【地雷図鑑 No.26】「閉店間際の銀行支店長」〜笑顔は満点、判断は来店後でした〜
さ、めげずに26人目。
心の内はもはや無。
どうも、修行僧かりの。です。
今回のお相手は、1歳年上の地方銀行勤務の男性。
地方で責任ある立場を任されているとのことで、プロフィールからは落ち着きと安定感がにじんでいました。
プロフ顔写真は未掲載。
それでも、やり取りの丁寧さや共通点の多さに惹かれ、私は会ってみることにしました。
このときの私は、まだ知りません。
その期待が、思ったよりあっさり回収されることを。
■ 第一印象は、満点の接客
初デートの場所は、彼が選んでくれたおしゃれなカフェ。
「子どもとの予定のあと、1時間だけでも会えたら」
そんな限られた時間の中でも時間を作ってくれたことに、私は誠実さを感じていました。
現れた彼は、長身で清潔感のある人。
物腰は柔らかく、話し方も穏やか。
マスクを外した顔立ちも爽やかで、いわゆる“感じのいい大人の男性”そのものでした。
私は心の中で少し浮かれていました。
今回は、ようやく穏やかな出会いかもしれない。そう思ってしまったのです。

■ 笑顔のまま、終了のお知らせ
会話は自然に弾み、空気も悪くありませんでした。
別れ際にLINEを聞かれて交換しました。次に会う日程まで決まったのです。
「次のデート楽しみにしてます」と言われ、笑顔で別れました。
けれど、それはデートの帰り道に来たLINEかメッセージでガラリとかわりました。
「正直、子どもとの時間とか生活を考えると、やっぱり近い距離の人のほうが現実的かなって思っていて」
……なるほど。
言いたいことはわかります。
距離の問題も、生活の事情も、とても現実的です。
ただ、ひとつだけ思いました。
それ、会う前から分かっていたことでは?
住んでいる場所も、家庭の状況も、最初から共有していた情報です。
それでも会うことを選んだのは、あなたのはずでした。
あぁ…つまりは私に粘られないための体のいい断り文句ね。
面と向かって言えやしないけど、期待させるだけさせてこれはないわ。
■ いい人で終わらせようとした私
本来なら、少しくらい傷ついたと伝えてもよかったのかもしれません。
でも、そのときの私はいつもの癖で笑ってしまいました。
「そうですよね。いろいろありますもんね」
相手を困らせないように。
気まずくならないように。
最後まで感じよく終わらせるために。
気づけば私は、自分の気持ちより、その場の空気を守ることを優先していました。
別れ際には、こちらから時間を気にして席を立つ流れまで作っていました。
帰り道、駅のホームでふと虚しくなりました。
私は今日、誰に優しくしていたんだろう。

■ 地雷図鑑【閉店間際の銀行支店長】
今回の教訓:
丁寧な態度と、誠実な行動は同じではない。
優しい話し方。
整った所作。
感じのいい笑顔。
それらはたしかに魅力です。
でも、本気で相手と向き合う意思があるかどうかとは、また別の話。
そして今回、私が一番学んだこと。
それは、
相手の事情を理解することと、自分の気持ちを後回しにすることは違う。
ということでした。
「残念だった」
「それなら会う前に知りたかった」
そう感じたなら、心の中で打ち消さなくていい。
大人だからこそ、穏やかに本音を持っていていいのです。
次こそは、条件だけでなく、
ちゃんと“会う意味”を持って会いに来てくれる人に出会いたい。
地雷原の旅は、まだまだ続きます。
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