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鍼灸と漢方、どっちが効くの?(2)東洋医学の四診法と標本同治

前回の記事、
鍼灸と漢方、どっちが効くの?
の続編です。

「証(しょう)」を立てる(東洋医学的診断)根拠、手順として大切なのが

四診法(ししんほう)です。

四診とは

望診(ぼうしん):見て診察すること(舌、顔色、爪、その他全身状態、局所状態)

聞診(ぶんしん):聞いて診察すること(声、言葉、呼吸、咳など)

問診(もんしん):これは説明の必要ないですよね

切診(せっしん):触って診察すること(脈診、腹診、局所やツボの触診など)

四診をもとに『証』(東洋医学的診断)を立て、その『証』に基づいて、漢方であればどういう生薬をどんな割合で配合するかを決めます。
鍼灸の場合はツボの選定や方法、手技を決めてゆきます。

それが『処方』と呼ばれるもので、治療の経過にあわせて処方を微妙に変えてゆきます。漢方専門薬局では症状の変化に応じて生薬を加減したりしてその方のその時の状況に合わせて調整をします。いわゆる匙加減ですね。

近年はそれらを省略した「エキス剤処方や痛いとこだけのハリ治療」が増えていますが、本来はこうした手順で毎回診断してツボや薬を決めるのが東洋医学の最大のメリットであり、武器だと考えています。

エキス剤処方や痛いとこだけのハリ治療の簡便治療も、それはそれでひとつの治療法だと思います。否定するものでは決してありません。
正直言って、どうにも『証』が立ちにくく局所治療をメインにせざるを得ない場合も臨床では多々ありますし、時間効率も臨床では重要ですから…。😅

「証」が決まれば「治則(ちそく)」(治療方針)が決まります。
漢方薬の場合は方剤の決定(生薬の選定や配合割合の処方箋)やエキス剤の決定が行われ、一件落着です。

鍼灸の場合は「治則(ちそく)」決定名では同じですが、候補に挙がってくるツボの中からどれを選定するか、刺激はハリで行うのかお灸にするのか、刺激量はどの程度にするのか、などを決めます。
そして、ここで選定するツボへの刺激がこの後述べる「本治法」になります。

「本治法(ほんちほう)」と「標治法(ひょうちほう)」

「本」とは大元の意、体で言うと全身。
「標」とは目印の意、体で言うと局所。

つまり、鍼灸における「本治法」とは病気や症状の大元を治すための治療。
「標治法」とは症状の出ている局所のつらさを取るための治療。
両方を同時に行う治療を「標本同治(ひょうほんどうち)」といいます。

たとえて言うなら、
車のバッテリーあがりのトラブルの際、とりあえずはブースターケーブルなどでエンジンをかけてもらいますね。
これは「標治法」にあたります。

再発防止を考える場合は、念のためバッテリー電圧を測り充電したり、バッテリー液を補充したり、バッテリー自体が寿命来てる場合は交換したりしますね。
これが「本治法」にあたります。

うーん、わかったような、ピンとこないような・・・。たとえが変?(笑)  
やはり、実際の例でないとピンときませんね。

次回では
実際に腰痛を訴えてこられた、AさんとBさんで具体的に比べてみましょう。

produced by かもめ針灸治療室

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