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2025芥川賞の安堂ホセさんの「DTOPIA(デートピア)」を読んで

2025年6月3日、今ごろですが、月刊文芸春秋で今年の芥川賞2作を読みました。
私のNOTEの記事は、主にロードバイクの記事を中心にしていたのですが、昨年2024年10月から、前立腺がん等(注)の治療のためドクターストップで書けないので、海外ネタの本の記事を書いています。

私はいつからかこの芥川賞の掲載月だけ買って読むようになりました。今回は、実はメルカリで安く買ったので、今ごろ読んだのです。物価高で文芸春秋も値上がりしましたね。

今回は、安藤ホセさんの「DTOPIA(デートピア)」について書きます。
一人の女性をめぐる恋愛リアリティーショー「デートピア」という設定の話です。私自身はこのリアリティショーというのがそもそも理解できないのですが、まあテレビでやっていた男女のグループ交際の1対10バージョンなのでしょうね。これは道具であって、本題は国籍や人種、ジェンダーと言ったかなり深い問題を扱っているのです。通称「無国子女」や「ミックスルーツや移民の子たち」等の表現や言葉としての使い方も、私は恥ずかしながら知りませんでした。また、臓器の売買(この小説の売買が実際にあるのか知りませんが)がでてきたり、私自身は毎回芥川賞での慣れもあるので読めましたが、「グロ」の部分がダメな方は抵抗があるかもしれません。

本筋のことではないのですが、気になったのはデートピアの舞台の「フランス領ポリネシアのボラ・ボラ島」です。調べたらタヒチ島の北に実際にありました。また、私はたまたま5月28日のNHKの「映像の世紀」の「核拡散」でフランスが南太平洋(ポリネシアで)核実験をした話を見たのですぐに連想できましたが、「デート兵」のことです。フランスの核実験で来たフランス兵のことで、ポリネシア人との間に生まれた子供で、「加害者」と「被害者」を強制的に引き分けにするための仕組まれた子供たちが多く生まれたということが書かれています。そうなんですね。

残念ながら、私の頭では、なかなかこの小説のテンポについていけませんでしたが、これからの日本では、この小説に出てくる国籍やジェンダーや「無国籍子女」等のことのように、言って見れば今の常識を疑う努力をする必要はあるのでしょうね。
まあ私くらいの年齢の方も読んでおくのも良いと思います。毎回芥川賞では、私の知っていることは知識が強化されますし、新しいことや言葉はそれなりにインプットできますので、これはこれで脳の刺激になるのです。

2作目の、鈴木結生さんの「ゲーテはすべてを言った」は次回に・・

前回の芥川賞の記事はこちら

(注)詳細はこちらを


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