補習校の漢字テストにあった、青いペンの100点の意味
青いペンで書かれた100点は、ただの満点ではありません。
そこには、子どもが「もう一度がんばった時間」が残っています。
私の勤めている補習校では、毎週、漢字テストをしています。
その日のうちに赤いペンで採点し、すぐに返却。
正直、なかなか忙しい作業です。
でも、返して終わりにはしません。
返却後、数分だけ時間をとって、間違えた漢字をその場で直します。
そして再提出されたテストを、子どもの目の前で青いペンに持ち替え、
〇をつけ、大きく「100点」と書いて、もう一度返します。
ある日、女の子がぽつりと教えてくれました。
「私のお母さん、日本語が母語じゃないから、
漢字が分からなくて、いつも点数だけ見るんだよね。
だから、青いペンでも100点だと、すごく嬉しい。」
また別の女の子は、こう話してくれました。
「私のお父さんは、赤と青の意味が分かってるみたいで、
テストのあともがんばって漢字を勉強したねって、ほめてくれるの。」
赤と青の違い。それは、ただの色分けではありません。
「間違えた」で終わるのか、「直した」「がんばった」で終わるのか。
青いペンの100点は、「できるようになった証」。
そして、「努力を見てもらえた証」。
忙しくても、この時間だけは手放したくない。
そう思わせてくれたのは、
子どもたちの、まっすぐな言葉でした。
