AIっぽさを消す文章術――「整えて」はいけない時代
盛り上がってるnote創作大賞。
投稿数はうなぎのぼり。小説なんて今年だけで、過去分の部門タグの総量が倍になるんじゃないのという勢い。
そこで気になって読んでみると、ああまあAI丸出しですねというのが大変多い。
単語の選定、リズム、頻出構文。
使うのはいいけどもう少し隠そうよ……。
このままではAI文を人間が手直ししたら見分けがつかない、という持論が崩れてしまうので、最小効果でAI感減らすにはどうしたらいいか書いてみました。
予測が崩れそうになったら理論の修正でなく現実を書き換える。
それが上城の流儀!
無料のGPTを使わない
5.3instanceの文章生成はAI頻出構文と頻出単語で構成されるので、AI感なくそうとすると全削除するしかない。
無料を使うならClaudeにしよう。もっとも自然な日本語に近い。
Claudeはトークン少なすぎてどうにもならない?
うん、そうね……。
下手すると2回くらいで制限かかるよね……。
少なすぎると思ってやっぱり有料にしても驚くほど少ないし。
コスパで考えるとはやはりGPTplusになってしまう。
あっ、Geminiはすぐ文明ポエム生み出すので論外です。
GROKも一時期のGPTみたいにIQ上がってEQ激下がりした感じあるから微妙かも。
この構文が出てきたら削除しよう
「Aではない。Bでもない。Cだ」構文
例えば
「これは失敗ではない。挫折でもない。再構築だ」
みたいなやつ。
冗長性が高い上に頻繁に出てくるので極力削除。
たいていの場合消したほうがつながりがよくなります。
論考とかならまだしも、小説の地の文だとおよそ最悪と言えましょう。
これがよく出る理由はAIが「対比で知的っぽく見せる」のが得意だからです。
誰だ、そんな文章術氾濫させたやつは!
誤学習の極み!
一度変なもの覚えるとなかなか消えないのが深層学習の弱点です。
「整える」に代表されるAI頻出ターム
整える。
呼吸。
輪郭。
違和感。
余白。
静かに。
向き合う。
手触り。
温度。
AIそのものについて触れるわけでない場合、基本全消去しよう。
人間同士の会話で余白とか使わないでしょ?
会社で使う?
もし日常的に使ってたら多分周りから浮いてるので気をつけよう。
なんでこうなるかというと、
AIは、具体を書けない時に、このような抽象語で空気を繋ぎ始めるからです。
うん、これ自体がまさにAI文的。具体と抽象。具体で書くみたいな表現大好き!
どうしてもいる時以外はこれも消しましょう。
AIは明示しないと5w1hを明示しない
いつ
誰が。
どこで。
何を
どのように。
だいたい抜けてます。
特に「いつ」は自分で管理しないといけない。
AIは時間感覚を持っていないので時間の経過がすごく苦手。
あと性質上「誰が」も弱い。
主体がないから主語が不明瞭になりやすい。
日本語は主語省略されるからいいじゃないかって?
行ごとに主語変わるんです、ダメな生成文は。
ただこのパターンはツッコミながら読めるだけ無味無臭よりマシかもしれない。
AIは「概念」を喋りたがる
AI大好き概念語。
特に「判断」とか人間が使わないところで使いがち。
人間が本当に反応するのは、だいたい身体です。
送信ボタンを押せずに止まる指。
コンビニで温かい缶コーヒーを握った手。
既読がつかないまま何度もスマホを見る夜。
そこに「呼吸」はある。
でも、人間は普通、「呼吸」という単語を使わない。
AIは逆に、「呼吸」という単語で済ませたがる。
具体的に想起しなくてよいから。
AI臭を消したいなら概念語を減らすのが簡単
概念を削る。
動作や思考を入れる。
「違和感があった」ではなく、
エレベーターを降りた瞬間、帰りたいと思った。
「構造に疲弊した」ではなく、
通知を開くたびに、胃が重くなった。
「呼吸を整える」ではなく、
スマホを伏せて、五分だけ天井を見ていた。
こんな感じです。
AI時代に残る文章
これから先、綺麗な文章はいくらでも増えます。
一番危険なのは、手を入れているのにAI感強まってる文章。
なぜかというと、AIの文章はすごく整合的に見えるので、破綻していても、手直しする人間がそちらに引きずられることがあります。
その結果、直しているはずなのに、AI感だけが強化される。
AIの整合性ポエムの認知破壊力は大変強力なのでなかなか抗えないのです。
これからの文章は、どこに人間の認知のクセを残すか。AIが削りたがるそれを、いかに上手に残すかが重要になるのではないでしょうか。
