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読まないまま2年。1分の習慣が“自信”に変わるまで

〜ディスレクシアの息子と始めた“1日1分”の挑戦〜

発達性ディスレクシア(読み書き障がい)のある息子との日々を綴っています。

私たちにとって「読む力」は、テストの点数や成績以上に、「自立して生活していくための力」だと感じています。
今回ご紹介するのは、小3になった息子が始めた「1日1分のおんどく」と、日々の暮らしの中で育てている“読む力”の小さな実践です。


教科書の音読が合わなかった息子に、“たった1分”の習慣を

これまで、音読の宿題は毎日のように出ていました。けれど、読むことそのものが苦痛だった息子には、それが大きなストレスに。
1年生・2年生の間はほとんど音読に取り組んでいませんでした。

そんな息子と一緒に、「音読」をもう一度、無理なく試してみようと選んだのが、小学3年生の春に取り入れた『寝るまえ1分おんどく』(加藤俊徳 著)でした。
▶︎ 『寝るまえ1分おんどく』(加藤俊徳 著)(Amazonリンク)

この本の「はじめに」には、著者の加藤先生自身が読みの困難を抱えていた過去が綴られています。

私は、小学二年生の国語の成績は5段階評価の2でした。理由は、ひらがなの文章が読めなかったからです。
教科書を開いてじっと文に目をやり、一生懸命に音読するのですが、読んだ文章の意味がまるで分からないのです。
(中略)
自分の音韻障害を克服するために、脳研究を積み重ねてきたといっても過言ではありません。

——『寝るまえ1分おんどく』加藤俊徳 著「はじめに」より

この言葉に、私たちはとても勇気づけられました。


1分だからこそ、毎日続けられる。「読めた!」の積み重ね

音読の内容はとても短く、1分で読み終えるボリューム。
でもその1分が、息子にとっては「読めた!」という成功体験に直結しています。

寝る前に声に出して読む。ただそれだけ。
けれど、「毎晩決まった時間に」「無理のない量を」「声に出して読む」ことを続けることで、読むことへの心理的なハードルが少しずつ下がってきました。

現在は「4〜8歳向け」シリーズを使用し、1年かけて1冊を練習することを目標にしています。


暮らしの中で「読む力」を育てる工夫も

音読習慣と並行して、三年生になってからは、日常のさまざまな場面を“読むこと”につなげられるよう、少しずつ意識するように心がけています。

● 駐輪場の精算機を自分で操作する

自転車で出かけた際、帰りの精算を息子に任せてみるようになりました。
最初は、どのボタンを押せばよいか分からず戸惑っていましたが、「色の違い」や「配置のパターン」を手がかりに、少しずつ理解できるように。
意味のわからない漢字があっても、「文脈」や「画面の流れ」から情報を読み取る力が育ってきていると感じます。

● セルフレジも“読む練習”の場に

スーパーやコンビニのセルフレジでは、バーコードの読み取りから、合計金額の確認、支払い、レシートの受け取りまでの一連の流れを、最初は私が横についてサポートしながら一緒に練習しました。
計算が得意な息子には、買い物中に「合計金額をざっくり暗算で予想する」というミニゲームのような工夫も取り入れています。
実際の金額と自分の予想を比べる習慣が、たとえ表示された文字を見逃しても、数字のズレに気づく力を育て、結果的に「正しく読み取ろうとする姿勢」につながってきていると感じます。


「読む力」は、日常を支える力につながっている

『読むこと』は学力にとどまらず、日常生活をよりスムーズにするための大切なスキルです。息子は「1日1分のおんどく」を始め、日常の中で読む機会を増やすことを意識しています。この小学三年生のタイミングで始めた取り組みを続け、少しずつ読むことへのハードルを低くしながら、力を積み重ねていけたらと思っています。
進歩の遅さや挑戦に感じることもありますが、一歩ずつ前向きに進んでいける力を育んでいけるよう、続けていきます。


実際の取り組み方を、さらに詳しくまとめました(有料記事)
読まない子が読みはじめた、たった1分の習慣 ― 読む力がつくわが家の音読メソッド
今、息子はまだ音読が得意ではありません。
でも、「読むことを嫌がらなくなった」——それだけでも大きな前進です。
これまで苦手意識の強かった音読にも、本人が嫌がることなく、時には笑顔で取り組む姿が見られるようになりました。
実際にわが家で行っている「1日1分おんどく習慣」の具体的な工夫を、別の記事でまとめています。

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