最後の一本を、いつか。禁煙歴20年の僕が「未来の一本」を予約する
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内容は忖度なしです。
最後の一服を味わいたい
いつかひとりで、ひっそりと
あの頃タバコを吸っていた
いつかまた、タバコを吸いたい。
20代の頃すこしだけタバコを吸ってました。
1日10本前後。
いつもより少し長めの呼吸ができる時間。
一服の時間が好きでした。
ランニングでやめました
20代半ばにランニングにハマって。
週3回、30分~1時間のランニング後の一服がまたよい。
でも。
走った後、体内で血液がビュンビュン回っているときにニコチン摂取して何やってるんだ?って気づきました。
走って健康に良いことして気持ちいい。
+タバコってアベコベじゃね?って。
そう気づいてすぐに。
まずは1日、3日、3週間、3か月と喫煙をやめました。
禁煙がやめられなかった
タバコをやめた当初は「吸いたい」って気持ちがありましたが、ランニングしてリフレッシュして紛らわしました。
3週間も禁煙をつづけると、今吸ったら禁煙歴のカウントがゼロに戻っちゃうことが怖くて。そのままズルズルと禁煙を継続。
タバコを吸える=タバコを吸う場所があるということ。
逆をいえば、タバコが吸えない場所では我慢しなければならない。
とくに飛行機のなか。旅先が海外だと12時間~吸えないことも。
喫煙習慣があると「12時間吸えない!」って考えただけでゾッとします。
タバコって基本1箱20本。
真夜中にタバコを切らしたとき、買いに行くのもメンドウ。でも朝までガマンするのもストレス。
タバコを吸うことで一服のほんの5分リラックスできる代償に、タバコが吸えないストレスを抱えねばならない。
吸っているひとときのリラックスよりも、吸っていない時のストレスが強かったです。
気づけば20年、禁煙しています。
一服の一瞬の魅力より、喫煙からの解放のほうが心地よかったから。
タバコはやめられたけど、禁煙がやめられなかった。
いつかの未来。誰にも迷惑をかけない場所で、一本を
禁煙歴20年となったいま、思うこと。
それは、今後もっともっと大人になって、そろそろ最後の一本、いいかなってタイミングにもし巡り合えるとしたら。
一本を味わいたい。
誰にも迷惑をかけない場所で。ひとりひっそりと。
体に悪いってことは百も承知で。
どうしてか?
学生時代に友人と朝まで遊んだあと、帰り道に誰もいない公園のベンチに座って透き通った朝の空を見上げて一服したこと。
これからどうしたらいいのかな、と一人曇り空の下の鉛色の海をみながらボーっと過ごしたときの一本。
バイクのツーリングで真夜中走ってたどり着いたサービスエリアで夜明け前の富士山をみながら一服したこと。
そのときの一服はタバコそのものよりも、一服中のまわりの景色そのものを全身で味わえたから。
元喫煙者、そして現在も禁煙をキープしているひとりとして。
自分だけが知っている、いつかの未来の一服の予約。
ちょっとした楽しみです。
追記、
なんて。
感傷に浸りながら書きましたが。
いま読み直して思うことは、もうその一本も苦痛なんじゃないかな、ということ。
当時の空気とくらべて、いまは空気が透明すぎるんですよ。
車もバイクもノーマルのマフラーからでる排気ガスはほぼ無臭。
歩きタバコしている人も、ほぼいない。
たまーに夜道にすれ違うとタバコのにおいに鼻が驚いてしまう。
昔はどこに行ってもタバコや排気ガスのにおいで満ち満ちていたけれど、いまは空気が透き通っている。それに慣れすぎた自分の鼻は敏感すぎる。
良くも悪くもタバコを吸えないからだになってしまいました。
いつかの一本は、はたして極上なのか。拍子抜けなのか。
そしてその頃には、増税の影響で1箱1,000円くらいするのか。
最後の一服、考えただけでスリル満点です。
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