読売文学賞受賞_平野啓一郎 ある男 を読んで
自分の名前
自分の出自
自分の過去
自分の現在
自分の未来
自分を決めるものは何なのか
確かに自分はここに存在する
それを知らしめるものは何?
それがわかるという事は何?
私は私であり
生まれて育ち
今の私がある
それを示すものは
それが正しいとは
自分のアイデンティティ
自分のルーツ
自分の
自分の
自分は
自分は
自分はわたしである
わたしは自分である
誰が知っている
誰も知らない
それはいけないのか
それはいいのか
何が自分で
自分は何か
必要なことか
不要なことか
そこには
何があるのか
何もないのか
私の名前は
私を示すか
私は誰でもあり
私は誰でもない
私の名前は
それは
唯一
私をここに居させる
私をここに立たせる
私はここに居ることが出来る
本当かどうかということ
居ることが出来るということ
そこには何の関連性もない
何の意味も何の根拠もない
何にも縛られない
誰にも邪魔が出来ない
誰もが手に入れられる
だから
誰も欲しがらない
だから
自分だけが欲しい
そして
みんなが欲しがる
※Amazonのアソシエイトとして、菜桜(さいさくら)は適格販売により収入を得ています。
結婚を機に姓が変わり
生まれた時の姓では
もう
私へ届かない
私という存在は
何も変わっていないのに
変わらずここに居るのに
もう
私には辿り着かない
もう
私には何も届かない
私はどこ?
私は誰?
私の心は、行き場を無くした
代わりに、空虚で満たされた
与えられた
姓を名乗り
生きていく
誰も知らない私が、ここから始まる
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