欧州メタル界で生きた私が見た、“世界の移民ルール”
「自活できない外国人は帰国が当然」
海外で活動して痛感した、“ビザの現実”
最近、X.com で偶然、小野田紀美議員の
「自活できない外国人は帰国が当然」という過去の発言が
問題かのように取り上げられているのを見ました。
しかし、ヨーロッパで長年アーティストとして
活動してきた私の経験から言えば、
これは世界ではごく当たり前のルールです。
その現実を少し、実体験を交えてお話ししようと思いました☺️
1. ニュースを見て感じたこと
最近、ニュースサイトでこのような記事を見かけました。
この中で、過去発言が「問題発言」かのように書かれていますが…
「自活できない外国人は帰国が当然です。生活の保証は国籍を持つ国の責任です。」
私はこれを全く問題発言だとは思いません。
むしろ、「当然のことを言ってくださっている」と感じました。
なぜなら、私はヨーロッパで長年、アーティストや
フリーランサーとして移民生活を送ってきたからです。
その経験から言って、この発言は世界の常識に基づいた
極めてまっとうな意見です。
2. 🎤 メタル・アーティストとしての現実
私はアーティストビザで欧州に滞在し
欧州メタル・シーンで活動していました。
しかし、その華やかさの裏には──常に
「自活できること」という厳しい条件がありました。
今回はドイツでの経験についてまとめますが…
どんなに良いレコードディールがあったとしても
仮に誰より素晴らしい才能があったとしても
「今この瞬間に自活できる"安定収入"があるか」が全て。
これを証明できなければ、ビザは更新されません🙅

3. 🇩🇪 ドイツの制度:自活できなければ退去が原則
ドイツでは、就労ビザや
在留許可(Aufenthaltserlaubnis)の更新時に必ず
「生活維持能力の証明(Lebensunterhaltssicherung)」
が求められます。
つまり──
自活できること(生活保護などに頼らないこと)が更新条件。
提出する書類も厳格で、
所得証明書、雇用契約、レーベル契約、銀行残高証明など、
あらゆる「経済的自立の証拠」を提出しなければなりません。
特にフリーランスやアーティストビザ
(Selbständige Tätigkeit / Künstler)では、
「安定収入か?」を入念に審査され、
CD・配信売上、ライブ報酬、著作権収入、
レーベル契約書など、すべて証拠として提出します。
私も、ビザ更新の都度、上記のような書類と
更にインタビュー&レビュー掲載誌なども一緒に
何十枚もの資料をドイツ語でまとめて提出していました。
(ドイツ語で提出するのは、ドイツ語しか通じないから。
会話ももちろん英語は全く通じません。)
正直、音楽活動よりこの作業の方が疲れた(苦笑)
しかし、アルバム制作から発売までのタイムラグや
印税の支払いの周期、コンサート後の入金待ち…。
そして、売上の変動により、アーティストの収入は
決して会社員の様に安定しません。
そしてもし──
収入が一時的に途絶えたり、不安定と判断された場合、
即ビザ失効 → 退去命令(Ausreiseverfügung)
になることも珍しくありません。
それが「外国人として生きる」ということ。
甘えは一切通用しません。
4. 🎭 コロナ禍での実体験
実際、私自身もその現実を、なんと二度も経験しています。
直近では2022年初夏、それまで長らくコロナ禍で
コンサート活動などは全面的に禁止されており、
ロックダウンの制限の中、
レコーディングなどのアルバム制作作業も
非常に厳しい環境下で通常の何倍もの時間を要しました。
もちろん、現地でのネットワーキングの機会も奪われ、
収入が一時期完全に停止しました。
それでも、数ヶ月後にレーベルから入金予定もあり、
収入の目処は立ちつつありました。
しかし、ビザ更新の際に求められるのは
「将来の見込み」ではなく、“今この瞬間に
毎月コンスタントに自活できている証拠”です。
たとえ入金時までの貯金があっても、
そのお金で一時的にしのげるかどうかは関係ありません。
“安定した継続収入”を証明できなければ、
制度上は「自活できない」と判断されてしまう。
更に、臨時収入を作ろうにも、外国人である為
単純労働はさせてもらえません。
ビザに記載の特定の職種しか就労を許されません。
コロナ規制の様に、本業での活動が
全て禁止されてしまった場合、
新しい職種の就労許可を得るには
気の遠くなるような書類提出が求められます。
私も何日もかけて書類を準備し
何度も何度も外国人局に赴きましたが
ビザ更新時期の一週間ほど前まで
結局、その許可さえ降りませんでした。
この状況で安定収入を得るのは
外国人である限り不可能だと思いました。
つまり──
外国人である以上、ほんの少しの収入のタイムラグでさえも、
ビザ失効 → 帰国を余儀なくされる現実 があり得るのです。
私も例外ではありませんでした。
結局、外国人局で「生活維持が困難」と判断され、
ビザ更新が認められず、帰国を余儀なくされました。
あれほど夢と努力を積み上げてきて、
厳しいロックダウンの規制を耐え抜いたのに
“書類上の数字”ひとつで全てが覆る。
でも、それがルールなんです。
感情ではなく、制度の問題。
これが現実の「世界基準」です。
5. 💶 外国人と社会保障制度
さらに、外国人がドイツで生活保護(Sozialhilfe)を
受けることは原則認められていません。
EU市民を除く第三国出身者は対象外…
もし受給すればビザ取り消しの可能性大。
実際、コロナ禍では私だけではなく
殆どのアーティストの収入が完全に途絶えました。
そこで、国は、一定規模以上の活動をしてきた
プロのアーティストに補助金の支給を決めました。
私もドイツのレーベルと契約があり
CD売上数などの条件をクリアしており、
十分に受給権利がありました。
ですから、税理士さんから申請を勧められました。
しかし、現地ソーシャルワーカーから
こう忠告を受けたのです👇
「外国人がこの補助金を受け取ると、“生活保護相当”と見なされ、
ビザが取り消される可能性がある。」
制度上、外国人が公的支援を受けること自体が
“自活できない”と判断される仕組みになっている訳です。
ですから私は最終的に、ビザへの影響を避けるため
補助金の受給を辞退しました。
不公平だと言っても仕方ありません。
外国に滞在するとはそういうことです。
しかし、補助金の辞退もあって、結局は
「コロナ規制下で収入が足りない=生活維持が困難」
そのように判断されてしまった訳です。
そう思うと、補助金をもらった方がよかったのか…
今となってはどちらが正解だったのかわかりません。
このように、ドイツをはじめ多くの国では、
外国人は原則として自立して生活できることが在留の前提条件であり、
国の補助金や社会保障を受けることは制度的に想定されていません。
6. 🛡️ 「区別」は「差別」ではない。
真の相互尊重を。
こうした話をすると、すぐ差別だとか
排外主義だとか言う方がいますが
これは排他ではなく秩序です。
そして、国と国の間の対等な関係でもあります。
日本人が海外で厳しいルールを受け入れるように、
日本に住む外国人にもルールが適用される。
それだけのことです。
それが真の相互尊重です。
「区別」を「差別」と誤解してしまう風潮こそ、
日本の国益を損ねてしまう──私はそう感じています。
7. 🎸 メタルも、国家も、“自立”が美しい。
メタルの世界でも、
「他人に依存せず、自分の足で立つ」者こそ
リスペクトされます✨
国家も同じです🇯🇵
国としての自立があってこそ、誇りを持てる。
個人の自立があってこそ、真の自由を手にできる。
それは音楽にも人生にも通じる、普遍の真理だと思います。

当然です! 🙋♀️私の欧州移民経験から「そらそうやろ」と思う。私はビザ更新のたび、自活できる収入証明(毎月しっかり稼いでる証拠)を求められた。… https://t.co/l9dvaS4dyp
— SAEKO 🇯🇵 🇺🇸 世界の保守を結びたいヘヴィメタル歌手 (@info_saeko) November 7, 2025
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