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研究×キャリア|修士進学か就職か。私が選んだ道とその理由

こんにちは、りょうです!

前回の記事では、研究という職業の楽しさについて紹介しました。

今回の記事では、「就職か、それとも修士進学か」で悩む学部生に向けて、私の実体験からはじまり、データに基づく修士進学のメリットとデメリットまで整理しました。

読み終えたときに、「私が大学院へ進学する理由は?」が見つかり、大学院進学の背中を押せれたらと思います。

*研究の楽しさについてはこちらから↓



就職?それとも大学院進学?

当時、私が在籍していた私立大学では、約90%の学部4年生が就職活動をしており、修士課程に進む学生はほとんどいませんでした。
もちろん私の友人たちも例外ではありません。

だからこそ「自分も就職活動をしなければいけないのかな」と思ったのが正直な気持ちでした。

さらに大学院への進学試験は非常に厳しく、気が重かったのを覚えています。
私は研究室を変えて、国公立大学の大学院を目指していたのですが、その理由は「同じ熱意を持った仲間と切磋琢磨できる環境に身を置きたい!」と思ったからです。内部進学では私と同じモチベーションの人が少なく、刺激に欠けると感じていました。

当時は研究内容で進学先を選んでいなかったこともあり、今から思えばベストな選択基準ではなかったかもしれません。それでも「自分を成長させたい!」という思いだけで、修士課程に進むことを決めました!


想像以上の試練

しかし、その決断の先には想像以上の試練が待っていました。

試験突破に必要だったのは、なんと900ページ近い参考書を3冊分!!!
『エッセンシャル生物学』と、『レーニンジャー生化学』上下巻です。これまでそんな分厚い本を丸ごと覚えたことはなく、資格試験のように模範解答があるわけでもない。不安しかありませんでした!

さらに、試験には 英語の足切り がありました。
一定基準に満たないと、どれだけ専門科目ができても不合格。生命科学の知識に加えて英語力まで求められるプレッシャーは相当なものでした!

修士課程に進むと決めた翌日から、朝から晩まで研究室で勉強漬けの日々のスタートです。
「これは本当にできるのか……」と弱気になったこともありました。正直、「就活した方がどれだけ楽だろう」と思ったこともあります。

そんな苦労を天秤にかけても進学を目指しました。
その理由は単純で「研究を続けたい!」という気持ちが強かったからです。就職すれば、学部で学んだ生命科学の知識や実験経験を活かせない。研究職を目指すなら、修士課程に進むのは必須だと直感していました!

結果的には、過酷な勉強を乗り越え、修士課程に進学するチャンスをつかみました。そして実際に進んでみると、「大変さ」と同じくらい「得られるもの」も確かにあると実感しました。


修士課程進学のメリットとデメリット

修士課程へ進学する「キャリア」としての魅力を以下にまとめました。

-修士進学のメリット

  • 初任給が高い
     厚労省(2024年)によると、修士卒の初任給は 28.7万円、学部卒は 24.8万円。差は約 3.9万円(+15.7%)

  • 生涯賃金が大きい
     内閣府推計では、学部卒が約 2億8,587万円 に対し、修士卒は約 3億3,621万円。差は約 5,000万円 にのぼる。

  • 進路選択肢が広がる
     研究開発職など「修士以上」を条件とする求人が多く、キャリアの幅が広がる。

  • スキルが鍛えられる
     ゼミや学会での発表を通じてプレゼン力が養われ、研究活動を通じて課題解決力や計画力、データ解釈力が自然と身につく。

  • 研究の専門性を深められる
     学部では浅かった知識を、修士では自分のテーマを主体的に掘り下げられる。


-修士進学のデメリット

  • 学費がかかる
     国立大で年間約 53万円、私立大では初年度平均約 130万円。2年間で200万円を超える場合も多い。

  • 生活費や奨学金の負担
     JASSO調査(2022年)では大学院生の約 7割が奨学金を利用。返済は卒業後の大きな課題となる。

  • 時間(2年間)の機会費用
     学部卒で就職すれば年収約300万円。進学すると 約600万円の収入を失う計算 になる。

  • キャリアが保証されない
     修士を出ても研究職に必ず就けるとは限らない。専門外に進めば「過剰学歴」と見られることもある。

  • 次の分岐点が待っている
     修士修了後には「博士進学か、就職か」の再び大きな選択がある。


私が修士課程へ進んだ理由

数字だけ見れば、修士課程進学は「約5,000万円の生涯賃金差」と「2年間の学費+約600万円の機会費用」との比較になります。短期的には負担が大きいけれど、長期的に見ればリターンは十分に大きい。

とはいえ、私が修士課程を選んだ一番の理由はお金ではありませんでした。
どうしても

研究を続けたい!
とびきり優秀な人達からたくさん学んで成長したい!

という気持ちを当時は捨てきれなかったからです。

一方で、今振り返ると、修士課程への進学で得られた最大の価値は ソフトスキルの習得 だったと思います。

定期的なゼミ発表で鍛えられたプレゼン能力、失敗を通じて培った課題解決力、研究計画を立てて遂行するプロジェクト力、ディスカッションで磨かれたコミュニケーション力。

これらは社会に出てからも大きな武器になりました。


まとめ

修士課程進学にはメリットとデメリットがはっきりあります。
しかしながら、大切なのは「周りがどうしているか」や「数値」ではなく、自分が何を大事にしたいか だと思います。
結局、モチベーションが無ければ長続きしませんので!

私の場合は、「研究を続けたい」という気持ちがすべての原動力でした。
修士課程はゴールではなく、自分のキャリアの可能性を広げ、方向性を確かめるためのステップ。

そう考えると、迷っている人にとっても大きな意味を持つ選択肢になるのではないでしょうか。


次回は、博士課程に関するメリットを紹介していきます。

修士課程に進学したあと、次にやってくるのは「博士進学か就職か」というさらに難しい選択です。

「博士に進むとどうなるの?」
「本当にキャリアの可能性は広がるの?」

次回の記事では、このテーマを掘り下げていきます。



ここまで記事を読んでいただきありがとうございました!
みなさんが大学院へ進学した理由は何でしたか?

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