【日本が貧しくなった本当の理由】第77章:消費税は「利益」ではなく「売上」にかかる
第77章:消費税は「利益」ではなく「売上」にかかる
多くの人は、こう思っている。
消費税は
「儲かっている企業が払う税」だと。
だが実際は違う。
消費税は――
利益ではなく、売上にかかる。
ここが核心だ。
■ 超シンプルな例
ある小さな会社。
年間売上:1,000万円
仕入れ・経費:980万円
利益:20万円。
この会社が10%の消費税を扱うとどうなるか。
売上1,000万円に対し、
本来100万円の消費税を預かる。
仕入れ段階で支払った税を差し引き、
差額を納める。
理論上はそうだ。
だが重要なのはここ。
利益がほとんどなくても、
売上がある限り、納税義務は発生する。
■ 赤字でも発生する負担
景気が悪い年。
売上はある。
しかし経費がかさみ、赤字。
それでも――
消費税は発生する。
なぜか。
利益税ではないからだ。
売上に基づく税だから。
これが「売上税に近い」と言われる理由。
■ 何が起きるか
利益が出ていない企業は、
どこから税を払うのか。
・内部資金を削る
・借入を増やす
・コストを削減する
最も調整しやすいのは何か。
人件費。
つまり――
賃金に波及する。
■ 見えない圧力
消費税は
「消費者が払う税」に見える。
しかし、
価格に転嫁できない場合、
企業が吸収する。
価格競争の激しい業界では、
吸収せざるを得ない。
結果はどうなるか。
賃上げが止まる。
投資が抑制される。
守りの経営になる。
合理的な選択だ。
だが、
積み重なれば、経済全体の体力は削られる。
■ そしてインボイス
インボイス制度は何か。
「取りこぼしを減らす仕組み」。
これまで免税だった小規模事業者も、
実質的に課税網へ組み込まれる。
売上に対する税の網は、より細かくなる。
逃げ道は減る。
■ 問い
消費税は本当に
「景気に中立」だろうか。
需要が弱い国で、
売上に直接かかる税を引き上げ続ける。
それは企業体力を削らないか。
そして最終的に、
国民の手取りへ跳ね返らないか。
■ 静かに見る
ここで言いたいのは、善悪ではない。
構造だ。
売上にかかる税は、
景気が弱いときに最も効く。
だから増税のたびに消費は落ち、
回復は鈍くなる。
これは偶然か。
それとも必然か。
次章。
消費税の「逆進性」へ。
低所得層ほど重くなる。
ここが、国民目線の核心。
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