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風燕伝:南華(南唐)公子の<公子の書>から見る開封編ストーリー・そのニ 完結

皆さん風燕伝楽しんでいますか?
今回は前回の引き続き公子の書、クライマックスまで解説して行きたいと思います。また最後に南華公子の正体ではないかという歴史人物李煜と今後の展開予測を少し紹介しようと思います。

※あくまで専門家ではなく素人一個人の趣味で考察をやっておりますので意見の違いや間違っているところ、不足な点があれば優しく指摘いただけると幸いです。
またどうしてもネタバレや本国サーバーの今後の展開も含まれる事があるので観る前に是非ご了承ください。

前回記事のリンクです。

前回までは主人公が開封にやってくる前の出来事で、ここからからいよいよ我ら主人公も加わり物語に関わって行きます。


公子の書7

開封にやって来てから酔花陰主催の群英会に潜入て一騒ぎを起こした頃ですかね、何でもお見通しな所は流石に諜報戦を得意とする南唐です。

登場シーンにお金かけすぎ
南唐財政難はどこへ…

そして主人公の登場と活躍によって南華公子の心の中で疑念が生まれ始めた事が伺えます。

話が少し逸れますが洛神とは行方不明の寒おばさんの事です。
その後継者とは我ら主人公。

将棋をしながら寒おばさんの過去を南華公子が語ってくれる任務の最後のセルフ

上の過去の話とセリフから見ると南華公子は寒おばさんとは旧知で結構親しい仲だと分かります。

公子の書8

南華公子の嫌の予感が的中しました、錬金鉢の計画以外にも東宮には別の計画があったみたいでしかも内密に実行されていました。
これも計画もゲーム内の裏物語で語ってます。
断片を順序に並べると以下になります

※一連に出てくる公子とは東宮公子です。

そうです東宮と4名の鎮守による開封庶民の救済計画です。
確かに東宮は南華公子と約束を交わし宋を混乱に貶め南唐を救う錬金鉢の計を実行しました、がそれは同時に鉄銭の取締まりが一層厳しくなり開封庶民を更に苦しませる事にもなる。
未英城から追われ開封庶民の間に映映として亀婆さんの元で暮らしていた東宮は元々この圧政に苦しむ庶民を目の当たりにしていたのでその惨状を救いたいという気持ちもまた前々に抱いていた、そこに弱きを助ける行動力のある若き主人公に出会ったことでもう一つの計画の実行を思い立ったのかもしれません、それには他の4鎮守も協力してくれています。(皆んな本当は良い人)

東宮(映映)は結局女性なのか男性なのか
どっちなんでしょう…

それに対して全く東宮の思惑を把握出来ず南華公子は裏切られたと東宮に対して怒りを覚えます。(殴り書きとかちょっと怖い人ですね…)
元々宋が混乱し弱体化する事で南唐の民を救うはずの計画の裏で逆に宋の民の救済をした東宮、利用されたと思ったのでしょうか。
だがこの裏計画行為は後に大きな役割を果たします。

公子の書9

まず書9の内容を連想するのは恐らく本章の全てが解決して最後に趙兄貴が子供たちに今回の出来事を語っているシーンかと思います。

この間にはかなりの出来事があったので、一旦南華公子の視点から離れて本章任務に沿って少し簡潔に遡ってみましょう。
酔花陰主催の群英会で鎮守達の名演技のお陰で錬金鉢盗難の計が成功。(前回の記事で述べたように恐らく錬金鉢喪失を機に南華公子も予定通り大量の南唐鉄銭を開封に流入させ、その目的は取締りがさらに強化し庶民と政府の対立の火種が更に大きくなって混乱していくのを狙って。)

錬金鉢の行方を映映と趙兄貴達と追う主人公ですがその途中で政府の追手に見つかり、映映の正体も東宮公子だとかつて未英城にいた黒財神(偽史大臣)に見破られ、ここで一連の騒動の犯人が東宮(映映)だと主人公は初めて知ることになる。

そして東宮(映映)は主人公を庇い1枚の手紙を残し政府に連行される。
手紙や断片資料から東宮(映映)はこのまま錬金鉢の計が進むにつれ、庶民の苦しみも益々大きくなって行くのに耐えきれず全てを自白し宋政府を説得するつもだったのでしょう。

官家垂怜 宝盆自盈
天下人が哀れみをかければ
鉢は自ずと満たされる

開封に来てから東宮(映映)にずっと騙されていたと知ったばかりの主人公ですが、ここは東宮(映映)を信じ庶民の声の代表者として立ち上がるのと同時に映映の救出のために溶炉へ向かう。

亀婆さん達庶民と道主達の協力を得て溶炉に侵入し、今まで圧政に苦しんだ庶民の怒りと懇願の化身かのように黒財神を倒し鉄銭取締り派の大元、趙光義と対峙する主人公。

主人公(庶民代表)vs趙光義(政府代表)

一触即発の場である人がついに動きます。宋の皇帝趙匡胤です、今まで姿を偽り(バレてます…)ながら物語全体を静観していたのですが流石にここまで来ると主人公の友人として、兄として、そして国を納める者として不味いと思ったのでしょう。

ここでブラザーストップ!

セリフから最初から趙匡胤は趙光義派の強硬策に対して理解するも、以前から疑念も持っていたのでしょう。だが弟に甘いのか黒財神みたいな宋朝廷内に潜入していた南唐の工作員の働きなのか結局趙光義派の考えの実行を了承してしまった。
(史実の宋の太祖 趙匡胤は怒りぽく豪快だが寛容で平和主義的な人で中国歴代皇帝でもトップ5に入る賢帝と称されています、人の話を聞いて押しに弱いタイプだったのかもしません。いずれ彼の話もしたいですね)

そしてしばらく経ち子供たちとのシーンまで戻って来ました。
ここで趙兄貴があの晩の出来事と宋政府の新しい錬金鉢策を皆んなに語ります。
あの晩東宮の策とは、宋の銅銭不足の根本原因は原材料の銅不足、なのでお金の材料は銅である必要はない民が皆国に対する信用さえ持っていれば、たとえ国が作った紙ぺら一枚だって皆んなはお金として認めてくれるはずです。(時空を超えて我々現代の価値観を語ってますね、すごい先見の目ですね映映さん)
では国が民の信用を得るにはどうすれば良いのでしょうか、そうですまずは庶民の声に耳を傾ける事です。
そこで宋は庶民が所持している銭の種類や材質や年代に拘らず全て銅銭への交換を決断しました、これは即ち軍備のために貯めていた国庫を放出することでもあるので当然南唐侵攻はこれで中止となりました。

富を産み続ける錬金鉢はまさに繁栄の力の象徴であり、国の信用がその繁栄の力ならば、民の声を聞き民の安寧を守る事こそ国が成すべき事

天下人が哀れみをかければ
鉢は自ずと満たされる
映映が残した手紙の伏線も回収されました

史実では世界で最初に紙幣が登場するのはまさにこの宋の国で、ゲームの時代から約100年後とされています、ここら辺の歴史とのリンクは本当に上手ですね。
また当時北華の王朝の貨幣に使われる銅不足は実際に長年悩みの種でした、宋の前の王朝後周は仏教弾圧をしていたのが有名で、一説では銅像で使われている銅を確保する為に仏像を取り壊していたのではないかと言われています。

この時代の庶民は本当に疲弊し切っていたと思います。記録では五代十国初期に5000万もあった人口が約60年の戦乱で1000万まで激減してしまった時期もあったそうです、争いをしてる場合じゃ無いよ本当に。
映映と亀婆さん達庶民の幸せをお祈りいたします。

公子の書10

前の書で宋は姿勢を転換しましたがもう一方の陣営、南唐の南華公子にも姿勢の転換が見られます。
「人を殺して人を救う、それでは天下は成らない」
すべたが終わり南華公子の中で至った最終的な考えであろう。

ここまで至ったのを理解するのにまず南華公子について振り返ってみましょう、前回記事の公子の書5まで彼は自分こそが徳の側に立っていて天下のためと確信して動いていました。

しかし彼の道徳感や正義感に呵責を与える出来事が起こります、それが上にある公子の書8の時に行われた東宮の宋の民の救済です。
そしてこの心の変化は彼の一貫していた行動をも変えてしまいます。

東宮の宋への投降の時の南華の描写

東宮の宋政府へのネタバラシを意味するのは今まで南唐が仕組んできた錬金鉢の計及び南唐鉄銭流入によって得られる結果全てを変えてしまう行為です。
が彼はそれを止めることは無かった、その理由は「情」に傾いたから。
とここまで冷徹に一貫して計画を実行して来た彼が何故ここで情に流されたのかと疑問に思う人もいると思いますが、それは恐らく彼の本来の姿は慈悲深いな人間だったからだと思います。

彼の人格が分かる文がキャラクター紹介の灯し火(東宮との密会時の描写)という文章で感じ取る事ができます

人の人格はさりげない行動に現れる事はよくあります
消えかけた炎(南唐の民)をただ守りたい
彼はずっとこの思いを抱いていた

しかし彼には宋に対する怒りや憎しみ、自国の経済危機に対する無力感も有ったのでしょう、そういったものが靄となってもう一つ揺らいている炎の存在に気づく事ができなかった。

そのもう一つ消えかけた炎とは宋の民です。

が東宮(映映)や主人公達が率先して民の側に立って行動を起こしたお陰で彼の視点は国の側から徐々に民の側へと変化し、その中で自分の策は結局ついさっきまで蔑んでいた宋が行おうとしている事と同じだと気付き、そこで自分の道徳感や正義感が如何に愚かだったのかと悔い改めた。     

「人を殺して人を救う、それでは天下は成らない」
自分への戒めとしてこの書に書いたのでしょう。

南華と同じく宋側の趙光義も決して悪意では無く己の道徳と正義こそ天下のためだと信じ行動していた。

そしてこの二人に欠けていた視点を持っていたのが主人公達

民が声無き者なら
侠とは 
その声のためにある

演出といいセリフといい、まさに武侠モノの真髄!

南華公子とは旧知の東宮(映映)もまたそんな彼の本当慈悲深い本心を知っているので、彼が本来の姿に戻ってくれるのを信じて裏で救済計画を実行したのでしょう。

主人公の活躍により唐と宋の民だけでなく彼自身も救われ、この主人公の勇気と行動力に感服した南華公子は彼に御礼の酒と手紙を残し、再会といつの日か南唐をも救ってくれる事を願って故郷へ帰るのでした…
(開封の裏表物語を完成させるとこの隠し任務が見れますので是非最後まで見届けてあげてください)

また本国サーバーの周年記念予告で今後江南地域の大型マップ実装が発表されました、南華公子との再会はそう遠くはないのかもしれません…

江南でまたお会いしましょう! by南華公子

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