#1 【前編】営業が嫌いだった私が、なぜ10年以上テレアポを続けられたのか

私は小さい頃から、どこか「特別」な存在だと感じていました。
けれど、それは決して誇らしい意味ではなくて、ちょっとネガティブな意味でです。
だっていつも父と母の目は冷たくて、私に向けられる視線は厳しいものだったから。
例えば、
インゲンが苦手で残しただけで、トイレに閉じ込められたり、家から追い出されたりしてましたし、玄関の前で泣き続けた日もしょっ中ありました。
水の入ったコップを倒してしまったときも、「なんでこんなこともできないの」と怒られました。
今思えば、水滴がついたガラスの大きなコップは、小さな私の手にはサイズが合わず、持てなかったのです。
毎日毎日、どうしてなのか?小さな私にはその理由がわからず、ただ泣くしかありませんでした。
保育園に入った時から、夜は一人で別室で寝かされました。
真っ暗な部屋で「怖い、寂しい」と泣き続けましたが、父と母には訝しげな目で見られるだけで、「お前はなんでできないんだ」と言われるだけ。
なぜ自分がこんな目に遭うのか。私が悪いのか、何がいけないのか、答えのないまま、体だけが大きく育ちました。
父と母も友達がいなかったので、そんな二人の大人の姿を見て育った私は、「人に好かれること」を諦めていたのかもしれません。
そんな環境で育った私は、未熟で、中身はかなり子供だったと思います。
なので、大人になった私は「営業」という仕事がどうしても自分には合わない、合うはずがないと決めつけていました。
周りの人間に嫌われている私が、両親にも嫌われている私が、「営業」なんてできるわけないじゃないですか。

大人になってからも、人間関係はうまくいきませんでした。
でもそんな私も結婚できたんです!!
結婚したとき、その時は「今度こそ幸せになれる!」って思いました。
私は「愛されたい」「大好きだよって抱きしめてもらいたい」と思いながらも、いつも心が満たされませんでした。
結局、家庭は崩れ、子どもとも離れ、最終的には一人暮らし。
働けど働けど、生活は苦しく、お金もありませんでした。
そんな私が出会ったのが「テレアポ」という仕事。
でも考えてみてください、そんな未熟な私が、顔も見えない相手に、いきなり声だけで商品を伝えるなんて、絶対無理!ですよね?
人に避けられ続けた私には、向いていないと思ってたんです。
初めは全く結果が出ませんでした。
ただ、どうしてか私は諦めませんでした。
「どうしたら相手に話を聞いてもらえるんだろう」と悩み、何度も何度も定性的な分析をして、言い回しを変え、そうしたら、、、そんなある時、声だけで売れたんです。(初めての販売は高級美容液のクロスセルでした)
奇跡か?
今思えば、たまたまいい人に当たっただけ、だったのかもしれません笑
話を聞いてもらえたとき、受注が決まったとき、感謝の言葉をもらったとき── それまで私が味わったことのない「自己承認」がそこにありました。
テレアポで、私の「承認」という欲求が満たされると気がついてからは早かったです。あっという間にトップセールスになれました。
もっといろんなサービスを販売したい!
こんな私でも役に立てるんだ!
社会貢献できる!嬉しい!!
いろんな企業でお仕事をさせてもらい、私はどの企業でもトップセールスを誇り、どの企業でも 社長や副社長に直接お褒めの言葉をいただけくらいにテレアポとしてぐっと成長していったんです。
ただ、どの企業も長くは働けませんでした。
「人として」闇を抱えていた私は、組織に馴染めなかったんです。
そして私は思いました。
「馴染めないなら、自分の会社で働けば良いんじゃない??」
そして、「なんとかなるさ」というお花畑の頭で、法人を立ち上げました笑
(なんて大それたことを。。。)

企業内でうまく立ち回ることができなかった私が、法人の経営者なんて務まるわけがありません。
そのうちキャッシュフローが回らなくなり、リストなどの管理の問題が起こり、馬の合う外注さんにも恵まれず、結果も思うように出すこともできない。まさに「負のループ」でした。とほほ。。
「私には営業の才能があるはずだが、そこではなく、『経営』は未経験だった」「でもなんとかなるはず、どうすればいい?」 そう何度も自問自答しました。(悪あがきですね)
私はずっと「感覚」だけで営業していたんです。 経験と勘だけで仕事をしていた。
テレアポって、「定性的な分析」はどこもするんですが、「定量的な分析」をしているところって少ないんです。ついでに言うと、逆算な思考ができている企業も少ない。

例えば、、、
今月は100万円の売り上げを上げたい!のであれば、50万円単価のサービスを2個売らないといけません。
アポからの受注率が仮に10%の場合、20アポが必要です。コール数に対し、アポ率を仮に1%とした場合、必要コール数は2,000コール。
つまり、2,000コールすれば100万円達成できます!!
そこから私は、「定量的にも営業を分析する」ようになりました。
何件電話をかけて、
何件話せて、
何件がアポになって、
何件が成約になったのか。
どのトークで反応が良く、
どんな言い回しで断られやすいのか。
数字で見えるようにすると、不思議と気持ちもラクになって、結果もついてくるようになりました。
「今日はうまくいかなかった」ではなく、 「今週はこのポイントを改善すれば伸びるかもしれない」 そんな風に考えられるようになったんです。
私ってやればできる子だ笑(自画自賛w

弊社はいま、ある大きなサービスの代理店を務めています。 スタッフと共に成果を出しながら、「営業の仕組み」を作っています。
営業は、感情の仕事です。
でも、戦略なく、人力で、感情だけでやると必ず疲弊します。
大切なのは、「仕組み」で支えること。 そして「理由」を明確にすること。数字で現実を把握し、「分析」で次の手を考えること。
その土台があれば、気持ちにも余裕が生まれます。
私は、過去の私ようなつらい思いを他の誰にもさせたくない。 仕事だって楽しい方がいいに決まってる!だからこそ、このnoteを書いています。
営業が苦しい、嫌い、向いてないと思っている人に伝えたい。
それは、「やり方を知らないだけ」かもしれないと。

次回の後編では、
「なぜ営業はしんどいのか」
「どうすればもっと自然に成果が出るのか」
その答えを、脳科学と感情設計という視点から紐解いていきます。
たったひとつの言葉、
たったひとつの伝え方で、
あなたの営業は大きく変わるかもしれません。
▶︎ 後編(有料)はこちら:「営業のしんどさの正体と、脳科学から見る突破口」

