【育児】2400gで生まれた娘が教えてくれた、成長の話。
娘は、生まれたとき2400gだった。
少し小さめだった。
初めて抱っこしたとき、
腕の中にすっぽり
収まってしまうほど小さくて、
嬉しい気持ちと同じくらい
「ちゃんと育ってくれるだろうか」
という不安があった。
ミルクを飲む量を気にして
体重の増え方を気にして
寝息を何度も確認して。
あの頃は、とにかく
「大きくなってほしい」と願っていた。
だから、少しずつ体重が
増えていくたびに安心した。
気づけば抱っこはずっしり重たくなって、
腕が疲れるようになって、
服もどんどんサイズアップしていった。

今ではなんと平均より少し大きいくらい。
あんなに小さかった子が、
こんなにも大きくなるなんて。
あの頃の僕が見たら、
きっと泣いて喜ぶと思う。
でも、不思議なもので
体重の心配が終わったら、
今度は別の不安がやってきた。
寝返り。
お座り。
ハイハイ。
つかまり立ち。
「同じ月齢なのに、もう歩きそう」
「〇ヶ月でこんなことができました」
SNSを開けば、
そんな言葉がたくさん流れてくる。
比べたくない。
本当は比べる必要なんてないって分かっている。
それでも気づけば検索してしまう。
「発達 遅い」
そんな検索履歴が、
スマホの中に静かに積み重なっていく。
娘は、発達が特別早いわけじゃない。
寝返りも、お座りも、ハイハイも、
たぶん他の子と比べたらゆっくりな方だった。
だから、
「ちゃんと育てられているのかな」と
思ってしまう日がある。
もっと遊んだ方がいいのかな。
もっと絵本を読んだ方がいいのかな。
もっと外に連れて行った方がいいのかな。
親になってから、「もっと」が増えた。
そして、その「もっと」は
いつも自分に向いていた。
ちゃんと育てなきゃ。
ちゃんと関わらなきゃ。
ちゃんと、ちゃんと。
その言葉が、自分を少しずつ苦しくしていた。
でもある日、娘が何気なく振り返って笑った。
名前を呼んだら、嬉しそうにこちらを見た。
抱っこを求めて両手を伸ばしてきた。

その瞬間に思った。
この子は、毎日ちゃんと育っている。
昨日できなかったことが、
今日は少しだけできるようになっている。
できることは増えているのに、
僕は「まだできないこと」ばかり見ていた。
小さく生まれた娘は、
自分のペースでここまで大きくなった。
誰とも競争していなかった。
焦っていたのは、僕の方だった。
きっと、子どもの成長は一直線じゃない。
急にできるようになる日もあるし、
何週間も同じことを繰り返す日もある。
その全部が成長なんだと思う。
だから今、0歳児の子育てをしていて、
不安で検索ばかり
してしまう人がいたら伝えたい。
あなたが見ている「遅い」は、
その子の人生全体から見れば、
本当に小さな違いかもしれない。
ちゃんと育てなきゃ。
その気持ちは、
子どもを大切に思っている証拠。
でも、子どもは「ちゃんと」より、
「安心できる人」を求めているのかもしれない。
今日も娘は、ゆっくりゆっくり成長している。
そして僕もまた、ゆっくり親になっている。
たぶん、それでいい。
焦らなくても、この子はちゃんと大きくなる。
2400gだったあの日が、そう教えてくれている。

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