スタンドアロンからクラウド、そして自立型AIへ。明日には陳腐化するから、私は今ここに全振りしている

新卒で実務に入った頃。
「Excel」が使えれば、それだけで一歩進んでいると言われていました。「Access」まで使えれば、それは立派なアドバンテージでした。
それから数年が経ち、
Excelが使えることは当たり前のことになりました。
ASPの時代を経て
クラウド環境で業務を構築できなければ、
それは差別化ポイントにはならない。
そういう時代になりました。

駆け出しの頃は、
会計や財務の知識を持っていれば、
それである一定レベルの仕事ができました。
しかし、
いつしか「システムを理解すること」も、
求められるようになりました。
新人だった頃は、
業務ソフトはスタンドアロンの環境でした。
数年が経ち、
ネットワークを組めば、
ファイルやプリンタの共有ができて便利になる。
そう考えて、
自分たちでWindows NTをサーバーに据え、
社内LANを構築しました。
その社内LANを
インターネットにつなぐ決断をした時、
セキュリティの難しさと怖さを、
初めて実感し、専門の業者さんにお願いするようになりました。
クラウド環境で作業をするようになってからは、
また状況が変わりました。
物理的にネットワークを守ることは、
専門業者さんが十分に頼りになります。
しかし、
クラウドに置いたデータが
外部に漏れないようにすること。
これは「使い方」の問題です。
自分自身の知識はもちろんのこと、
社内のメンバーのリテラシーも、
同時に上げていかなければならない。
そんな課題が、新たに生まれました。
そして今は、
また新しいフェーズに入っています。
外部との境界をどう守るか、
というセキュリティの話だけでは、
もう足りません。
AIが自分で考え、
ファイルを読み込み、
外部のサービスとやり取りする時代。
その仕組みである「MCP」を理解すること。
そして、
AIをどこまで自由に動かし、
どこから人間が確認するのかを設計する
「ハーネス設計」を理解すること。
これらを理解した上で、
使いこなしていく必要がある。
そんな段階に、私たちは立っています。
世の中の進化のスピードは、日に日に増しています。
今日の差別化ポイントは、明日には陳腐化してしまう。
そんな危機感を、私は常に持っています。

だからこそ、
今、私が全振りしているのは
「自立型AI」で環境構築をすることです。
財務会計、管理会計の領域を、
自立型AIを使って合理化する。
精度とスピードを、
これまでとは違う次元に引き上げる。
それが、遠くない先を見据えた、今の取り組みです。

ここで言う「自立型AI」とは、
ただ質問に答えるだけのAIではありません。
自分で計画を立て、
ファイルを読み込み、
外部のクラウドサービスとやり取りしながら、
実務そのものを完結させていくAIのことです。
(まだまだAIに100%任せて完結させることは難しいですが)

そして、
そのAIが外部サービスとつながるための仕組みが「MCP」です。
イメージとしては「USBのような共通規格」です。
これによって、
AIは会計データやファイルに、
人間がキーボードに向かうのとは
比べものにならない速さでアクセスできるようになります。

ただ、
ここで一つ、大事な視点があります。
優秀なAIほど、実は「制御」が重要になるということです。
どこまで触っていいのか。
どこからは人間が確認するのか。
これが「ハーネス設計」です。
馬の器具(ハーネス)を整えることで、
強い力を持つ馬を、
安全に走らせることができる。
AIも同じです。
気をつける、ではなく、構造で防ぐ。
仕組みで安全を作る。
この発想が、
自立型AIと付き合っていく上での前提になります。

Excelが「当たり前」になったように。
クラウド環境が「前提」になったように。
自立型AIによる環境構築も、
いずれは「当たり前」になる日がくる。
その時に、後手を踏むのか。
それとも、先に経験を積んでおくのか。
その差は、思っている以上に大きいものになる。
そんな予感を持って、私は日々、向き合っています。
ハーネス設計の具体的な中身や、
MCPを使った実際の財務会計・管理会計の業務フローについては、
また別の機会にお伝えできればと思っています。

加茂明夫
琉球ビジネスクリエート合同会社
#加茂明夫 #琉球ビジネスクリエート合同会社 #FA #財務アドバイザー
#自立型AI #ハーネス設計 #MCP #ModelContextProtocol #財務高感度 #描ける財務 #財務会計 #管理会計 #AI導入 #DX #クラウド会計 #業務効率化
