【日本が貧しくなった本当の理由】第63章:消費税は「悪法」なのか?
第63章:消費税は「悪法」なのか?
まず、感情を一度、置く。
怒りも、疲れも、ため息も。
一度だけ、横に置く。
消費税は、こう説明されてきた。
✔ みんなが広く負担する
✔ 安定財源
✔ 高齢化社会を支える
✔ 公平な税
表の顔は、整っている。
きれいだ。
理屈も通っている。
でも――
裏側を、順番に見ていく。
① 消費税は「消費税」ではない
名前は消費税。
でも構造は、売上税に近い。
企業は、
売上 − 仕入 = 付加価値
その付加価値に課税される。
問題はここ。
赤字でも、納税義務は発生する。
利益が出ていなくても、
売上があれば払う。
法人税とは決定的に違う。
儲かっていなくても、払う。
ここに、静かな圧力がある。
② デフレ下で上げ続けた
1997年 3%→5%
2014年 5%→8%
2019年 8%→10%
上げたタイミングを、思い出す。
景気が強かった時代だろうか。
いや。
どれも、需要が弱い局面。
消費が伸びきらない局面。
直接“消費を削る税”を上げた。
結果はどうだったか。
✔ 消費落ち込み
✔ GDP減速
✔ 実質賃金停滞
偶然か。
構造か。
問いは残る。
③ 逆進性
年収300万の人
→ ほぼ全額を消費
年収1500万の人
→ 消費割合は低い
同じ10%。
でも、
可処分所得に対する負担は違う。
低所得層ほど重い。
これは理論ではなく、算数の話だ。
④ 価格に溶け込む設計
所得税は、明細に出る。
消費税は?
値札に溶け込む。
レシートで、ちらっと見るだけ。
毎日、少しずつ削られる。
痛みを分散させる設計。
気づきにくい。
でも確実。
⑤ インボイス
2023年。
免税事業者の枠組みが変わった。
小規模事業者にとっては、
実質的な負担増になる場面もある。
価格転嫁できなければ、
利益を削る。
弱いところほど、影響を受けやすい。
⑥ 最大の問題
消費税は、
景気を冷やす力が強い。
✔ 物価に直撃
✔ 消費心理に直撃
✔ 可処分所得に直撃
需要不足の国で、
需要を削る。
30年。
繰り返された構図。
でも。
ここで、もう一度冷静になる。
消費税は「悪」なのか。
それとも、
タイミングと依存度が問題なのか。
インフレ抑制には有効。
でも、
デフレ下ではブレーキ。
問題は、
ブレーキを踏み続けたことかもしれない。
🔥 本質
消費税は、
善意の顔をした、
強いデフレ装置になり得る。
でも。
それを断言するのは、感情じゃない。
数字だ。
景気。
成長率。
実質賃金。
可処分所得。
ここから、答えは出る。
次は。
「企業は本当に消費税を負担しているのか?」
構造の核心に、入る。
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