見出し画像

老犬のかわいさ

老犬が、こんなにも可愛い理由

7歳過ぎると老齢期というらしい
イタグレの平均寿命は12歳~15歳で
14歳を過ぎたジルはすでに、長生きの方の部類


犬を飼っていなかった頃は、
子犬が最強にかわいいと思っていました。

コロコロ転がるような、
弾むような肢体。

あれはあれで、たしかに可愛い。
万人受けする、文句なしのかわいさです。

でも、
14年犬を飼ってみてわかった。

老犬の方が、圧倒的にかわいい。

「かわいいが更新される」
なんて言いますが、
これは更新というより、
どちらかというとギフト

ご褒美、ですね。

ここまで一緒に生きてきたからこそ
与えられる可愛さ。


犬は人の言葉がわかる、
なんて言われますが、
老犬になると、もうそのレベルを超えてきます。

言葉じゃない。

視線、
足音、
気配、
しぐさ。

そういうもので、
お互いが通じ合うようになる。

大きな声も出していないのに、
怒っていることが伝わるときとか。

見えない、
聞こえないくせに、
飼い主の不機嫌だけは、なぜか察知する。
(ヤバイと思うのか別室に逃げる)

あれ、ほんと不思議。


お互いの「ここちいい距離感」とか、
こうしたら、こう来る、みたいなやつ。

もう、
「わかってんなあ」感がすごい。

おねだりの引き際とか、
駆け引きは、
歳を追うごとにどんどん上手くなる。

これはもう、
子犬にはできない芸当。

合っているかはさておき、
若いだけのキャバ嬢は
ベテランのチーママにはかなわない、
みたいな話です。


こいつ以上に、
私のことを知っているやつはいない。

私以上に、
こいつのことを知っているやつもいない。

この、
絶対的な信頼感。

これは、
長年一緒に暮らしたからこそ芽生えるもので、
いわゆる「絆」って、
たぶんこういうものなんだと思います。

うちの犬は、
通り道に飼い主がいたら
普通に踏んで通り過ぎるような犬でした。

忠誠心?
どこ行った?
みたいな。

だからこそ、
主従というより、
友達に近いのかもしれません。


病気になっても、
どこか飄々としていて。

ゼエゼエしながら
「ごはんください」と催促してきて。

ひっくり返って
クネクネして、
ソファから落ちて、
飼い主をビビらせる。

……なぜか、
笑いに走る。


死が近づいている中で、
こんなに楽しそうに、
おちゃらけた毎日を送れるだろうか。

人間に。

そう思うと、
スゴイな、と。
犬ながら、尊敬してしまいます。


別れの日を思ってつらくなるのは、
飼い主だけ。

犬本人は、
今日を、
全力で生きている。

楽しく、
まっすぐに。


老犬は、
こんな日々をもたらしてくれます。

それは、
本当に、
長年共に過ごしたからこそのギフトなんです。



いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集