③47都道府県を旅してわかった「ご当地グルメ」の奥深さ|地元の人しか知らない食文化と歴史
シリーズ第3回の記事です。
日本全国47都道府県に泊まりながら旅をしてきて、毎回楽しみにしていたのが「その土地のごはん」でした。
高級グルメじゃなくてもいいんです。地元の人が普段食べているものに、その地域の空気や文化が詰まっていて、それを味わうこと自体が旅の楽しさのひとつだと感じました。
今回はそんな“ご当地の味”について、印象に残ったことをいくつかご紹介します。
■ 全国各地でこんなに違う!奥深い「ご当地ラーメン」の世界
旅をしていて驚いたのは、ラーメンのバリエーションの多さでした。ほとんどの県に独自のラーメンがあって、スープの味も麺の太さもトッピングも違う。ある意味、日本ってラーメンの国だなと感じました。
徳島の甘辛い豚バラ入りラーメン、長崎のちゃんぽん、大阪の昔ながらの中華そば、和歌山の醤油とんこつ、博多とはちょっと違う熊本ラーメン、そして北海道の太麺味噌ラーメン。どれもその土地の暮らしや文化が反映されていて、ただのラーメンじゃない、“地域の味”として印象に残っています。

■ 旅館や定食屋で気づく「味噌汁」から見える地域の食文化
泊まった先で出てくる味噌汁も、それぞれの県で少しずつ違っていて面白かったです。白、赤、合わせ、使っている味噌の種類はもちろんおこと、出汁、具材が違うと、こんなにも印象が変わるんだなと思いました。
富山では魚の出汁がきいたしっかり味の味噌汁、宮崎ではやさしい合わせ味噌で地元の野菜たっぷり。朝食の一杯で、「ああ、今はこの土地にいるんだな」と感じられるのはいいものです。
■ 魚介類と果物は西日本が強い?47都道府県を巡った結論
すべての県ではないにせよ、魚と果物は西日本の方が印象に残る場面が多かったです。
鹿児島では市場の中の小さな寿司屋で食べた新鮮なカンパチが絶品でしたし、大分で食べた関サバは初めてサバが美味しいと思えました。富山の白エビや、山口のフグ、瀬戸内海の魚たちもそれぞれ個性があって美味しかったです。
果物も、愛媛や香川の柑橘類、熊本のスイカ、山梨の桃など、季節を感じる地元のフルーツが旅の途中でちょっとした楽しみになりました。

■ 高級店だけじゃない!旅で出会った「地元の人しか知らない」本物の味
滋賀の「鮒ずし」はなかなかハードルの高い食べ物でしたが、こういう“昔からある食文化”に触れることができるのも旅の面白さです。
香川で食べたうどんは、やっぱり格別。四国お遍路の旅の中、香川県に入ったら、毎日二食、うどんを食べていた程、飽きませんでした。安くて早いだけじゃなくて、だしの味、麺のこし、トッピングのバリエーションまで、店ごとのこだわりが感じられて「うどん文化」の奥深さを実感しました。

■ 日帰り旅行では味わえない、泊まりがけの旅だからこその食の魅力
日帰り旅行では気づかなかった味の違いが、泊まりがけの旅では見えてくることもあります。
朝食の味噌汁、旅館の夕食、小さな宿で出された煮物や漬物──そういった何気ない料理が、その土地の暮らしを感じさせてくれました。
観光地じゃない町の定食屋さんや道の駅で食べたごはんが、意外と一番印象に残っていたりします。
■ ご当地グルメは、その土地の歴史と文化そのものである
日本は、山の幸もあり海の幸もあり、米食、多数の麺類、粉モノもあり、そして調理の方法もいろいろあります。でも一番すごいのは、「食」を大事にする気持ち、ご当地自慢のお店が全国どこでもちゃんとあることだと思います。
その土地に根付いた味を、旅人の立場でちょっとだけ体験させてもらう。その積み重ねが、旅の楽しさになっていたように思います。
どこに行っても「これ、おいしいな」と感じられる日本って、やっぱりすごい国だなと改めて思いました。
以上、お読みいただきありがとうございました。
こちらの記事もお楽しみください。
