴールです。
主張をつかむと、文章のゴールは何かがわかります。
ゴールがハッキリすると、読んだ後に「これが言いたかったんだ!」とスッキリします。
読み進め方
- 結論部分をゆっくり読んで、「筆者は何を一番言いたい?」と自分に聞いてみましょう。
一文でまとめるとわかりやすくなります。
- もし結論が最初にもあるなら、最初と最後の主張を比べて、「同じ? 違う?」とチェックしてみてください。
「運動」がテーマの文章の最後で、「だから、毎日30分の運動をしよう」とあったら、これが主張ですね。
5. 説明的文章の読み解き方が、あなたが書く文章を輝かせる!
説明的文章の読み解き方を一緒に学んできたあなたへ。
この読解法のコツは、文章を読むだけでなく、書くときにも大きな力になります。
今回の読み方で、あなたは「序論・本論・結論」の流れや、理由をしっかり並べることの大切さを学びました。
これを自分の文章に取り入れると、読む人に「何の話?」「なぜそう思う?」「結局どういうこと?」がスッキリ伝わります。
「なぜゲームが楽しいか」を書くとき、序論で「ゲームの楽しさについて話します」とテーマを提示し、本論で「友達と協力できる」「新しい世界を冒険できる」と理由を並べ、結論で「だから、ゲームは最高!」とまとめます。
また、理由や根拠を丁寧に考えるクセがつくと、あなたの文章に説得力が生まれます。
一緒に遊ぶために、友達に「宿題を早く終わらせよう」と説得したいとき、「早く終わると、遊べる時間が増える」「スッキリした気分になれる」と具体例を挙げれば、友達も「なるほど」と思うはずです。
この「理由を考える力」は、今回の読み解き方でしっかり鍛えられます。
また、学校の作文で「ペットを飼うべき理由」を書くときを考えてみましょう。
今回のコツを使えば、序論で「ペットを飼うべきか」と書き、本論で「犬を飼うと運動不足が解消され、家族みんなが健康的になれる」「猫はストレスを減らす」といった理由をデータや例で説明し、結論で「だから、ペットを飼おう!」とまとめます。
こんな文章なら、先生も「よく考えられているね!」と褒めてくれるはずです。
あなたは、説明的文章の読み解き方を自分の文章術にどんなふうに活かしてみたいですか?
国語の読解力が、あなたの「書く力」を大きく育ててくれますよ。
次回も説明的文章のもっと面白い読み解き方を一緒に学んでいきましょう。
あなたの「わかった!」を、心から楽しみにしています!
最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。
今回の記事の内容がもし良かったと思っていただけるようでしたら、スキを押してもらえますと大変励みになります。
これからも、多くの生徒さんたちに「文章を読むのが楽しい!」「文章を書くのも楽しい!」と思ってもらえるように、わかりやすく解説する記事を書いていきたいと思っています。
この試みに共感していただける方は、応援していただけますと大変ありがたいです。
それでは、またお会いしましょう!
戦略マスター頼朝
たまには負荷のかかる読書をしてみる
— 戦略マスター頼朝@「書いて暮らしと仕事を整える」 (@6VQGPJH3FHYoZn6) March 30, 2023
柔らかい食べ物ばかりを食べていたら、歯や顎が弱くなると言われる。
読みやすい文章ばかり読んでいたら、読解力も衰える。
読みやすい文章とは、あくまで自分が文章を書くときに心得るべきこと。
それは読み手のための配慮だ。
たまには難解な文章も読もう。
絵本の読み聞かせ
— 戦略マスター頼朝@「書いて暮らしと仕事を整える」 (@6VQGPJH3FHYoZn6) November 6, 2023
時々、小学校低学年のお子さんを持つ親御様から受ける相談の1つに「算数の計算問題は解けるけど、文章問題になると解けないんです。」がある。
原因は日本語力が心もとない点にある。
いわゆる文章読解力。
解決法としては、幼児期の絵本の読み聞かせや今後の音読訓練が有効だ。
子供の文章読解力が爆上がりするきっかけ
— 戦略マスター頼朝@「書いて暮らしと仕事を整える」 (@6VQGPJH3FHYoZn6) October 1, 2022
学習塾の教室長時代、難関公立高校の中三受験生には9月から小論文の練習をさせていた。
2ヶ月も経つと、文章読解問題が苦手な理数系の子でも、成績が爆上がりした。
文章を書く側の経験をすることで読解の仕方も理解できたから。
読みと書きは表裏一体。
読解力を支えるもの
— 戦略マスター頼朝@「書いて暮らしと仕事を整える」 (@6VQGPJH3FHYoZn6) February 13, 2025
受験勉強に入る前に様々な言葉の意味を理解していると大きな武器になる。
客観的な読解法を教えても、語彙力がなければ使いこなせない。
逆に、語彙が豊かな子はちょっと読解法を教えると点数が爆伸びする。
文章も上手に書ける。
世界は言葉でできている。
語彙を増やそう。
数学も長文読解力
— 戦略マスター頼朝@文章術でブランディング (@6VQGPJH3FHYoZn6) December 23, 2023
公立高校の数学の入試問題を一昔前のものと比べると、問題文の長文化傾向が見て取れる。
問題文を正確に読解して必要な条件を抽出し、整理してまとめなければ、正しいプロセスで正解を導けない。
つまり、数学の試験と言えども、高校側は国語力を土台として求めているということ。
