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読む力は、生きる力。——ディスレクシアの息子に伝えたい大切なこと

発達性ディスレクシア(読み書き障がい)のある息子との日々を、学びと成長の記録として綴っています。

読む力は、生きる力。

ディスレクシアの息子に、なぜ「読む」ことを大切にしてほしいのか。

「読むこと」は、ただの教科学習の一部ではありません。
それは、社会の中で生きていくための、確かな“手段”だと私は考えています。


小2までは「読まない選択」をしていた理由

発達性ディスレクシアと診断された息子。読み書きに困難があることがわかったとき、私はまず「無理をさせない」ことを最優先に考えました。

例えば、算数の文章題は、1問だけ自分で読んでみる。それ以外は私が読み上げて、一緒に考える——そんなスタイルで学習を続けてきました。読み書きが「苦手」なままであっても、理解力や思考力は別物。本人が自信を持てるように、あえて読むことから遠ざけてきたのです。


けれど、読むことを避け続けることはできない

小学3年生になり、息子は算数や理科で確かな手応えを感じ始めました。だからこそ、少しずつ「読むこと」に挑戦する機会を増やし始めています。

ディスレクシアの特性から、「読む」ことがスムーズではありません。支援センターで音読の基礎的な練習も行いましたが、指導のゴールはあくまで“最低限の習得”です。よりスムーズに読む力を育てていくには、日々の積み重ねと本人の実体験が必要になります。


ICTが発達しても、読むことが「最重要課題」の理由

今の時代、音声読み上げ機能やAIのサポートも充実しています。書くことは、キーボードや音声入力でも代替可能かもしれません。けれど、「読む」ことは完全には代替できないのです。

たとえば、災害時。テレビの字幕、避難所の掲示物、病院での処方箋、公共交通機関の案内表示……。すべて「読むこと」が前提です。

支援のない環境で、自分で情報を受け取って行動する力。それが「読む」力です。


「読まない癖」が将来奪うかもしれないこと

私が最も懸念しているのは、「読まない癖」が定着してしまうこと。

そうなると、本人にその気がなくても、社会的なルールや常識から逸れてしまうリスクが生まれます。たとえば:

  • 「ご自由にお取りください」と「無料ではありません」を読み違える

  • ネットで誤って課金してしまう

  • 大切な書類やルールを見落としてしまう

こうした小さなミスの積み重ねが、本人の「生きづらさ」につながってしまうことを、私はとても恐れています。


「国語の読解」ではなく、「生きる力」としての読解力を

私は、息子に読書好きになってほしいとか、国語の成績を上げてほしいとは思っていません。

ただ、「読めるからできた」と思える経験を積み重ねてほしいのです。
読むことは、本人の選択肢を増やし、自立を支える力になるから。


最後に

息子には、読み書きの苦手さを理由に、やりたいことをあきらめてほしくありません。そのために、今のうちに「無理なく」「少しずつ」読むことへの抵抗感をなくしていく。それが私の家庭での学習支援の軸になっています。


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