カラーペン画フィードバック
ペン画続き。やりながら生じてきたことを足がかりに2周目の制作。

技法:すきじまい雁皮紙にパステル、ペン
画面サイズ:23×15.5cm
制作年:2026年
「TAKETORI/May.26_D」は、ペンで重ねた細いインクのラインを削り落としたり、別の色を乗せたりを他より多く繰り返した作品。ぱっと見でも分かるくらい複雑な階調になりました。
縦、横、斜め、密度を変えながら、どういうふうに線が色として見えてくるのか、色として感じられていた状態からどれくらい削ると、線の側面が強調されるのか。カラーとラインのうつろいを観察しながらストロークを追いかける。その一手ごとの絵の変容は生き物を扱うような描き心地でした。

技法:すきじまい雁皮紙にパステル、ペン
画面サイズ:23×15.5cm
制作年:2026年
「かたしぐれ/May.26_D」は、TAKETORIと逆に、色の変化の幅を狭めペンのタッチの重なりもミニマルに。わずかな差異で見せるのをはじめから意識しています。濡れながら滲むペンを走らせ続け完全に和紙にインクが乗らなくなるまで続けた屋外ドローイングの時雨の記憶から。その感じそのままにそれを損なわせずシンプルなうつろいに。紅葉と片時雨の相性の良さに自分も関われたのは幸運でした。これも屋外に身を置いてみることの良さ。

ペンで描くと気づかされるのはドロー(線描)とペイント(塗り)の差。
改めて今回色のかさなりとずらしという軸をもちペン画を描いて”ドローは塗り潰せない”から一歩進んで絵の魅力として活かせたかもしれません。

(Moon Play-SHITAMUSU)
技法:すきじまい雁皮紙にパステル、ペン
画面サイズ:30.5×23cm
制作年:2026年
「玄兎あそび-したむす/May.26_D」は対比とグラデーションの一点。
アトリエの薮庭で見かけた水仙のしなしなと折れかけている儚げな細い葉や蕾が制作の起点になっています。

冬が春へと転換していくような心地に、春まだきの複雑な庭の色の印象を拾う趣向。異なる色の左右のコントラスト、ペンの重なりで編み込まれていくインクの前後の見え方、透明と不透明の対比もうつろわせたい。これは結構複雑な挑戦でした。

カラーペン画から多層ガラス絵へフィードバックできそうなことも出てきました。
ついでに毎日余ったインクで染めた和紙で、マイ屋外ドローイング用スケッチブックも一新し、新鮮なドローイングの準備万端です。広島個展の合間に描くのが楽しみになってきました。
