不登校・行き渋りママに合う売り方、合わない売り方
朝、布団から出てこない子どもの横で、時計を気にしながら、
「お願いだから、今日は学校に行って」
と心の中で祈る。
玄関で立ち止まる子どもの背中を見ながら、
「今日も仕事、遅れますって連絡しなきゃ……」
とスマホを握りしめる。
そんな毎日の中で外に働きに出るのが難しくなると、SNSに流れてくる言葉が急に気になり始めます。
「ママでも在宅で月30万」
「未経験から収益化」
「スキマ時間でできる副業」
「三ヶ月で人生を変える」
そういう言葉に、すがるような気持ちで目が吸い寄せられてしまう。
それは、欲深いからでも、ラクをしたいからでもないと思います。
子どもの予定が読めない日々の中で、少しでも早く安心したい。
自分の収入を作りたい。
外で働けない自分を責め続けたくない。
そう願うのは、かなり切実なことです。
でも、焦ったまま「大きく稼げそうな方法」に飛び込むと、かえって暮らしが苦しくなることがあります。
在宅ワークや収益化といっても、形はいろいろあります。
有料noteを書く。
PDFを作る。
Kindleにまとめる。
テンプレートを売る。
個別相談をする。
講座を開く。
コミュニティを運営する。
デザイン制作を請ける。
アフィリエイトやレビュー記事を書く。
デジタル素材を販売する。
全部「家でできる仕事」ではあります。
でも、必要な時間も、責任の重さも、子どもの予定変更への強さも、かなり違います。
子どもが朝にならないと学校に行けるか分からない。
付き添いが必要になるかもしれない。
急に予定が崩れるかもしれない。
そんな毎日の中で収入源を作るなら、「何を売るか」だけでなく、「どんな形で売るか」を先に見ておいた方がいい。
前回の記事では、子どもの予定が読めない中で仕事を選ぶなら、「予定が崩れる前提」で考えることが大事だと書きました。
今回は、その続きです。
「じゃあ、具体的にどんな売り方なら続けやすいのか?」
「逆に、どんな売り方は重くなりやすいのか?」
を整理してみたいと思います。
売り方は「お金の受け取り方」だけではない
売り方というと、つい、
どうやって売るか。
いくらで売るか。
どこで売るか。
を考えがちです。
もちろん、それも大事です。
でも、子どもの予定が読めない母にとって、売り方はそれだけではありません。
売り方は、毎日の暮らしに仕事がどれくらい入り込むかを決めるものでもあります。
まずは全体像を表にすると、こんな感じです。
【図解】在宅ワーク比較

ここからは、この表をもとに、不登校・行き渋りママに合いやすい売り方と、重くなりやすい売り方をひとつずつ見ていきます。
合いやすい売り方①:作って置いておけるもの
子どもの予定が読めない母にとって、まず相性がいいと思うのは、「作って置いておけるもの」です。
たとえば、
有料note。
PDF。
Kindle。
チェックリスト。
ワークシート。
テンプレート。
プロンプト集。
Canvaテンプレート。
Notionテンプレート。
スプレッドシート。
スマホ壁紙。
手帳リフィル。
イラスト素材。
録画講座。
オンデマンド動画。
こういうものです。
一度作ったものが残る。
細切れ時間でも少しずつ進められる。
子どもの予定が崩れても、誰かとの約束を急にキャンセルしなくて済む。
販売後の個別対応を少なく設計できる。
顔出しやライブ配信が必須ではない。
その日に作業できなくても、前に作ったものが消えない。
このあたりが、子どもの予定が読めない暮らしには合いやすいと思います。
もちろん、作れば勝手に売れるわけではありません。
誰に向けたものなのか。
何に困っている人が使うのか。
買った人がどうラクになるのか。
どの記事や投稿から見つけてもらうのか。
そこは少しずつ整える必要があります。
でも、朝になって子どもが「今日は学校に行けない」と言った日でも、商品そのものが消えるわけではない。
少しずつ作ったものが残っていく。
ここに、この売り方の強さがあると思っています。
合いやすい売り方②:体験や言葉を残すもの
次に合いやすいと思うのは、自分の体験や言葉を残すものです。
たとえば、
有料note。
体験レポート。
比較記事。
レビュー記事。
エッセイ。
Kindle。
コミックエッセイ。
メール講座。
ニュースレター。
ブログ記事。
こういうもの。
自分が悩んできた時間を材料にできる。
過去の自分に渡したかったことを形にできる。
顔出ししなくてもできる。
一人で深めやすい。
細切れ時間でメモを積み上げられる。
あとからPDFやKindleに展開しやすい。
これは、子どもの予定が読めない母にかなり合いやすい形だと思います。
ただし、経験を書くだけでは、ただの日記で終わることもあります。
大事なのは、
誰に向けて書くのか。
その人は何で悩んでいるのか。
自分の経験から、どんな視点や問いを渡せるのか。
ここを少し意識すること。
経験を書くことと、経験を誰かに届く形にすることは、少し違います。
でも、そこを整えれば、悩んできた時間も、迷ってきた時間も、誰かに渡せる材料になると思っています。
合いやすい売り方③:便利な道具を作る
「人に教える」のが苦手でも、便利な道具を作ることはできます。
たとえば、
チェックリスト。
ワークシート。
記入シート。
テンプレート。
プロンプト集。
家計管理シート。
投稿管理シート。
商品アイデアシート。
子どもの予定管理表。
Canvaテンプレート。
Notionテンプレート。
スプレッドシート。
こういうものです。
読者が自分で使える。
個別対応を減らせる。
一度作ると繰り返し販売しやすい。
自分が試行錯誤して作ったものを渡せる。
「教えるのは苦手」でも、道具なら作れる人もいる。
ここが魅力です。
ビジネスというと、講座を開いたり、誰かにノウハウを教えたりしないといけないと思いがちです。
でも、「人に教える」だけがビジネスではありません。
自分が悩んできた中で作った表やメモや手順を、誰かが使いやすい形に整えることも、立派な売り方です。
ただし、見た目を整えるだけでは少し弱い。
どんな場面で使うのか。
使うと何が整理されるのか。
どんな人に役立つのか。
そこまで伝えることが大事です。
合いやすい売り方④:感性やセンスを形にする
文章やノウハウだけが商品ではありません。
自分の感性やセンスを形にする売り方もあります。
たとえば、
イラスト。
アート作品。
オリジナルグッズ。
ハンドメイド作品。
LINEスタンプ。
スマホ壁紙。
手帳リフィル。
ぬりえ。
アイコン素材。
デザインパーツ。
Canva素材。
SNS投稿テンプレート。
コミックエッセイ。
ZINE。
小冊子。
こういうものです。
自分の世界観や感性を商品にできる。
顔出しなしでもできる。
作って置いておける形にしやすい。
子どもとの日常や経験を、表現として残せる。
「自分の感性を形にする」ことも、誰かに届く商品になることがあります。
もちろん、作れば必ず売れるわけではありません。
センスだけで売るのは難しいし、販売ページや見せ方も大事になります。
誰が、どんな気分の時に欲しくなるのか。
どんな場面で使いたくなるのか。
どんな世界観に惹かれるのか。
そこを考える必要はあります。
でも、子どもの予定が読めない母が収入源を考える時に、
講座をしなきゃ。
個別相談をしなきゃ。
ノウハウを教えなきゃ。
と決めつけなくていい。
自分の言葉。
自分の経験。
自分のデザイン。
自分の絵。
自分の視点。
自分のセンス。
それらを、無理のない形にしていくことも、選択肢のひとつです。
条件次第でアリ:テキスト相談・添削・レビュー
ここからは、「やり方次第ではアリだけど、少し注意が必要な売り方」です。
たとえば、
テキスト相談。
チャット相談。
記事添削。
プロフィール添削。
商品設計レビュー。
note診断。
発信テーマ診断。
サムネイル添削。
単発壁打ち。
レポート型診断。
こういうもの。
Zoomなしでできる。
リアルタイムで話さなくていい。
時間を分けて対応しやすい。
自分の得意な整理力を活かせる。
講座や伴走よりは軽く始められる。
そういう意味では、子どもの予定が読めない母にも合う可能性があります。
ただし、個別対応であることには変わりありません。
個別対応は、思っている以上に気力を使います。
返信期限があるとプレッシャーになる。
質問し放題にすると一気に重くなる。
相手の悩みを背負いすぎることがある。
想定より時間がかかることもある。
だから、やるなら条件を決めることが大事です。
単発にする。
返信期限を長めにする。
質問回数を決める。
対応範囲を明確にする。
「添削1回まで」など境界線を作る。
テキスト相談や添削は、条件を決めれば選択肢になります。
ただし、やさしさで無制限にすると、自分が苦しくなりやすいです。
重くなりやすい売り方①:リアルタイム対応が必要なもの
ここからは、子どもの予定が読めない時期に重くなりやすい売り方です。
まずは、リアルタイム対応が必要なもの。
たとえば、
Zoom個別相談。
ライブ講座。
リアルタイムセミナー。
定期グループ講座。
ワークショップ。
お茶会。
読書会。
勉強会。
リアルイベント。
こういうものです。
これらは、時間が固定されます。
子どもが急に「今日は学校に行けない」と言った日でも、予定通り開催しなければならないことがある。
当日キャンセルの調整が必要になる。
体調不良でも穴を開けにくい。
気力も必要。
家族の予定ともぶつかりやすい。
もちろん、人と話すことで力が出る人には向いています。
リアルタイムで交流するからこそ生まれる価値もあります。
単発にする。
録画ありにする。
振替なしにする。
開催日を少なくする。
そうやって条件を決めれば、できる場合もあります。
でも、最初から主力にすると、子どもの予定が読めない母にはかなり重くなりやすいと思います。
重くなりやすい売り方②:長期伴走・コミュニティ
次に重くなりやすいのが、長期伴走やコミュニティです。
たとえば、
継続コンサル。
伴走サポート。
月額サポート。
オンラインサロン。
有料コミュニティ。
noteメンバーシップ。
グループチャット。
Discord。
Slack。
LINEオープンチャット。
質問部屋。
月1グループ会。
こういうものです。
継続課金は、収入が安定しそうに見えます。
でも、継続運営の責任もセットでついてきます。
終わりが見えにくい。
常に気にかける必要がある。
質問対応が増える。
人間関係の調整が必要になる。
参加者の満足度を背負いやすい。
自分の予定が読めない時に、運営責任が重くなる。
もちろん、場づくりが好きな人には向いています。
人と関わることでエネルギーが出る人もいる。
でも、子どもの予定が読めない時期にいきなり始めると、自分が常に気にかけるものが増えることになります。
「継続課金がほしいから」という理由だけで始めると、思っていた以上に重くなるかもしれません。
重くなりやすい売り方③:納期ありの制作・代行
納期ありの制作や代行も、重くなりやすい売り方です。
たとえば、
バナー制作。
LP制作。
資料作成。
SNS運用代行。
LINE設定代行。
事務代行。
ライティング代行。
動画編集。
デザイン制作。
オンライン秘書。
クライアントワーク全般。
こういう仕事です。
これは、短期的には収入につながりやすいです。
スキルがある人なら、比較的早く仕事になる場合もあります。
実績にもなりやすい。
でも、子どもの予定が読めない母にとっては、かなり設計が必要です。
即レスが必要になりやすい。
納期がある。
修正対応がある。
相手のスケジュールに合わせる。
急な予定変更で一気に詰まりやすい。
できるほど依頼が増える。
私自身も、裏方やデザイン制作で収入を作った時期がありました。
求められることはうれしいし、感謝されることも大きな喜びでした。
でも、納期や即対応が積み重なると、子どもとの時間も、自分の余白も削られていきました。
(自分が作業者ではなくディレクターとなって人に作業を外注する場合も、即レス対応に追われがち)
だから、もし制作や代行をするなら、条件設計がかなり大事です。
納期を長めに取る。
即レス不可と明記する。
稼働時間を決める。
修正回数を限定する。
急ぎ案件は受けない。
単発だけにする。
制作ではなくテンプレート販売に寄せる。
制作や代行が悪いわけではありません。
でも、何でも受けると、どんどん自分の生活が相手の都合に引っ張られていきます。
売り方を選ぶ時の4つの判断軸
ここまでいろいろな売り方を見てきました。
最後に、子どもの予定が読めない母が売り方を選ぶ時に見たい判断軸をまとめます。
① 予定が崩れても止まりにくいか。
子どもが急に休んだ日でも、全部キャンセルにならないか。
急な付き添いが必要な日でも、後から進められるか。
② 人の予定に合わせすぎないか。
Zoom、納期、即レス、質問対応などが重すぎないか。
自分の生活リズムを全部相手に合わせる形になっていないか。
③ 作ったものが残るか。
その日対応して終わりではなく、記事、PDF、テンプレート、素材、動画などとして積み上がるか。
④ 自分が疲れている日にも維持できるか。
売る時だけ、元気な自分を前提にしていないか。
子どもの不調、自分の体調不良、メンタルが落ちる日にも破綻しないか。
この4つを見るだけでも、選び方はかなり変わると思います。
合う・合わないは、能力ではなく「今の暮らしとの相性」
個別相談ができないからダメ。
講座ができないから稼げない。
コミュニティ運営が無理だから向いていない。
そういう話ではありません。
今の自分の暮らしに合う形を選ぶだけです。
子どもの予定が読めない時期には、重くなりやすい売り方があります。
逆に、細切れ時間でも積み上げやすい売り方もあります。
大事なのは、稼げそうな形に自分を合わせることではなく、自分の現実に合う形で収入源を育てること。
「何を売るか」の前に、「どんな形なら続けられるか」を見る。
それだけで、収益化は少しだけ自分の暮らしにやさしいものになると思っています。
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最後まで読んでいただきありがとうございます。
ここまで、「子どもの予定が読めない毎日の中では、選ぶ売り方にも合う・合わないがある」という話を書いてきました。
では、なぜ私はそこまで「自分に合う形」を先に見ることが大事だと思うようになったのか。
その背景には、情報商材や講座、セミナー、コンサルに100万円以上使い、成功者のノウハウを真似しようとして疲弊した経験があります。
次の記事では、その遠回りから分かった「不登校・行き渋りママに成功者のノウハウがそのまま噛み合わない理由」について書いています。
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