【こんなのできました】母が住む実家の廊下をDIY
昨年末、「2025年に何作る?」というテーマでnoteに挙げた筆頭アイテムは、実家の母屋と離れをつなぐ渡り廊下のリノベでした。5月後半から6月初旬にかけて実家に滞在した際、メインの活動だった農作業の合間を見て、このリノベをDIYで行いました。その経験を記録しておきます。
ただ、徒手空拳でいきなりリノベ作業を始めたわけではなく、幾つかの段取りを踏みました。1つめは踏み台を先に製作しておくことです。実はこの渡り廊下と、その奥にある精米機を置いた小屋とは導線がクロスしており、渡り廊下の上を土足で渡るケースが時々あります。その時に歩く踏み台も、父はその辺の資材を使ってラフに作っていたので、これをきれいに仕上げる作業が必要でした。この踏み台だけは作業工程を分離して、昨年末に東京滞在中に作ってしまいました。

続いて行ったのは、実家の倉庫の整理整頓でした。亡き父が集めた工具に、私の兄弟が中学校の技術家庭科の実習で使った工具等が入り乱れ、何が倉庫に置いてあるのかわからない状況になっていました。釘やねじも、過去に父が行った大工仕事の名残で様々な種類が整理されないまま残っており、これらのうち、作業で使えるものと使えないものを峻別する作業が必要でした。
3月に帰省した際、この整理整頓作業を集中して行いました。かなづちや丸ノコ、差し金、巻き尺等は、すでに倉庫に在庫があることが判明しました。しかし、クランプや、板を斜めに切るための丸ノコガイド等はありませんでしたので、作業の過程で適宜買い足しました。

工具は、なるべく壁に引っ掛けられるようにしました。倉庫に眠っていた、ベニヤ板やサッシ窓用格子等を利用し、これに釘やS字フックを装着して、取りあえずの「見える化」を図りました。

これで準備は整ったので、5月下旬、農作業に出なくてもいい日に、先ずは既存の渡り廊下の分解作業を開始しました。屋根は骨組みは農園で使われるアーチ状のポールに簀の子やビニルシートを掛けたシンプルなものでしたが、劣化が目立っていたので全部除去しました。

続いて渡り廊下の板を剥がす作業です。写真でお分かりの通り、雨に当たっていた手前の1~2枚は腐っており、シロアリの餌食にもなっていて、そこに据え付けられていた塩ビ管の手すりは、危なくて使えない状態でした。これを全部剥がす作業でしたが、この板を横切るように渡してあった横板との接合に使われていた釘がこれまた深く打ち込まれていたため、釘抜きの作業が捗らず、かなり難儀しました。(この過程で、小さな釘抜きも購入しました。)

手前の2枚はかなり腐っていた


すべての板を除去した後、見えてきた骨組みは、ひと昔前に流行ったパイプベッドのそれでした。実はこれ、私が学生時代に使っていたパイプベッドを父がハックしたもので、これに横板を渡した後、縦板を敷き詰めて廊下に仕上げたのです。ただ、元々折り畳み式だったため、中間のジョイント部分が構造的に弱く、父はそれを補強するために、ジョイント部分の下に、短い支柱を入れていました。この支柱も腐食が進んでいたので、私は自宅にあった資材をカットして、支柱代わりのブロックをジョイント部分に据えることにしました。

さらに、パイプベッドに渡す横板も劣化がひどかったので、これも実家にあった薄い板をカットして、何枚か横に渡すことにしました。

ここまでやって、いよいよ木材調達。近所のホームセンターまで軽トラを走らせ、桧ヌキ材の5枚束売りを2セット購入してきました。


こうして買ってきた桧ヌキ材を斜めにカットしていきます。ちなみに、丸ノコを使うのは初めてでしたので、事前に丸ノコの操作方法をYouTubeで勉強しました。分度器を使って鋭角70度で直線カットが必要で片側は簡単に切り落とせたのですが、巻き尺が実家に見当たらなかったので、剥がした渡り板で長さを揃えてカットする方法で対応しました。

出来上がって敷かれた10枚の桧ヌキ材。きっちり収まってホッと一息。ただし、桧ヌキ材は少し反りがあったようなので、両サイドにL字アングルを置いてねじ止めで固定することにしました。このL字アングルは、旧渡り廊下を解体した際、廊下の両側に付いていたものです。

この上に、ウレタンマットを敷きます。ここでの問題は、この渡り廊下が斜めになっていて、両サイドを鋭角70度でカットしなければならないことでした。市販のウレタンマットだと覆いきれないので、片側をカットした分を反対側に付けることにしたのですが、それでも15cmほど足りないので、幅90cmでカットした残りのマットをさらに長方形にカットし、スペースを埋めるのに活用することにしました。


続いて、翌日の空き時間を使って、踏み台部分をきれいにすることにしました。板は凸凹だし、私が持ってきた踏み台は固定されていないのでガタガタ。どこからでもアクセスできる階段にしておくより、導線を絞り込んだ方がいいと判断しました。



これで廊下と踏み台は作業終了。続いて屋根ですが、これはホームセンターでイレクターとジョイントを必要分購入してきて、組み立てることにしました。ひと言書いておくと、これ、ちょっと値段が張ります。ただ、セット買いするなら6万円近くかかるものが1/3程度で収まったし、この先イレクターを利用するケースがあり得るので、その先行経験として、今回はこれでよかったと思います。
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踏み台はL字金具で固定した
正直なところ、斜めに取り付ける渡り廊下にイレクターのような単管パイプを使って屋根の骨組みを作るのは難しいと、実際組み立ててみて感じました。高さを読み違えて母屋の扉が骨組みに干渉する事態に陥ったこともあるのですが、そもそも斜めなので、両側の骨組みの間を渡すパイプが、短い間隔で3~4本しか置けなかったのです。
しかも、この上に敷くビニールシートも、ちょうどいい大きさのものがなかったので、どう敷くかで思案しているうちに、東京に戻る日を迎えてしまいました。取りあえず、葦簀を天井部分に敷いてビニールシートを被せ、その上に板材を渡して重しにしてみましたが、6月3日の雨でビニールシートの上に簡単に雨水がたまってしまったので、やむなく屋根材は再検討することにして、実家を後にしました。

今年、最優先でやらねばならなかった作業は、取りあえずの形にはなりました。「直してほしい」と申していた実家の母も喜んでくれました。朽ちた床材の撤去作業から屋根の骨組み組立てまでを1週間で終え、梅雨入り前までに作業を終えました。屋根のデザイン再考は、次回の里帰りの際に行いたいと思います。結果は、また改めてnoteでご紹介します。
なお、今回のリノベにかかった費用は別添の通りです。今後も利用するであろう道具の新規購入を除き、材料費だけで約3万円かかりました。そのうち2万円ぐらいがイレクターの費用になります。それと、イレクターのポールもジョイントも、ホームセンター1軒だけでは揃えられなかったので、別のホームセンターでも購入しましたが、値段が異なることがわかり、今後の材料調達でどこに行くのがいいのかがわかり、よかったと思っています。
