海外での失敗から学んだ、高額サービスを信じすぎる危険性
「高いお金を払ったから安心」
そう思ったことはないだろうか。
有名な人だから。
プロだから。
実績があるから。
だから間違いない。
実は、この思い込みが一番危険だったりする。
私自身、それを海外で痛感した。
舞台はインドネシア。
話す相手は国の大臣。
そして問題を起こしたのは――
まさかのプロ通訳者だった。
「その言葉は翻訳されていませんでした」
「おい!!」
今でも思い出すと笑ってしまう。
でも、その時は全く笑えなかった。
今回はインドネシア出張で学んだ話。
20代、30代のうちに知っておくと役に立つ。
それは、
「物事は必ず複数の角度から検証する」
ということ。
当時の私はインドネシアで事業開発を進めていた。
当然ながら言葉の壁がある。
そこで必要になるのが通訳者。
最初は日本の領事館や
大使館経由で紹介された方々に依頼した。
ただ、驚いた。
とにかく高い。
ベンチャー企業にはなかなか厳しい金額だった。
さらに気になったことがあった。
面接で日本語の意味を確認すると、
「あれ?」
と思うことが少なくない。
もちろん優秀な方もいる。
だが、中には雰囲気で訳しているように感じる場面もあった。
正直、
「これで仕事になるのか?」
と思うこともあった。
もちろん、私たちもインドネシア語を学び始めた。
挨拶。
日常会話。
簡単な商談。
少しずつできるようになる。
すると不思議なことが起きる。
通訳者のレベルが分かるようになる。
知らない時は気づけない。
知識がつくと見える。
これはどの仕事でも同じ。
そんな中で出会ったのがA君。
20代前半。
勉強熱心。
会うたびに日本語が上達している。
分からないことを分からないと言う。
これが素晴らしかった。
能力より先に誠実さを感じた。
しばらく彼に通訳をお願いすることになった。
ある日。
大臣との会談機会が訪れた。
これは大きい。
事前にプレゼン資料を作成し、A君に確認してもらう。
すると彼が言った。
「政治や専門分野の言葉は自信がありません」
正直である。
だから信頼できる。
重要な会談でもあったので、
その日だけプロ通訳者を依頼した。
するとA君が言う。
「勉強したいので同席してもいいですか」
素晴らしい。
伸びる人の特徴だ。
人の仕事から学ぼうとする。
もちろん同行してもらった。
そして会談当日。
プレゼンは無事終了。
しかし大臣の反応が微妙だった。
手応えがない。
何かがおかしい。
だが理由が分からない。
会談後。
プロ通訳者と別れた。
するとA君が恐る恐る話しかけてきた。
「あの・・・」
「どうした?」
「一番大事な専門分野の言葉ですが・・・」
「うん」
「その言葉は翻訳されていませんでした」
・・・
私「え?」
A君
「飛ばしていました」
私
「おい!!」
もちろん資料は事前に渡している。
分からなければ確認もできる。
それでも飛ばされた。
もしかすると。
大臣の反応が予想と違った理由の一つだったかもしれない。
真相は分からない。
だが一つだけ確実に学んだ。
高額=正解ではない。
肩書き=安心でもない。
社会に出ると、
知識格差
情報格差
経験格差
を利用したビジネスがたくさんある。
だから大事なのは、
鵜呑みにしないこと。
検証すること。
確認すること。
別の角度から見ること。
営業でも同じ。
経営でも同じ。
転職でも同じ。
投資でも同じ。
一つの意見だけで決めると危険。
二つ。
三つ。
四つ。
視点を増やす。
それだけで失敗は大きく減る。
今日の小さな一歩
誰かの意見を聞いた時。
すぐ信じる前に一度だけ考えてみる。
「別の見方はないか」
その一手間が未来を守る。
私にとっては、
インドネシアの大臣との会談が教えてくれた。
そして今でも仕事で迷うたび思い出す。
「その言葉、本当に翻訳されていますか?」
人生でも仕事でも。
意外と大事な問いだったりする。
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