私が幸せになるまでの階段 高校一年生編 #2 名前も知らない君へ。
高校の入学説明会の日。
私は、たった一度だけ目が合った男の子を忘れられずにいた。
名前も知らない。
何組になるのかも知らない。
どこに住んでいるのかも知らない。
それでも、あの日の一瞬だけで心を奪われてしまった。
「また会えたらいいな。」
その気持ちだけが、毎日のように頭の中をぐるぐるしていた。
家に帰るとすぐ、幼なじみの真美にその話をした。
小学校一年生からずっと一緒で、
私の恋愛を全部知っている大切な友達。
恋愛にはあまり興味がないはずなのに、
私の話になると誰よりも真剣に聞いてくれる。
数日後。
真美から珍しくテンションの高いLINEが届いた。
『なぁ!高校のLINEグループ出来てるらしい!』
『迷彩君とつながれるんちゃん!』
私は思わず笑ってしまった。
『それ絶対入りたい!
てか迷彩君って名付けたの?笑』
『迷彩柄のパーカーやったやん!笑』
その日から、
名前のわからない彼は二人の中で
"迷彩君"になった。
私は高校のLINEグループに参加した。
新しい友達も少しずつ増えて、
追加してくれる子もたくさんいた。
通知が鳴るたびに少し期待する。
「もしかして…。」
でも違う。
グループのメンバーを何度見ても、
迷彩君らしき人は見つからなかった。
……当たり前だ。
私は彼の本名すら知らない。
それでも毎日、
グループの一覧を何度も見返してしまう。
「入学式には会えるかな。」
「同じクラスだったらいいな。」
まだ始まってもいない高校生活。
私の楽しみは、
もう一度あの人に会うことだけになっていた。
── 次回、名前も顔も知らなかった男の子。
そのLINEが、突然私のもとへ届きます。
🌸階段の踊り場
高校生活が始まる前って
不思議なくらい毎日が楽しみでした🌸
中学とはまた違い、何もかもが1段階
大人になった気分に…
新しい制服。
新しい教室。
新しい友達。
全部がこれから始まるものばかりで
不安よりもワクワクの方が大きかった気がします。
この頃の私は、「高校でどんな人と出会うんだろう。」
そんなことばかり考えていました。
もちろん、この先に待っている出来事なんて
何一つ知るはずもなくて。
嬉しいことも。
苦しいことも。
笑って泣いて、何度も恋をすることも。
全部、この春から始まっていきます。
だから、この一話は私にとって「恋の始まり」ではなく、「新しい人生の始まり」だったのかもしれません🌸
♡
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これからも『私が幸せになるまでの階段』を
あたたかく見守っていただけたら嬉しいです🌸
