やっぱり、いないとさみしいよ
「また1年経った、早いな」
そう思いながら、
今年もお線香をあげてきました。
私はお盆になると毎年
従妹のお姉さんが
眠っているお墓を訪れています。
お姉さんは
36歳という若さで亡くなりました。
そして今は
そのお父さんだった叔父さんも
同じお墓に眠っています。
去年のお盆にも
お姉さんのことを記事に書きました。
私が結婚して
関東に住むようになってから、
お姉さんと
会える機会は増えていました。
苗字が変わる私に、
「良かったね、おめでとう!
幸せになるんだよ。」
と笑ってくれたことも、
今でも覚えています。
そのころにはすでに、
お姉さんの体は病気と闘っていました。
娘を見送った叔父さんも
その後、亡くなっています。
「日当たりのいいお墓だから
ふつうの生花をお供えしてしまうと
すぐに傷んでしまう」
と 叔母さんが話していたので
今年はお花は遠慮しながら。
その叔母さんから
叔父さんと一緒に過ごした年月を
いろいろ聞きました。
結婚して引っ越して来たこと
叔父さんが事業に失敗して
借金ざんまいになったけれども
頑張って身を粉にして働いたこと
それでも娘を授かって
忙しくも楽しい毎日だったこと。
娘が病気でなくなってからは
叔父さんも体調を崩しがちでした。
救急車で運ばれたり
家族を認識できなくなったり。
私がお見舞いに行ったときには、
「おお、久しぶりだな!」
と言ってくれましたが
誰だかわからずに言葉を発しているような
私のななめ後ろを見ながら
話しているような感じでした。
「叔父さん、痩せちゃったね」
私が声をかけると
「俺は、昔から痩せてるんだよ」
と答えて、笑っていました。
そんな家族との月日を
叔母さんはぽつりと
「やっぱり、いないとさみしいよ」
と呟きました。
娘を亡くしてから、
もうずいぶん時間が経っています。
叔父さんが亡くなってからも、
何年か経ちました。
それでも、やっぱりさみしい。
そうなんだろうな
当たり前だよな・・
叔母さんの悲しい気持ちは
私には察することはできても
ほんとうの意味では
わかりようがないもので。
叔母さんの気持ちはきっと
本人だけの大切なもの。
簡単にわかります、と言っては
いけないところかもと思います。
時間が経ったからといって、
全部なくなるわけじゃないし
思い出が消えるわけでも
ありませんよね・・
それでも毎日は続いていきます。
ご飯を食べて
買い物へ行って
家のことをして。
暑いね、なんて話しているうちに
夏が終わって
秋になって
冬になって・・
また春がきて、
気づけば次のお盆がやってくる。
今年、お墓の前に立ちながら
「もう一年たったんだ。」
と思いました。早いなあ、と。
去年は、
お姉さんのことを思い出しながら
人生には限りがあるから
これからの時間を大切にしたい。
そんなことを書きました。
今年は同じ場所で
少し違うことを考えていました。
大切な時間って
どんな時間なんだろうなって。
旅行へ行った日とか
何かを達成した日や
誕生日、記念日だったり
もちろん
そういう特別な日も
大切な思い出ではありますが。
だけどもっと何でもない時間のほうが
実際には多いんですよね。
一緒にご飯を食べたとか
くだらない話をしたとか
「暑いね」
「今日何食べる?」
なんて話したこととか。
そのときには、特別な一日だなんて
思っていなかったはずでも。
叔母さんにとっても、
お姉さんや叔父さんと過ごしていたころは
それが普通の毎日だったんじゃないかな、
と思います。
ずっと続くとは
考えていなかったかもしれないけれど
これがいつか
「戻れない時間」になることは
毎日のようには
考えていなかったんじゃないでしょうか。
たぶん、私も同じです。
ダンナとどうでもいい話をしたり。
一緒にご飯を食べたり
テレビを見ながら
くだらないことで笑ったり。
そんな毎日を、
わざわざ
「今日は大切な一日だった。」
なんて思いません。
むしろ、今日は何もなかったな。
くらいで終わる日のほうが
多い気がします。
とはいえ
何年か経ったあとに思い出すのって
案外そういう日なのかも
しれないですよね。
いつもの場所に
いつもの人がいて
同じように話せたこと。
何でもない一日を
一緒に過ごせたこと。
なくなってから初めて、
あれは当たり前じゃなかったんだな
と
気づくこともあるのかもしれません。
だからといって、
毎日を大切にしなくちゃ。。
なんてふだんから考えていたら、
それはそれで疲れてしまいそうです。
家族にイラッとする日もあるし(笑
一人で静かにしていたい日もあります。
それでいいと思うんです。
ただ、
今日は何もなかったな
という一日でも
いつか大事に思い出す日に
なるのかもしれない。
お盆は、
亡くなった人のことを思い出す時期ですが
今そばにいる人のことを
考える時間でもあるのかもしれませんね。
今年もお線香をあげて、
お姉さんと叔父さんに
手を合わせてきました。
「やっぱり、いないとさみしいよ」
叔母さんの言葉を聞きながら
また来年も
同じようにここへ来られたらいいな。
そんなことを、思った夏の午後でした。
P.S.
私はふだん
アラフィフのこれからのことや
在宅でできる働き方について
書いています。
これからの時間を、
自分らしく過ごしていきたい。
そんな方に向けて
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