【第30話】トヨタが走ればブリヂストンが儲かる?──純利益79%増の「タイヤの利益構造」
前回はこちら↓
トヨタ「車を作る」→豊田通商「世界へ」→ブリヂストン「タイヤで稼ぐ」──純利益79%増の衝撃
第29話では、豊田通商がアフリカなどで稼ぐ姿を見た。
そして第30話。
今度はタイヤだ。
主役はブリヂストン。
2026年1〜6月期の純利益は、前年同期比79%増の2062億円。
79%増。
数字だけ見ると、
「タイヤ、そんなに儲かるの?」
と思ってしまう。
しかし中身を見ると面白い。
タイヤ販売数量が増えた。
さらに、
製品構成が改善。
つまり、
「たくさん売りました!」だけではない。
「より利益を取りやすい商品を売りました!」
ということ。
さらに原材料コストの抑制や円安も追い風。
ここで第27話のトヨタとつながる。
トヨタ
「円安、業績に追い風!」
ニトリ
「円安、仕入れが高い!」
ブリヂストン
「円安、今回は追い風です」
為替、
「また企業によって態度が違う……」
売上収益は2兆3216億円で10%増。
調整後営業利益は2808億円で20%増。
しかも、この2つは2026年1〜6月期として過去最高。
つまり、
売る。
↓
利益を残す。
↓
さらに最高益。
企業経営の理想形に近い。
面白いのは、ここまでの「利益の川」。
トヨタが車を作る。
デンソーやアイシンが部品を作る。
豊田通商が世界につなぐ。
そしてブリヂストンが、
「その車、タイヤ必要ですよね?」
と登場する。
車が走ればタイヤが必要。
新品タイヤだけではなく、交換需要もある。
つまり自動車産業の巨大な川には、いろいろな企業が流れ込んでいる。
そして今回、タイヤメーカーから見えてきたのは、
「円安だから儲かる」のではなく、円安+販売数量+商品構成+コスト管理。
利益は、いろいろな要素の掛け算なのだ。
さて次はどうする?
車。
部品。
商社。
タイヤ。
そろそろ、
「車を買う側」にも登場してもらおう。
第31話へ続く。

