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⑥47都道府県を巡る「趣味の旅」のススメ|温泉、登山、御朱印集めなど、情熱が動かす旅の形

全国を旅していると、出会う人々の旅の目的の多様さに驚かされます。
ある人は「温泉」、ある人は「神社」、ある人は「ご当地ラーメン」──そんな“趣味に突き動かされる旅人たち”が日本には数多くいます。観光名所や絶景スポットだけが旅の目的ではない。個人のこだわりや情熱が、日本各地をつなぐ導線になっているのです。

私自身が多趣味で、複数の趣味の目的達成のために国内旅行をしていたほどで、日本は、そうした旅の動機を与えてくれる素材が非常に豊富な国だということに改めて気付かされました。

■ 全国各地の神社仏閣を巡る「御朱印集め」とパワースポット巡りの旅

たとえば神社やお寺。文化庁の統計によると、全国に存在する神社は約81,000社、お寺は約77,000カ所にも及ぶそうです(※2022年時点)。つまり、合わせて15万件を超える祈りの場やパワースポットと呼ばれる場が日本中に点在していることになります。

その場所ごとにいただける「御朱印」は、単なるスタンプラリーではありません。神仏への敬意と、その土地との一期一会を記録するものです。御朱印帳を手に旅を続ける人にとっては、その一冊が“人生の旅の軌跡”にもなっているのでしょう。

私は御朱印帳を集める趣味はないのですが、四国お遍路を結願し、伊勢神宮と出雲大社も巡り、その他旅行先では必ずその地で気になる神社を旅程に組み込んで、お参りをしてきました。

四国お遍路、伊勢神宮、出雲大社などを巡った

■ 登山・ハイキング旅と全国の「秘湯」巡り|日本の絶景と温泉を同時に楽しむ

また、日本が火山列島であることも、旅の魅力を大いに広げています。
全国には2,000メートル級の山々が多数あり、「日本百名山」を巡る登山者は後を絶ちません。登山は体力が必要な一方、誰もが年齢やライフスタイルに応じて楽しめるスケールのある趣味です。各県の最高峰を制覇する人もいれば、身近な低山を少しずつ登る人もいます。

私はこれまでは関東周辺の山に多く登ってきましたが、最近では、長崎、富山を巡る旅にはその地の最高峰への登山を組み込みました。これからは百名山と各県の最高峰を攻めたいと企んでいます。

そして、山の麓には、必ず良い温泉があります。

私は「温泉ソムリエ」の資格を持っており、全国各地の湯を楽しんできました。なかでも、「日本秘湯を守る会」の宿にはこれまで20近くを巡り、それらの宿は都会の喧騒とはかけ離れた静けさと隠れ家感に満ちていて格別でした。

山と温泉という二つの自然資源が、旅を奥深いものにしてくれます。

温泉ソムリエとして行かねばならない温泉地を巡ってきました

■ 「世界遺産」と「ご当地グルメ」を巡る旅|世界も認める日本の魅力とは

日本には現在、26の世界遺産があります。自然遺産も文化遺産もあり、訪れるたびに日本の多様な歴史や風土を再発見できます。これらを巡ることを目的に来日する外国人旅行者も増えており、「世界が認めた日本」を求めて旅をする人たちも、国内外問わず増加しています。

日本で初めて世界遺産に登録された、島全体の2割が登録されている屋久島。縄文杉や白谷雲水峡、大川(たいこ)の滝、モッチョム岳、海中温泉、私のお気に入りの場所がたくさんあります。

そして、忘れてはならないのが「食」です。

食べログ百名店を巡る人、ミシュランガイドの星付き店に通う人、地方の名物料理を求めて旅に出る人──その情熱は計り知れません。私の知人には、「パンを買うためだけに小樽まで行ってきた」という人がいます。
旅の目的がグルメというのは、もはや当たり前になってきた感すらあります。

そして、2013年に無形文化遺産に登録された「和食」を現地で堪能するために、世界中から食を目的としたツーリストが訪れています。

■ 地方を熱狂させる!スポーツチーム応援の旅

近年は、プロスポーツと旅がセットになるケースも増えています。
プロ野球やJリーグだけでなく、ラグビー、バスケットボールなど、全国に拠点を持つプロチームの存在が、地域間の移動を生む要因になってきました。

好きなチームのアウェイ試合を追いかけて、遠方まで駆けつけるファンも多く、その土地のグルメや観光とセットで楽しむのが定番化しつつあります。スポーツ観戦を軸にした旅の文化も、今の日本ではしっかりと根付いているように感じます。

北海道から沖縄まで全国各地にプロスポーツチームは存在する

■ 旅の目的は「情熱」。旅が地域活性化につながる可能性

このように、日本には「趣味」に真剣に向き合う人の心をくすぐる場所が本当に多くあります。

そして、それらの目的地は、都市部に限らず全国各地に広がっています。
だからこそ、国内旅行の魅力は“自分だけのテーマを持って旅できること”にあるのではないでしょうか。

趣味がある人、好奇心がある人、情熱を注げる対象がある人──
そんな人にとって、日本の47都道府県は、自分にとっての宝集めの地図のようなものではないでしょうか。


以上、お読みいただきありがとうございました。
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