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あとがき|ほどき師はもつれの糸をすくいとる|創作大賞2026

創作大賞2026応募作品、完結しました……!

去年の反省を活かしながら、自分らしい物語とはなにか、を考えて綴った物語です。

私らしい物語。私らしさとはなんだろうと、自問自答を繰り返した時に辿り着いたのが、「もつれ」という言葉
そして、冒頭の幕開け、傍観者効果という社会心理学の用語から着想を得た、「もつれを見逃さない」という一話で語られる話(どなたか気づいた方はいらっしゃっただろうか……)。
ここから風呂敷を広げた物語を、創作大賞の制限ある字数のなかで、なんとか書き終えたのが、本作です。

大変デシタ……

さまざまな悩みがありました。
前作が一年かけて85万字のファンタジーだったので、人間ドラマを含めて、14万字以内でどうファンタジーの壮大さを書き切ろうかとか、どこを妥協するかとか、なんかもう色々。

実はこの作品、書き終えた時の結末と、連載を終えた今の結末がまるでちがいました

書き終えたのは6月前半でした。

ここから、ごっそり改稿をしました。

書き終えるまで「これ面白いのか?」と悩みながらずっと書いていたのですが、とにかく書き終えなければ修正できるものもできないなと思って、なんというか、血を吐くように書き終えました。
ただ、完結させてみたものの、しっくりきておらず、とりあえず、いつものように夫に感想を求めてみたのが、ごっそり改稿のきっかけでした。


読み終えた夫「うん、面白かったよ」


──絶対に面白くなかったよね?!


夫の表情と仕草から滲み出る、凡作を読んだ感!
前作の時とまるでちがうじゃんか!!(前作泣いてた夫)

私は詰め寄りました。

「え、面白くなかったよね?」
「いや……面白かったよ?」
「どこが?」
「戦闘シーンとか迫る感じがよかった」
「それで?」
「あ、うーん……予定調和感はあったよね」

ヨテイチョウワカン

「途中から、あ、オチがわかるなあって。その通りになったかというか」

た、たしかに……

そう、自分のなかで面白くないんじゃないか? ともやもやしてたのは、それだったのかなーとなんかこう、絶妙に言い当てられた感があって、地団駄を踏みまくりました。

くやしい。くやしいぞ。

ヨテイチョウワカン。それだ。それだわ。鳥の名前っぽい、それ。

読者の期待は裏切っちゃいけないけど、読者の期待通りすぎてはいけない
それはつまらない作品である。

私は、これを打開するためにはどうすればいいのか、数日間、猛烈に考えました。歩きながら、お風呂のなか、もはや寝ながら、どこでもずっと考えつづけ、読み返し、これだ!! と突然、改稿案を思いつきました。

足りなかったのは、さんざん悩んだファンタジーらしさな気がする。
文字数制限をあまりにも意識してしまって、書きたいことをぐっと我慢していたことに気づいた。
プロットにはない場面を思いつき、
物語の流れや結末をがっつりと変えて、そしてもう一度夫に改稿した案を渡して、読んでもらったのでございます。


読み終えた夫「いいじゃないか……!!」


前回と反応が全然ちがった。

「これだよ! これこれ! こういうの! 絶対にこっちのほうがいい!」

……これだったらしい。
なんだかうっすら涙ぐんでいるので、改稿の方向性は正解だったらしい。

「前回はさ、なんていうか、もう終わり? っていうかそんな感じがしてさ……」

出てくる出てくる。改稿前がいかに微妙だったかという話。
おいおい、この間は喋らなかったのに、けっこう色々思ってたんじゃないか? 

とまあ、気心の知れた人から率直な感想をもらうのは大事だと思いました

「物語のつくりかた」のイベントを聞いて冒頭1万字の構成も変えて改稿したんですが、夫の感想で結末部分も改稿したので、もし中間選考など通ったら、もとの原稿から、どういう思考を辿って改稿したのか記事を書いたら面白いかもしれないと思いました。

とにもかくにも、そんな感じで辿り着いた完結でございました。

14万字に収めるために色々削ったネタがあるので、つづきを書く機会があれば書きたいなーと思います。

最後に、ほどき師のロゴを作ってくださった、芳香のかすみさん、ありがとうございます!!
推薦レビューをくださった、三和大悟さん、木間さとしさん、白石誠司さん、森月マキさん、みなつきさん、ありがとうございます!!!!
また連載中コメントをくださり、反応をいただいた皆々さまにも大変感謝を申し上げます!!!!

アヒルさん、感想記事をありがとうございます!!

皆さま、応援いただき、ほんとうにありがとうございました!

創作大賞は、まだ読者応援期間がつづくので、自分の物語が一息ついてやっと少し落ち着いたので、今度は他の方のを読みにいきたいと思っています!
引き続き、創作大賞というお祭りを楽しんでいきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
(今年は読者応援期間が長いからうれしー!)


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稿 累華 いつも応援いただき、ありがとうございます。いただいたチップは、物語創作の参考資料となる書籍代に使わせていただきます。

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