金持ちを妬んで停滞する人生、目的を持つ質素な億万長者
日本も株価が上がり景気が良くなり始めているが、賃金の上昇が追い付かずに物価が上がっていることから、生活が楽にならない人が後を絶たない。
そんな社会ではいわゆる「嫌儲」思想が蔓延する傾向にある。金持ちを強欲だと指摘する世論が増えていく。確かに世界の格差は極端に拡がり続けているので、その事実を前にするとそういった気持ちになるのはよくわかる。
世界のトップ数%の億万長者は悠々自適な暮らしをするどころか、その資産を更に増加させ続け、一般庶民には手が届かないところまで資産を増やし続けている。〇億、〇兆という数字を目にすることも増えてきたほどだ。
しかし、そういった億万長者たちがどんなことを考えているのかを知ることは案外簡単にできる。そういった成功者は伝記や自伝を出版しているから、それを読めばよいのだ。
Amazonもウォルマートも、社内では経費を削減し、その分を顧客に還元できるよう徹底的な質素倹約を行っている。これらは「顧客」のために倹約がされ、そして設備投資がされ、その結果として莫大な利益に繋がっているのだ。利益、つまり儲けることは必要事項であっても、最終目的ではない。
よく、早期退職後に暇に打ち勝つことができずに堕落してしまう話をネット記事で読むが、それは人生における目標が存在していないことや、ひとりで時間を潰すことができるような教養がないからに他ならない。
世界に影響を与えたい人は会社員生活を抜け出したあとにやりたいことは山ほどあるはずだし、教養豊富な人間は退屈することなく、何らかの生きがいを見つけ出していくはずだ。あのシャーロックホームズも「ランティエ」と呼ばれる金利生活者なのだ。労働する必要がないために探偵をする時間がある。
ひと昔前は定年までに一生懸命働いて子供を自立するまで育て、ローンを完済して年金を受給してからは悠々自適に暮す、という社会的な「正解」が存在していたが、今はそれがない。
だからこそ、それぞれが人生の目標や生きがいを見つけない限り、人を羨み足を引っ張るような発言が増え、結果的に社会の停滞を招く事態が続いていってしまう。
正解が存在しない世の中は厳しくて残酷なことも多いが、金持ちの悪口を言いながらみんなと一緒に停滞していくだけの人生より、目的を持った人生の方が楽しい毎日になるはずだ。
